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真の技術屋がいなくなった

 僕は大手通信会社で、光インターネットに関する技術的な仕事をしています。自らを技術屋と呼ぶことに、少しおこがましい部分もあるので、自分からは言いません。しかし、営業担当者からお客などに「今日は技術の担当者を連れて参りました」などと紹介されると、恥ずかしくて赤面してしまいます。

 昨日のことです。あるところの装置の電力系に漏電が起こって、故障するという事態が起きました。我が担当は、故障を直す部門ではありません。ただ、お客からの苦情を営業担当を通じて受ける部門です。上司は、わが社の下請け会社、今では協力会社と呼びますが、そこに修理手配をしました。しかし、この会社も修理に行けないとの返事。どんどんと時間が経過してきました。最終的には、「町の電気工事屋さん」に修理をお願いしたようです。
 職場は大手の通信会社と言われ、テレビでも毎日のようにコマーシャルを流している「信頼」の企業です。

 僕が若い頃には故障が起きると、まずは応急復旧の措置を実施。そして、自らが測定器と工具を持参して現場に出かけたものです。故障修理のマニュアルを見ながら、必死になって修理をしたものです。
 故障の修理を指導している部門では、白版が出されて手分けをして経過が書かれていきます。
○ 時○分、□□が△△に、××について連絡。
○ 時○分、△△から、××について返答。
といった具合に。
 分単位で時系列毎に状況が書き出されて情報共有をし、直ちに電話会議システムが構成され、関係する会社と修理に向けて進んだものです。
 
 今では、ほとんどの現場作業は、協力会社に任せきりです。本体の方に、指導的にものが言える技術者がいなくなると、協力会社の方の立場が強くなります。まさに、協力会社の虜にされているのが、本体の実態だと思います。

 東京電力の福島原発事故に対する対応を見ていると、同様のことを思わざるを得ません。東京電力の第一次請負会社は、日立や大手のゼネコンと言われていますが、事故現場で放射能の恐怖に苦しみながら働いているのは、7次請けともいわれていると、新聞に書いてありました。元請けから7次請けまでは、それぞれの段階でピンハネがされ、本当に現場で働いている人はわずかの賃金で働いていると言われています。

 こんな状況では、現場で働いている人の粋が上がるはずもないでしょう。上から下まで無責任。これでは、「物作り大国日本」の先行きが心配です。

 その流れが急速に動いていることも心配なことです。
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