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三つの新聞記事

 夜、フトンの上で新聞を拡げ興味のある記事を丹念に読み、必要なものは切り抜きする時が一番に落ち着く時間で、まさに「至福の時」ともいえます。

 新年になって三つの記事を注目しています。日付の順番で、紹介します。

 一つ目は1月6日の記事ですが、中電の清水希茂社長が『国が見直しを進めるエネルギー基本計画に原発新増設が明記されるよう期待感を示した』という記事です。

 二つ目は1月11日の記事で、『上関原発計画どう対応。 山口県知事選告示まで1週間』という特集的なものです。この記事の中で『中電の清水社長から年始のあいさつを受けた上関町の柏原重海町長は、原発の現状に関する中電の説明を遮ったという。「明確に方針が決まるまでは聞いても仕方ない」。計画浮上から35年、国策に翻弄され続ける町の思いだ。』という、記事の中の文章です。

 三つ目は1月20日の、中電社長が電事連(電気事業連合会)で記者会見をしたという記事の中の次の文章です。『上関原発の建設計画については、経済産業省が年内に見直しを検討中のエネルギー基本計画で、原発新増設の必要性が盛り込まれなければ「上関を動かしていくことは現実的に難しい」と述べたという部分です。下線の部分が特に重要な部分です。

 僕の今一番の関心事は、「エネルギー基本計画の見直し」が、どのように展開するかということです。本音は分かりませんが、中電としてはエネルギー基本計画で「新増設OK」が示されないと、上関原発は止めようという雰囲気に読めます。元々は原発推進の上関町長も、上関原発の無い町作りを考えているように思います。

 1月16日~17日、エネルギー基本計画の問題で経済産業省と環境省との交渉で上京していました。経済産業省の見直しに関する会議が、昨年8月から始まり昨年12月までに3回開催されました。

 前回2014年の時には、「原発比率は出来る限り下げる」としたにも関わらず、「原発をベースロード電源」と位置づけ、「2030年原発比率20~22パーセント」ということを決め、字句にはなっていませんでしたが、「新増設はしない」という方針でした。

 この「原発比率は出来る限り下げる」と、「原発をベースロード電源」、「2030年原発比率20~22パーセント」、「新増設はしない」という4つの言葉はとてもツジツマの合わない、矛盾した言葉です。

 エネルギー基本計画は、この夏にも決まるようです。これでせめて「新増設はしない」になれば、中電も上関原発から撤退すると思っています。その根拠は、最初に書いた三つの新聞記事からです。

 現在、新増設もしたい政府や経済界と原発反対の世論との、まさに凄まじい攻防が行われています。

 パブリックコメントも行われていますし、なんといっても「原発いらない」の世論が強まることが大切です。来年は参議院議員選挙も行われますし、「新増設OK」にすると、選挙が不利になるという安倍晋三政権の思わくもあります。

 でも僕は来年度中には、晴れて上関原発の白紙撤回の日が迎えられると期待しています。一番の「古希の祝い」になって欲しいものです。

どこの火電を廃止するのか

 中国電力が浜田市三隅町に計画している石炭火力の三隅火力2号機(100万kw)の建設について、環境省が二酸化炭素の排出削減の道筋が示せないと、建設は「容認されるべきではない」とする意見をまとめ経済産業省に提出しました。

 電力余りの状況の中ですから、「これで三隅2号は建設されない」にはならないのが、合点がいかないところです。経済産業省は2月中旬までに中国電力に対し最終的な勧告を出し、建設の可否が決まるということですが、今の政府内の力関係では、環境省より経済産業省の方が強いので、三隅2号は建てて、どこの火力発電を廃止するかが大きな話題になっています。

 僕にも「どこが廃止されるのだろう?」と訊ねられるのですが、まあー普通では古い発電所、「パリ協定」のことを考えれば石炭火力となるのでしょうけど、火力を持っている自治体にとっては大問題になるのでしょうから、そう簡単に言えるようなものではないように思います。

 中国電力が自社で持っている火力発電の内、出力が15万kw以上の発電所は中国地方に8か所あり、その内の5発電所が山口県に集中しています。後は岡山県に2か所、島根県に1か所です。

 古い発電所といえば岡山県の水島2号の石炭火力(出力15.6万kw)、次に下関1号の石炭火力(出力17.5万)と続きます。水島2号は、1963年に運転開始していますから、55年運転していることになります。下関1号は1967年に運転開始ですから、これも50年以上運転していることになります。

 単純に古い物から廃止していこうということになれば、そういう物から廃止することになるでしょうが、自治体側の立場になれば発電所が無くなるということは、目先のことを考えれば困るのでしょう。

 そうなれば一つは廃止しても、一つは残してくださいになるでしょうね。僕は、まず数字的には100万kwの発電所を新設するのなら、100万以上の発電設備を廃止することだと思います。

 ここまで書けば、大型発電所の建設に賛成しているのだと思われそうですから、僕の思いを次に書いておきます。

 まずは、この度建設しようとしている三隅石炭火力100万kwは、要りません。飛行機もジャンボから小型機に変わっている時代です。古い大型火力は廃止して、再生可能エネルギーを使った発電所を必要に応じて作ることです。発電効率が良く、環境に優しい発電設備はたくさんあります。

 そういう本質に迫らずに、三隅100万kwの替わりにどこを廃止するのか!ばかりが話題になるのは、問題だと思います。メディアの報道もおかしいです。

 山口県のいくつかの火力は廃止になるでしょうけど、中国電力の筆頭株主の山口県がそう簡単に受け入れるとは思えません。「それなら上関原発を進めー」と叫ぶかも知れません。なにぶん安倍晋三の地元ですから。ましてや今は山口県知事選挙の真っ最中、まずは選挙が終わるまでは中国電力もダンマリでしょうね。


ゴミ博士として思うこと

 僕は自称「ゴミ収集博士」です。生ゴミは何曜日と何曜日、資源ゴミは2と4週の火曜日、微妙に判断できない物でも即座に収集日をいうことができます。

 今日水曜日は、ペットボトル・リサイクルプラの日です。圧縮していれば小さくなる物ですが、やらないと大きな容積になるゴミです。それでなくても、週に水曜日しか収集しないので、ゴミを集積場はいっぱいになるのです。

 そして、先週の水曜日がお正月の3が日となって収集がなかったので、まさに今朝はテンコ盛り状態でした。いつもの倍以上になっていたと思います。この辺りは、それなりの年齢の方が多く住んでいるので、お正月ということで子どもや孫たちが帰省して、そのために、たくさんご馳走でも作られたのでしょうかね。

 ゴミといえば原発からの放射性廃棄物、去年高レベル放射性廃棄物の処分地特性マップが発表されて、その説明会というのが各地で行われました。説明会の参加者を集めるために、主催者がお金を配って形だけを繕ったこと、何十年も前から変わらない「原子力ムラ」の体質を思わせます。

 今日は収集作業をしておられる方は、本当にたいへんでしょうね。ゴミをきちんと収集してくれるということについては、市民税を納付する時に納得するのです。

 知人で収集作業をしていたのがいますが、彼からその裏話を聞いたことがあります。資源ゴミを市の業者が来るまでに集めて、それを生活の糧にしている知人もいます。これは「やってはいけないこと」らしいようですが、僕は高齢者の家庭では、家の玄関に置いておけば持ち帰ってくれるので、「いいんじゃないー」という気持ちです。

 広島市はゴミの分別がキチンとしているので、時どき収集日でないゴミが置かれている時には、その理由を書いた紙が貼られて、そのまま置かれています。ずっと置かれていると、僕は「これは収集されません。粗大ゴミとしての手続きをしてください」と書いた紙を自分で貼っておくこともあります。

 処分方法がきまらない放射性廃棄物、国にいわせれば決まっているというかもしれませんが、金を配らないと説明会に参加してくれる人もいない、どこの自治体も手を挙げるところがいない中で、こんなゴミは「もうこれ以上出さない」と決めることではないでしょうか。

 今朝、こんなことを考えていると1月8日付け愛媛新聞の「地軸」欄に、同じようなことが書いてありました。とてもマトを得ている文章です。最後の5行だけを紹介しておきます。

 このままでは国内の原発は核の「ごみ屋敷」になりかねない。再稼働でさらにごみを増やしていいのか。「動かしながら考える」という言い訳はもう通用しない。

 この通りです。全部読みたい方はお知らせください。メールまたはFAXでお送りします。

誕生日と成人の日

 誕生日です。皆さんからたくさんの「おめでとう」のメッセージをいただき、本当にありがとうございました。

 おめでとうのメッセージとともに、「誰々さんが亡くなられました」というのが付け加えられ、「エッ!」と驚き、だいぶ落ち込んでいます。3人もの友人が亡くなっていました。

 誕生日は、なんといっても生んでくれた両親への感謝の日です。被爆者の両親ですから、もしあの日、父か母が爆心地の方へ行っていたら亡くなっていたでしょう。僕が4歳の時に父親が急死しましたので、母がそれを憂いて自死でもしていたら、その後の僕の運命も大きく変わっていたと思います。そんなことを考えていました。

 「独り居の日記」、「わたしの愛する孤独」などを書き、1975年に83歳で亡くなった米国の女性作家メイ・サートンさん、「私から年齢を奪わないでください。この年齢は私が働いてようやく手にしたものです」と書いています。親日家でもあった彼女は、とてもラジカルな活動家でもありました。

 改めてこの言葉を読むと、年齢を重ねることでの「味」というか、「深み」を思わせてくれます。年齢を重ねることへの安心感を持たせてくれます。

 そして今日は「成人の日」ですね。僕の時は1月15日でした。その頃、通信教育で法律を勉強していて、ちょうどその日が地方スクーリングだったので、成人の日の式典には欠席でした。後日、届けられたお祝い品が鏡だったのを思いだします。

 新成人になった人に、教訓じみたことをいうほどの立場でもありませんが、あえて云うとすると、自分の「尺」を持って欲しいということです。「尺」とは自分の考えの物差しを持って欲しいということです。ただしすぐに「尺」が出来る訳はありませんので、いろいろな経験を重ねて欲しいという意味からの言葉です。

 失恋することも、死にたくなるような悲しいことも、万が一警察に逮捕されることも、人を傷つけることも、いろいろな体験が立派な「尺」になるものだと思っています。そしていつまでも「尺」を磨くための努力を重ねて欲しいものです。

 成人を迎えた人たちの、これからの世の中は皆さんにとっては、僕たちが育った時のような感じでの楽しさはないと思いますが、考えようによっては新しい興味深い時代にもなるのではないでしょうか。

 森田公一とトップギャランの「青春時代」という歌が好きで、時どき口ずさんでいます。『青春時代が夢なんて、あとからホノボノ思うもの。青春時代の真ん中は胸にトゲ刺すことばかり』です。

 誕生日が同じの金正恩くん、核実験などしなくて本当に良かったです。


誰に忖度しているのか?!

 新年に入って中国電力の会長や社長からの、島根原発2号機の再稼働、3号機の運転開始、新設原発である上関原発を進めたいという声がメディアを通じて伝わってきます。

 中国電力の新年互礼会、広島の経済界の新年の集まり、そして先日は会長と社長が山口県を訪れ、「エネルギー基本計画に新増設が入ることを希望したい」と村岡嗣政山口県知事と話しているようです。

 まあー新年ですから、かなわぬ初夢でも見ているのだろうと思っていますが、地元でたいへんな苦労をしながら反対運動を取り組んでいる人の気持ちを考えると、とても不愉快です。一番シラケて見ているのは、他ならぬ中国電力の社員かも知れませんね。

 こんな発言を連発するのは、それなりの忖度が働いていると思います。現在の進められている「エネルギー基本計画」の策定作業に原発新増設を盛り込みたい、経済産業省や経済界への忖度だと思います。

 エネルギー基本計画に原発新増設を盛り込みたいという、経済界の働きかけに凄まじいものを感じます。経団連の会長の後任に、日立製作所の中西宏明会長が起用されることが決まりました。中西会長は安倍首相とも近い関係にある「お友達どうし」ですし、日立は原発のメーカーです。イギリスに原発輸出することで政府の債務保証を得て、東芝のようにならない約束で進めようとしています。

 中国地方の経済界の集まりに中国経済連合会というのがありますが、その会長をずっと就任するのは、中国電力の会長という役職の人です。現在は苅田知英さん、その前は山下隆さんでした。国の経済界のトップに安倍晋三と近い日立の会長が起用されることになり、その中国地方のトップが中国電力ということですから、忖度するのでしょうか。

 一方の「悪」である村岡山口県知事、昨年でしたか自民党に入党し安倍晋三へ「ヨイショ」をしました。自民党員だった人が県知事に就任し、自民党を離れるというのは理解できますが、その逆を僕はあまり聞いたことがありません。無所属で立候補しているのですからね。

 中国電力も新たに原発を建設するような必要性も条件も無い中、こんな政治の波の中で右往左往しているのも、まさに「哀れなりけり」とも思いますが、事業者としての責任と判断を忘れてもらっては困ります。

 そういう意味で、現在見直し作業が行われている「エネルギー基本計画」は非常に重要だと思います。何とかして原発回帰を狙う国・経済界と、圧倒的多数の世論を背景に「原発いらない」の私たちとの、まさに攻防の中にあると思います。

 話しはコロッと変わりますが、星野仙一さんが亡くなりましたね。星野さんといえば、毎日のように関西電力のテレビコマーシャルに出ていた姿です。特に彼が映像で話していた、「僕もすぐに熱くなる男だけど、地球がこれ以上熱くなるのも困るね。だから原子力発電!」というものです。その他、プルサーマルのことなどにも、たくさん出演していました。

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