Entries

拝啓 二井関成様

拝啓 二井関成様
 益々、ご健勝のこととお慶び申しあげます。
 さて、二井関成様におかれましては、この5月末で山口県立美術館館長を辞職されるとの新聞報道を拝見いたしました。新聞によりますと館長を辞職されることで、県関係の公職はなくなるとも書いておりました。

 まずは、長期に亘って山口県のために仕事をしてこられましたことに対し、心からの「ご苦労さんですした」というメッセージをお送りいたします。

 私にとって忘れられないのは、なんといっても2011年3月11日に発生した、東日本大震災と東京電力福島第一原発の大事故に対する貴殿の対応であります。

 貴殿は福島第一原発事故の発生した、二日後の3月13日に中国電力に対し、上関原発の建設計画地の埋め立て工事に対し、「極めて慎重に対応するように」との申し入れを行われました。翌日の日本経済新聞は「山口県知事、上関原発の工事中断を要請」という見出しで報じております。

 それから2週間が経過した3月24日、貴殿は記者会見において「原子炉許可がない段階で埋め立て免許が出ている。法的には問題ないが、これだけの事故が起き、それでいいのか。埋め立てが完了しても許可が出ないとどうなるんだ」と述べられ、そして原発の安全確保について厳密に検証するべきだと強調されました。「検証ができる前に、埋め立て工事を進めてはいけない」と断言されています。

 この発言を聞いた時、私はこれで埋め立て免許は失効となる。免許の延長などは在りえないと確信をしたものでした。そう確信したものですが、その後知事が貴殿から山本繁太郎さんに交代しました。中国電力からは埋め立て免許の延長申請が行われ、ご存知の通り現在に至るも山口県は失効させることなく、たな晒しの状態が続いております。

 今、私にとってとても残念なのは福島第一原発事故が発生した時に、貴殿が勇断を持って「上関原発の建設計画は白紙撤回するように」と、中国電力に対し申し入れられておられたならば、中国電力も内心では「ホッとした」という気持ちで、上関原発から足を洗うことが出来たと思うのですが、如何でしょうか。返すがえすも残念でなりません。

 その後、2012年夏に貴殿は知事を辞められ、山本繁太郎さんに交代しましたが、山本知事は貴殿の「埋め立てはあり得ない」という考えを踏みにじりました。山本繁太郎さんは病気のために急逝されましたが、その後知事になった村岡嗣政さんも、山本繁太郎さんと同様に埋め立て免許はたな晒し状態としております。

 この状態の中で、一番苦労しているのは「生活を賭けて」上関原発の建設に反対をしている人たちです。貴殿が福島第一原発事故前に埋め立て免許を交付された時、「上関原発建設に反対している、祝島の人のことを思うと胸が痛む」という意味のコメントを出されましたが、重ねて今日の状況をどう思われているでしょうか。

 山本繁太郎さん亡くなられる前に知事を辞職され、新たな知事候補者を選ぶ時に、貴殿が再び立候補したいという気持ちを持っておられたということを、どこからとなく聞かされました。

 貴殿とは、出来ることならお時間を取っていただき、ゆっくりとお話しが伺いたいと思っております。新聞によりますと、貴殿は退職にあたり「県との関わりがなくなり、さみしさもある。これからの人生をどう生きるか考えたい」と話されたとのことですが、是非とも上関原発建設計画白紙撤回のために、お力を頂きたいと思う次第です。ご連絡をお待ちいたしております。

 ご自愛ください。
敬具

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://gomenda4918.blog.fc2.com/tb.php/458-944c3c42
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Appendix

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR