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オバマさんこれだけはして欲しい

 1978年4月、第一回国連軍縮総会を前にアメリカの平和団体との交流ツアーに参加しました。20日間くらい旅行でしたが、この旅行の経験は僕がこのような運動に関わることになった大きなキッカケです。

 あれから38年になります。この旅行の企画をしたのは、大阪で長い間活動をしていた人で、この人との出会いが僕のそれからの生き方に大きな影響を与えました。

 この旅行には広島から、数人が参加しました。その一人に原爆孤児となった女性の方がいます。彼女は、原爆投下の時は広島市を離れていましたが、両親らは亡くなられました。今77歳ですが、昨夜久しぶりに電話を掛けてこられました。

 その時の旅行で、私たちはニューメキシコ州ロスアラモス国立研究所という原爆開発のためのマンハッタン計画行われたところに行きました。ロッキー山脈のふもとにある、結構高い場所にその研究所はありました。

 研究所の展示館入口に、リトル・ボーイとファット・マンの同形大の模型が展示してありました。リトル・ボーイとは広島に投下された原爆の名前で、ファット・マンというのは長崎のそれです。

 その展示の前には、「人類が生み出した偉大なる科学の成果」という説明書きがありました。そして展示館の中には、広島への原爆投下を絶賛する当時の新聞記事が、たぶん銅版刷りにしてあったと思いますが、誇らしげに額に入れて展示してありました。

 その展示を見た原爆孤児になった彼女は、大きく泣き出しました。今でも強烈な印象で覚えています。昨夜その彼女は電話で「オバマさんが広島に来て平和を願うのなら、せめてあの展示を撤去して欲しい。それを伝えたい」と話しました。

 あの時の旅行から38年が経過し、その展示がどうなっているか分かりませんが、たぶんそのままだと思います。その後、僕もアメリカでこの手の博物館というかそんなところに行ってますが、やはりリトル・ボーイ、ファット・マンはアメリカの核開発のシンボルとして扱われていますから。

 オバマさんもアメリカに帰ったら、是非ともあの展示だけでも撤去して欲しいものです。広島訪問が彼にとって大統領退任前の単なるレガシー(過去の遺産)にするのではないということを、この撤去で形にして欲しいものです。

 先日のキューバ訪問、そして広島、2009年4月のチェコ・プラハでの「核兵器を使用した唯一の核保有国として、米国は行動する道義的責任がある」という立派な演説をし、私たちは大きな感動と期待を持ったものです。

 しかし、それが結果として実現出来なかったのも現実です。ロシアとの関係、北朝鮮のこと、その他アメリカ国内での状況など現実の困難さが理由かも知れませんが、その中に「核の傘」の下にいたい日本があったかも知れません。

 でも人間は理想を持って行動すること、夢を語ることは大切なことだと思います。原爆投下から71年、被爆者にとっては投下した国の最高責任者が広島市を訪れたことで、大きな要求は実現したかも分かりませんが、世界状況の現実をいうのを思い知らされ、もっと具体的な中でのヒロシマの「存在意義」が問われているように思うのですが。




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