Entries

三江線に乗りました

 9月3日、青春18きっぷを使って三江線に乗りました。来年の秋に廃止となる計画が決まったということで、三次駅発9時57分の電車は2両編成でしたが、座席は満席で立っている人も10人くらいはいました。最初は5日か6日のウイークディを予定していたのですが、台風の影響が心配でこの日にしました。

 廃止の報道が大きくされて、乗っている人のほとんどは鉄道マニアの若者から中年層で、みんなカメラやビデオを持参しての観光客でした。広島からの芸備線が三次駅に着くと、駅員さんが大きな声で「三江線にご乗車の方は…」とマイクで案内し、運転手さんだけでなくもう一人JR職員が乗っていました。

 僕は1両目の先頭辺りの席に座り、他のお客と同様に写真をバチバチ写していました。ワンマン運行ですから、降りる人は運転手席側から降ります。よく見ていると地元の人と思われるのは、杖を持って小さなナップサックのお年寄りの女性と、女子高生の二人だけでした。

 三江線といえば、子どもの頃には三江北線と三江南線に分かれていて、いつの日かに全線開通になったという記憶があります。僕は「木路原」という駅で降りました。この駅でどうしても写真が撮りたかったからです。都会感覚では次の電車で目的の駅まで行ったのだろうと思われるかもしれませんが、次の電車までは5時間以上待たなければなりません。そこで、電車の中でたまたま横に座っていた「交通サークル 神戸・広島公共交通研究グループ」の活動をしている20歳代の男性とともに、歩くことにしました。

 この男性との出会いが、今日の三江線旅行にたくさんの知識とともに楽しいものにしてくれました。彼は1週間前にも三江線に乗ったということで、廃止が決まったということだが、まだ存続できる道を語りました。新聞販売店で地元の山陰中央新報を購入し、「三江線問題のシリーズが続いているのです。中国新聞も特集していますが、山陰中央の方が存続に厳しい見方をしている」と解説してくれました。僕が「広島ではどこで山陰中央を買うの?」と聞くと、広島バスセンターの売店では販売しているのだということです。僕はこういう何かを本気で取り組んでいる人が大好きです。特に若者が!

 三江線は雨や雪による災害で運行できないことが多いそうです。彼とは石見川本の駅近くのお寿司屋さんで食事をしました。そして途中で「また来年までには会いたいね」と言葉を交わして別れました。

 帰りは合併して誕生した美郷町役場がある「粕淵(かすぶち)」という駅から、三次まで乗りました。1両の電車はほぼ満員、ずっと立っていました。地元の人が「こげえに、いつも乗ってくれとりゃや廃止にやぁならんのにのー」と言葉を交わしていました。一見の我われにも温かい目で見ておられました。

 帰りの電車では立っていたので、途中の景色をよーく観察できました。午後6時も越え、辺りは薄暗くなっており普通なら電灯がともっていても良い時間でしょうけど、ほとんどの家は白色のカーテンで囲まれ、住んでいる気配の感じられない無人家です。そんな景色を見ながら、本当に悲しく寂しい気持ちになりました。

 過疎の原因と、どうしたらいいのだろうかと考えていました。「今さらなんやあー」と怒られそうですが、一に仕事があること、二には教育を受ける場があること、三に、医療施設があること、だと思いました。

 三次方面から江津方面に向かう一番電車は、浜田市まで行くそうです。その大きな理由は、この沿線の人たちが浜田市に在る病院に行くためだそうです。三江線の廃止後は、バスによる輸送とされていますが、「バスによる代替え策もやがて無くなる状況が各地で起っている」と、これも電車の中で知り合った彼の言葉でした。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://gomenda4918.blog.fc2.com/tb.php/509-1dc2d10f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Appendix

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

Extra

プロフィール

省ちゃん

Author:省ちゃん
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新トラックバック