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伝えるということ

 自分の気持ちや思いを表現するということ。日常的に使っているものとすれば、言語だと思います。話すこと、書くことが一般的だと思いますが。

 先日、兵庫県の芦屋市で「ダンスコアポッシブル」による、バレエの発表会がありました。このダンスを主宰している小谷さんという方が、昨年の夏、広島市で原爆の悲惨さと福島原発事故被害者に思いを馳せられた発表会を開かれ、その手伝いをしたことから、小谷さんとのつながりが始まりました。小谷さんは、ヒロシマの被爆二世で
す。
 バレエは、まったく言葉を発しません。踊りの中にこれは何を表現しようとしているのかということを考えるのが、その醍醐味だと思います。

 ステージは、黒と白の約10メートルの横線のものがあるだけ。とてもシンプルでした。3日間の連続公演でその2日間を観させていただきました。

 居ながらにして、喜び、怒り、悲しみ、希望の世界、死後の世界、そして故郷を思う望郷の気持ち、先祖に思いを馳せる気持ち、友人を思う気持ち、昔付き合っていた人への思い、そんなものを受け取ることができたようです。

 複数の人が踊るステージでは、普通は一人または二人の人に視線は集中するものですが、10人以上の人がそれぞれ異なる踊りをすると、視線はどこにやればよいのやら、混乱するものです。しかし、それぞれの人が異なる所作をしながらも、それが全体として観ることができました。この言わんとする意味はなかなか分かりにくいとは思いますが、複数の人がそれぞれの場所で、その役割を果たして、全体としてひとつにまとまることの美しさです。

さすが小谷さん。ダンスの中に今の世の中に対する問題提起、人間が尊重される社会、科学と人間の有り様などを訴えていました。

 僕が、今より若いころ、影響を受けた人物に寺山修司がいました。彼は、演出家、劇作家、随筆家、脚本家、俳人、詩人といった、たくさんの肩書きを持ち、「言葉の錬金術師」という異名を持っていた人で、劇団「天井桟敷」を主宰していました。47歳で亡くなっています。
 彼の言葉で「人生には、答えを無数にある。しかし、質問はたった一度しかない」「親の愛情、とりわけ母親の愛情というものは、いつもかなしい。いつもかなしいというのは、それがつねに『片恋』だからです」というのが心に残っています。今年は、没後30年にあたります。

 また若かりし頃、広島城公園などを舞台に行われていた、テント芝居を観にいくのが好きでした。今は、行政が許可しないらしく、無くなってしまいましたが。最後は、夜の闇の中、空に向かって火が上がり歓声を挙げたものです。
 思いは相手に伝わらないと、単なる片思い、その手段は多様ですよね。
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