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日本被団協総会

 日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の定期総会が、6月15日~16日の2日間東京で開催されたという新聞記事を興味深く読みました。オバマ米大統領の広島訪問について、総会参加者から「(原爆投下の責任について)謝罪を要望すればオバマ氏が来ないと、自主規制したのではないか」と問題提起したことに端を発しています。

 被団協が1984年に発表し、運動の根幹としてきた「原爆被害者の基本要求」で米政府に謝罪を求めている点を踏まえ「言行不一致だ」と訴えたということです。総会最終日の16日に行った総会決議ではオバマの演説について、「大統領としての(原爆投下に関する)責任は一切語らなかった」と指摘し、「投下に対する謝罪の証しとしても核兵器廃絶への責任と行動を一層求めなければならない」としました。総会の討論ではオバマ氏の訪問を好意的に受け止める声もあったが、決議の内容に異論は出なかったとのことです。

 これらは全て新聞情報です。詳しいことが知りたいので、日本被団協のホームページを見ましたが、まだ総会のことは掲載されていませんでした。たぶん知り合いの方が出席しておられるでしょうから、聞いてみようと思っています。

 オバマさんが広島を訪れるということが決まった時、被爆者団体の方が「謝罪なんかしなくて良い。来るだけで良い」という発言をしました。当然のことですが、被爆者の人もいろいろな考えを持っているのですから、意見の違いがあるのは当たり前でしょう。

 現職の米大統領が初めて広島を訪れる、最初にこれを聞いた時に「すごい!」と「舞い上がった」ように嬉しくなって、「来りゃあーエエ」と発言したのも否定するものでもありません。

 謝罪について言えば、1963年に米国による広島、長崎への原爆投下を国際法違反という「原爆裁判」東京地裁判決の草稿を書いた元裁判官の高桑昭さんが、その当時を振り返り「門前払いでも良かったのだろうけど、腹を決めて書いた」とインタビューに答えていました。

 このインタビューの中で次の答えが僕には印象的でした。判決への反応についてという問いに答えて「言い渡し直後はマスコミで少し騒がれたけど、その後は思ったほどではなかった。『拍子抜けしたね』と、裁判長と苦笑いした覚えがある」とのことです。この判決を大いに利用するという運動体側の考えがあるのなら、当然オバマにも謝罪を求めるのがスジではないでしょうか。

 オバマ大統領来広から2か月近く経ち、冷静になって考えれば多くの問題点が出てきたというのも、興味深いものです。広島市では市内の比治山に「オバマの碑」の設置を検討しているようです。

 来月発刊される雑誌に「オバマ大統領の来広をヒロシマで視る」という原稿を書きました。8500字を指定されたのですが、結果的に8800字程度になりました。その中の5番目のセッションに次のように書いています。皆さんどう思われますか。

 ビジョンの無かった「受けて側」のスタンス 
 それにしてもせっかくのチャンスを最大限利用する考えもビジョンも無かった広島市と日本政府の姿勢は、悲しくもあり呆れもした。政府は安倍が首相であるので、期待することすら馬鹿げた話しではあるが、広島市には「ヒロシマ」の代表としての独自のビジョンを出して良かったのではあるまいか。
 G7サミットに参加した各国首脳に対して広島を訪れることを薦め、せめてでも核兵器保有国のフランス・イギリスの首脳たちには、オバマとともに「広島に来るように」とのよびかけを、結果が無理だったとしても行うべきではなかっただろうか。
平和公園一帯に中高生を呼んで公園を埋め尽くしオバマの話しを聞く。中高生らにとっては、オバマと一体となったことは最大の平和教育の場となり、世界の中のヒロシマをあらためて考える、絶好のチャンスになったのではないか。そしてとても残念だったのは、オバマに対し田上富久長崎市長を紹介しなかったことである。
 「受けて側」の広島市の、キャッチャーとしてのビジョンもポリシーも見受けられなかった。警備上「何ごとも起こらない」ことだけしか考えなかったのではあるまいか、「ヒロシマの心」をベースにした、後に続くヒロシマでの提案をすべきではなかっただろうか。そういうビジョンを見せて欲しかった。そしてメディアがこの問題を指摘しないのも、メディア自身にもビジョンが無かったというべきだろうか。
 このことを友人に話したら、「それは我われ一人一人に問いかけられている問題でもあろう」と厳しい答えが返ってきた。そうかもしれない。

 来月の15日過ぎに発刊される物です。「読んでみたい」という方がおられたらお知らせください。

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