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原発と「テロ対策」

 原子力資料情報室の代表をしていて、2000年10月8日に亡くなられた高木仁三郎さんと話しあったことを思い出していました。それは「原発社会は監視社会を加速させる」というものでした。

 原発を進めるためには、テロ対策・核物質の管理、などにより「一般市民」も監視される対象になるという話しでした。共謀罪の議論の中でも原発へのテロというのは話しに出ていましたが、そこまでしてなぜ原発が必要なのかということが理解できません。

 原子力規制委員会が、大学などの研究用原子炉を使う学生や研究者などを対象に、精神疾患の有無や犯罪歴といった身元調査の実施を大学側に要請していることが分かったという新聞記事がありました。

 調査の目的は、核物質の盗難やテロ行為を防ぐためということです。すでに原子力規制委員会は、原発で働く作業員の身元調査は求めており、電力会社は今秋にも実施するとしています。

 身元調査は17項目あり、精神疾患やアルコール依存症の有無、犯罪歴や職歴、テロリストや暴力団との関係がないことが誓約されるそうです。これに対して大学側は「原子力の研究を志す学生が減りかねない」と困惑しているそうです。また身元調査は学生の自己申告で、その実効性にも疑問が残るとしています。しかし虚偽申告が見つかった場合、大学が行政処分を受ける可能性があるともされています。

 原発に反対している人も「テロリスト」とされるような時代、原子力を学ぼうとする若者が、僕のような「ハシクレの原発反対者」とでも話すことが避けるような気がします。

 6月19日、四国電力伊方原発でテロに対する、愛媛県警や松山海上保安部、四国電力の合同訓練が実施されました。終了後、警察幹部は「テロも自然災害も想定外への対応が重要。警察内部や海保などとの連携を強化したい」と話し、海保の幹部は「伊方でもいつ何が起こるか分からない。治安機関としてテロ対策を向上させていく」と話したそうです。

 「テロリスト」か否かは、事前に調べていないと判断できないと思うのです。そのためには、みんなが調査の対象にされると思うのです。

 先日新幹線に乗っていたら、「不審物、不審者を視かけられたらお知らせください」という内容の車内放送がされていました。いくらでも不審者に変装することは出来ます。逆に「不審者」が、いくらでも「紳士」に変わることも出来ます。

 2020年オリンピック・パラリンピックのために、「共謀罪」が必要だと安倍首相は話していましたが、そういう理屈ならいっそオリンピックを止めても良いと思います。オリンピックは口実だとは思いますが、あまりにも失うものが多すぎます。しかし、それを言う野党や評論家はいないですね。そのタブーが怖いです。

復興大臣の発言

 メチャ忙しいという訳でもないのですが、人に会うこと、人前で話すこと、書くこと、新聞や本を読むこと、仕事をしていること、等などでどうしてもブログの方がおろそかになってしまいました。書きたいことはたくさんあるのですが、時期を逸すると古い話題になっているようで、どうしてもスルーしてしまいます。本当はすぐにスルーしてはならないことだらけなのですが。

 今村復興相の発言による辞任、新聞で辞任した日を確認したら4月25日のことですから、ほんの10日前のことです。すぐに忘れてしまうことの忘却に苛立ちを思います。

 4月4日の、原発事故の自主避難者が故郷に戻れないことを、「本人の責任」と発言したこと、そして4月25日の「まだ東北で良かった」という発言、彼の発言の中には原発被害、放射能被害という思いは無いのでしょうね。そういうところは、安倍首相が3月11日の追悼式の式辞で原発事故にひと言も触れなかったという問題と同じだと思うのです。

 今村復興相の方は、積極的に本音を話す人、安倍首相の方は言わないことで本音を出す人、「どっちもどっち」という感じではありますが、安倍晋三の方が悪い知恵は上で巧妙だと思います。

 確かに原発事故が島根であったり、若狭湾であったりしたら、風はこの時期はだいたい東方向に吹くので、日本列島での被害はもっと広がり大変だったとは思います。しかし「まだ東北で良かった」はないでしょう。

 今村復興相も、安倍首相も放射能被害についての特殊性を理解していないのか、知っているのでしょうけども、あえて避けているようで許せないという思いです。

 「3・11甲状腺がん子ども基金」が、甲状腺がんと診断された子どもたちに実施したアンケート結果が送られてきました。その中で甲状腺がんと診断されて心配になったり悩んだことは?という質問に対し、一番多いのは結婚で、治療費、学業、就職、経済、生活、出産というように続きました。心の問題では「いつ死ぬのか」「自分だけがなぜ、と悩んだ」「仕事が続けられるのか」「対人関係において理解が得られない」という言葉も並びました。

 なかには病気を理由に、内定取り消しになったという声もありました。この結果を見て、広島・長崎の被爆者が長年抱えている状況と重なり、大きな衝撃でもありました。

 広島・長崎の体験、チェルノブイリの現実の中で、ヒバクシャの苦しみは、ただ単に病気になるということだけでなく、「もしかしたら」という不安や恐れを感じながら生活をしていかなければならないということを、理解しなければならないと思います。単に病気になるというよりも、不安や恐れを持って暮らす方がたいへんな被害だと思います。

 東日本大震災の被害を、あえて戦略的に地震と津波だけに限定させてしまおうとする復興相も首相も、その魂胆が丸見えだからこそ、やりきれない怒りが湧いてきます。


ボーグル原発

 2012年3月11日、福島原発事故から翌年のことですが、僕はアメリカジョージア州アトランタ市に行っておりました。早朝、貸切りバスの集合場所に集まり、同じジョージア州ですがボーグル原発を止めるための「ボーグル原発建設反対3・11集会」に参加するためでした。

 「ジョージアWAND」、英語ではWomens Action for New Directions、日本語にすれば「新しい道を求める女性運動」という平和団体に招待されていたのです。

 主な行事は3月11日に行われたこの集会参加でしたが、前後9日間この地に滞在しました。

 アトランタ市からボーグル原発までは約250㌔ですが、ハイウェイをバスで飛ばしたら3時間半くらいで到着します。バスの中は日本の場合と同じで、サンドイッチとかクッキーを食べたり、参加者が自己紹介をしたりしての楽しい時間でした。

 まずはボーグル原発の正門前で小さなパフォーマンス行動、警備員がウロウロとしていましたが、別に強圧的な態度はありませんでした。僕は写真を撮っていましたが、撮り終わった後に「無断で撮ると注意される」と聞きましたが、もう「終わったカス」でした。アメリカの原発ですから、大きなクーリングタワーが象徴的です。

 正門前行動を終えると、集会の行われる教会広場に移動、教会の人たちが用意してくれた昼食を食べ、一段落したところで集会となりました。歌あり、ダンスあり、スピーチありの集会で、僕もスピーチをしました。

 メディアも取材に来ていて、広島から来たということでたくさんの取材を受けました。「この集会に参加した理由」を訊ねられ、僕は「日本の原発復活を止めるためにボーグルを止めたい」と答えたのを覚えています。

 当時、すでに東芝がウェスティングハウス社を買収していることは知っていました。ウェスティングハウス社はボーグル原発の他、ジョージア州の隣りの州のサウスカロライナ州のVCサマー原発も受注していました。

 ジョージア州とサウスカロライナ州の州境を流れるサバンナリバーは、「核の川」ともいわれているように、たくさんの核施設が在るところです。ボーグル原発への取水も、この川から行われます。ジョージアもサウスカロライナもアメリカの東南部地方で、貧困層の多いところです。

 「日本の原発復活を止めるためにボーグルを止めたい」、自分で話したこの言葉を今、強く思い出しています。2014年にもボーグルを訪ねましたが、工事は2年間で進んでいました。しかし、今は止まっているようです。今年は無理にしても、来年になったらまた訪ねたいと思っています。

 ボーグルの近くに住んでいて、交流が続いているアニー・ローラさん、現在はアトランタに住んでいます。以前はボーグルの近くに自宅や農場を持っていましたが、原発建設に際して立ち退きを余儀なくされた人です。当時の自宅は、電線が切られるなどの強い嫌がらせを受けました。

 このままボーグル原発を止めて、日本の原発復活も止めたい。

東芝、株主総会招集通知

 東芝株を持っているということは先月も書きました。みんなの前でこのことを話すと、ほとんどの人が笑います。先日など、知りあいの女性は「紙切れになる、紙切れになる…」と『わぁわぁわぁ』と大笑いをして喜んでいました。言っておきますが、紙切れにはなりません。紙切れというのは株券時代の話しですから。

 反応が面白いので、「これ口止めだぞー」というと「言ってやろう、言ってやろう。口止め料ちょうだい」と返ってきます。幸か不幸か、わが妻はこういうことに全く興味を持っていません。知らんふりをしているだけかも知れません???がね。

 先週の木曜日に証券会社の担当者から電話があり、とても申しわけなさそうに「ご存知だとは思いますが、こういうことになりまして…」と言ってきました。あえて「どうしたら良いでしょうか?」と訊ねました。そしたら「今、売った方が良いと思います」と答えましたが、僕は最初から持ち続けると決めています。最初からそういう考えで購入した株ですし、いざとなると株主代表訴訟を起こして、経営者の責任を問うことにしていますから。

 そしたら翌日、東芝から「臨時株主総会招集ご通知」というのが郵送されてきました。臨時株主総会を、今月30日の午前10時から千葉市幕張メッセ幕張イベントホールで開催するという内容です。

 議案は「吸収分割契約承認の件」の1件ですが、その中味を数回読みましたが、なかなか内容が理解できません。ひと言では、株式会社東芝と東芝メモリ株式会社が吸収分割するということですが、それだけでは何がどうなるのやらは分かりません。

 まずもって書いてある説明文には段落もありませんし、「この度は株主のみなさんにはご心配をおかけしました」というような冒頭のあいさつもありません。ちょっと聞きたいなと思っても、証券代行業務をしている信託銀行のフリーダイアル番号はありますが、肝心の東芝の電話番号は書いてありません。

 ようは株主には出来るだけ分かりにくい言葉を使い、分からないようにさせて決めようとする魂胆が丸見えです。招集通知の最後のページには「お土産、お弁当はご用意いたしておりません」の言葉が目に止まりました。

 総会に参加してみたいのですが、前日には行って宿泊しなければなりませんし、幕張はちょっと遠いですよね。娘と孫を連れてディズニーランドでも行くのも良いかも知れませんが、ディズニーランドには興味がありません。

 東芝の今後がどうなるかは興味深々です。政府が政府系の銀行などに助けさせて救いの手を差し伸べるのか、それとも上場廃止にさせていったん終わらせて再建を目指すのか、これからの動きが、原発の無い社会への一歩に向かう分岐点と読んでいます。

自称「ゴミ博士」です

 今月はブログを書く回数が少ないようですが、来年7月の日米原子力協力協定に関する原稿書き、そして4月1日に大阪で「被爆者援護法と三つのホショウからフクシマを考える」というタイトルで話しを頼まれていて、そのレジュメ書きの作業があり、いろいろな資料を読みながら構想を練っていてブログが怠っていました。もう一本、来週25日に山口市で開催される「上関原発を建てさせない山口県民大集会」参加のために、広島からバスを出すことになり、バス内での学習会講師をするのでその資料作りがありますが、まあこちらの方は淡々と作れそうです。

 僕は「ゴミ博士」を自称しています。「このゴミは来週火曜日だ」とかを、収集予定表を見なくても言える自信があります。ゴミは近所にある集め場所に持参して、市の収集作業をしている人に持ち帰ってもらうのです。もちろんその場所まで持参するのも、原則僕がしています。

 さてその場所に1か月くらい前から座椅子のような大型ゴミが放置されぱなしになっています。大型ゴミはそれなりの手続きをしなければ収集されないので、このままだと永久にここに放置されたままになるでしょう。

 「ゴミ博士」としては、気になっているので2週間前に「これは大型ゴミですから収集されません」という意味の言葉を紙に書いて、この座椅子に貼っておきました。しかし張り紙をして約3週間、未だに放置されています。それなりの処置をすれば持ち帰ってくれるし、大型ゴミ専用の処分場に持参すれば簡単なことなのです。僕がやってあげれば良いことでしょうが、それは少し癪にさわるのでどうすべきかと考えていました。もう一度「もう3週間放置されています。適切に処理してください」とでも書いた新たな張り紙を貼ろうかとも思いますが、通りすがりの人が置いたのかもしれませんし効果はどうでしょうかね。

 そのことを本気で考えていると、原子力発電からの高レベル放射性廃棄物というやっかいな「ゴミ」にたどり着きました。「原発はトイレの無いマンション」だとは原発が始まった時から言われていたことではないでしょうか。処理・処分の方法が決まらないまま、野放図に貯めつづけていること、昨年から国は「科学的有望地」という名前を付けて、これまでの人口の少ないところとかに処分するという選考をやめて、火山活動・活断層というようなところ以外は都会でも処分するのだとして、昨年内にでも候補地を提示すると言っておりました。

 しかし、「科学的有望地」というとそこが処理場に決まるかのようだということで、経済産業省の作業部会では「好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域」という意見も出たようです。

 名前だけを小手先で変えて誤魔化すという手法、大前提は「そんな厄介な物は、これ以上発生させない」に立つべきではないでしょうか。この大前提の上で、これまで「恩恵」を受けてきたので、みんなで処分を考えてくださいというのなら、考えてあげようかという気持ちになる人も多いと思います。

 なにかの講演会で講師が小笠原諸島に近い鳥島か、日本の最東端の南鳥島が処分場になるのではと話していました。この辺りは海底火山は多いし地震も多い場所ですよね。まずもってこんな危険な物を長い船旅で運ぶことの危険性も思っています。ここは「科学的有望地」でも「好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域」でも無いことは明らかでしょう。

 「ゴミ博士」としては、なんとも腹立たしいことです。

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