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福島原発事故の被害者援護を考える

 10月19日に大阪市で開催されるシンポジウム、「フクシマを核時代の終わりの始まりに!」という催しのパネリストを頼まれていて、昨夜はそのレジュメを作ることに、頭を悩ませていました。主催者の方からは、16日までにメールで送ってくださいと。

 僕に与えられたテーマは、「『三つのホショウ』とフクシマ被害者援護」というものです。三つとは、原子爆弾被害者援護法制定運動の中で言われた、過去の補償、現在の保障、そして未来の保証というものです。

 原子爆弾被害者援護法では、過去の補償とは、原爆死没者の遺族に弔慰金と遺族年金を支払うこと。現在の保障とは、被爆者の健康管理と治療・療養を全て国の責任で行うというもの。未来の保証とは、ふたたび被爆者をつくらせないとの決意をこめ、原爆被害に対する国家補償をおこなうことを趣旨とする、というのが、この法律の精神だったと思っています。二度と、放射能による被害者を作らせないために、核兵器を無くし、平和な世界を実現するために、というものです。

 この精神を、「仮称・福島原発事故被害者援護法」に当てはめるとすれば、過去の補償とは、原発事故により亡くなった人や、避難により健康被害を受けている人、住居や土地の損害、農水産物の被害、仕事を無くした人の被害などだと思います。現在の保障とは、継続して行われるべき健康調査、移住や転職先確保、二重・三重生活、除染や放射能測定の継続など、そして未来の保証は、やはり原子力発電の停止・廃炉、そして再生可能エネルギーへの転換でしょう。

 日本の原子爆弾被害者援護法の前文を読んでいました。これには、この法律の精神について「放射能に起因する健康被害が他の戦争被害とは異なる特殊の被害であることにかんがみ、高齢化の進行している被爆者に対する保健、医療および福祉にわたる総合的な援護対策を講じ、あわせて、国として原子爆弾による死没者の尊い犠牲を銘記するために」と書いています。

 原子爆弾を投下したアメリカにも、放射線被曝者補償法というのがあります。核実験や核開発の中で生じた被害者を補償するものです。この法律の前文には次のように書いています。「アメリカ議会は、……住民の生命と健康が合衆国の国家安全保障の犠牲になったことを認める。議会は政府に代わってこれらの人々とその労苦に耐えた家族に対してお詫びする」。アメリカの方が、法律の精神としては、前向きな内容だと思います。

 僕たちの、病院での負担金が3割になった今、「被爆手帳を持っている人は、タダでエエのー」とやっかみを持って言われないようにするためにも、みんなが納得する福島原発事故被害者援護法を求めることが必要でしょう。しかし、福島原発事故による、健康被害の問題は深刻ですし、多くの問題を抱えています。

 長期戦になると思いますが、原子爆弾被爆国として、フクシマの被害者への補償法制定運動はその使命だと思うのですが。

 こんな重い、パネリストは受けるんじゃあなかったと反省しながらも、3連休中、頭の端で考えながら過ごします。なにか参考になる意見が有りましたら、遠慮なく知らせて下さい。
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