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残業を考える

 会社員生活をしている人、した経験がある人なら「さぶろく(36)協定」という言葉を知らない人は、たぶんいないと思います。知らない人なら、その人が勤めていた職場は相当な「ブラック」だと思います。

 僕の勤めていた職場は大会社でしたし、労働組合も存在していましたから知らない言葉ではありませんでした。春闘のヤマ場になると、「さぶろく」を結ばないという状況になりました。いわゆる「時間外労働拒否闘争」と言われるもので、残業はさせないという労働組合の戦術です。

 こうなると「労使」ともの担当者が職場を巡回してきて、「残業をしないで、早く帰るように」と指示したものです。「使」といっても末端の課長ですから、本当の「使」とは言えないと思いますが、まあーそういう立場になっている人です。

 この「さぶろく」を結ばないという状況は、1年に一度か二度の春闘または秋闘と言われる時期だけで、ほとんどは結んでいるというのが通常でした。残業をするというのが「普通」の姿で、しないというのが「異常」な姿でした。

 しかし大前提の労働基準法の考えは、時間外労働をするというのは特別なことです。そして時間外労働は、職場の管理者が労働者に命じるというかお願いするものです。お願いに対して、労働者が「NO」と言えば、それを了承するか「さんさん発動」という第33条の規定によって、強制的に命じるというものとなるものです。災害が発生したような時の緊急の仕事では、「さんさん発動」が使えるのですが、最近の従順な労働者はこんなことを使う必要はたぶん無いでしょう。

 しかし僕のいた職場では、管理者が命じるという姿は皆無でした。労働者の方が、「今日2時間」「3時間」とかを自分から言って、管理者もその理由を聞くことなく、時間外をやっていたと思います。管理者が部下の仕事内容を知っていないというのが、その背景にあると思います。そして残業時間内に仕事が片付かなかった時、労働者の方から「すみません。ちょっと残ってやります」と謝って仕事をしていたものです。

 と言っても、僕も残業をしない方ではありませんでした。でも、日常的にやる人よりは少なかったと思います。

 この度の「電通」での過労自殺事件と関西電力課長の自殺事件、本当に気分が悪くなります。「電通」は「博報堂」と同じ広告代理店で、本間龍さんの著書「原発プロパガンダ(岩波新書)」に書いてあるように、原子力発電を進めるためのテレビCMや新聞などの広告を、いってに引き受けていた会社です。原発のウソを世論誘導して、大儲けをしています。

 関西電力課長の自殺は新聞報道では、高浜原発の再稼働に向けての準備というか原子力規制委員会への対応で、働き過ぎての過労自殺のようです。中国電力も島根原発のデータ改ざん事件では、部長という立場にあった人が、松江市のビジネスホテルから飛びおりて、自殺した事件というのがありました。

 県議会の開会期間中には、担当の県庁職員は日にちが変わる頃まで仕事をしているようです。建物はこうこうと電灯がついています。

 自分の仕事にやりがいと使命を持っている人には、残業に対する規制をカタグルシクいうのは酷かも分かりませんし、一人だけが担当しているという仕事の場合、どうしても自分で自分の首を絞めてしまう部分もあると思うのです。

 しかし1か月に100時間を超えるような残業をしなければならないような状況は、これは異常な姿でしょう。

 

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