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個人商店の良さ

 自宅のポストを閉じるフタの部分の金具が壊れたので、その部分を取り外して近所の大型ホームセンターに行きました。親切な店員さんが探してくれましたが、結局はそのホームセンターには在りませんでした。小さな部品ですが、これが無ければポストの扉が閉まらないので困ります。

 ポストそのものを取り替えるのは難しいし、困ったなと思いながら考えていました。

 そこで、僕が小学生くらいの頃からあった、近くの金物屋さんが思いつきました。その頃は○○○金物店という小さな店で、決して愛想が良いとはいえない女性店主さんがおられたのを思い出しました。その店は今では今流の「デポ○○○」と名前が変わっていました。応対してくれたのは、僕より10歳以上は年上と思われる男性の店主さんでした。しかし顔を見て、息子さんだなあーと直感しました。「子どもの頃に、よくここで買ったものですよ。お母さんは亡くなられたでしょうね」と、昔を振り返っての世間話しをしました。すでに10年以上前に、100歳で亡くなられたとのことでした。

 「この部品の役目を果たす物が欲しいのですが」と話すと、その店主さんは「同じ物があるかどうかは分からないけど、問い合わせてみるからこれを預からしてちょうだい」と話しながら、「あったとしても百円そこそこ、これ一つでも送り賃が600円くらいするから、要らんのんじゃあないの。もったいないよ」と、買わないことの「説得」をされました。でも僕は必要な物なのでお願いしたのです。

 大型ホームセンターで無かった物なので、半分以上は諦めながらも、もしかしたらという思いで吉報電話を待っていました。そしたら数日後、電話がかかり「まったく同じ物ではないけど、在ったようだけど、本当に注文してもいいの。送料を入れたら700円を超えるけど」と再び「説得」されましたが、注文のお願いをしました。

 そしてその物を購入しました。部品が金属製からプラスチック性になっていましたが、バッチリと同じ役目を果たしました。

 また、近所に小さな八百屋さんがあります。店のおばさんは、もう60年くらい前から知っています。夫を早く亡くされましたが、僕と同じ年の子どもさんを育てられた苦労人です。僕は甘夏とか夏みかんといった柑橘類を毎日といっていいくらい、一つは食べるほどの大好物です。だからその店の前を通った時に、美味しそうな甘夏などが在ったら、買ってきます。だいたい3個で100円という値段です。

 店に入って「おばさん」と声をかけても、だいたいおばさんはコタツに入って眠っています。2~3回声をかけて、やっとおばさんは気が付くので「おばさんゴメンなさい。起こしてから。悪かったねえー」と謝るのですが、おばさんは「起こして起こして、たまにゃあ起きにゃあいけんじゃろうから。お客さんがほとんどこんし。でも物が無くなることはないよ。ええ(良い)お客さんばっかりじゃけえー」と言って笑っています。

 お金を持っていない時、それでも美味しそうな甘夏を見つけた時は、「お金はいつでもええよ。持って帰りんさい」で、商売が成立するのです。

 金物屋さんも八百屋さんにしても、いつまでも在って欲しい、在っておられる店でいて欲しいものです。


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