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仮処分決定の威力を実感

 仮処分の「威力」というか「インパクト」、すごいですね。こんなに興奮したことは、久しぶりでした。関西電力高浜原発3,4号機の運転を認めないという大津地裁の決定です。

 これまで北陸電力志賀原発2号機や高速増殖炉「もんじゅ」の裁判で1審裁判では差し止めが認められても、確定判決にならない限り実際に止まらないというのがストーリーでした。そして、ほとんど控訴審になれば、こちら側が負けるというのが筋でした。

 それが決定の翌日には原発停止作業に入り、夜には止まるのです。こんな経験初めてですし、興奮するなというのが無理なことです。

 決定を下した山本善彦裁判長、山口地裁で出会ってからというもの、忘れることの出来ない人でした。これまでの人生の中では、何度か裁判に関わったことがありましたが、裁判長の顔や名前など覚えていることはありません。しかし、この山本裁判長は、「上関原発神社名義地裁判」という上関原発建設計画地の入会権裁判で、最高裁からの差し戻し裁判の裁判長でした。

 僕はこの裁判では、お金集めを含めて協力をさせてもらいました。当然、毎回の公判には傍聴に行きました。最初に顔を拝見した時、どこかのお笑いタレントに似ているというのが直観でした。今朝の朝刊に写真が載っていましたが、やっぱり似ています。だから忘れられなかったのでしょうか。

 裁判長という人、だいたいに堅物のようで声も小さく、あまり喋らないというのが多いのですが、この山本裁判長は違っていました。原告・被告のどちらの弁護士にも、ズゲズゲというタイプでした。そして声のトーンが高いこと、言葉のイントネーションもはっきりしている人でした。

 この神社名義地入会権裁判は、こちらの主張を認めてくれませんでした。12年12月のことです。そして、翌々年の14年4月に大津地裁に転勤になりました。新聞に載る人事異動の小さな記事、印象の強い裁判長でしたから、見つけて切り取ったものです。

 まさかこの度の高浜原発差し止めで、再会できるとは思いませんでした。山本裁判長は14年11月にこの高浜原発3,4号機差し止め裁判で、決定を出しました。その時の決定は、仮処分申請について「再稼働は迫っておらず、差し止めの必要性はない」として却下しました。しかしその決定理由の中で、「原子力規制委員会がいたずらに早急に再稼働を容認するとは考えがたい。差し止めの必要性はない」としていました。

 この決定が出た時、原告(正式には申立人)側は、異議申し立てを行いませんでした。それは山本裁判長の思いが読めたからです。僕も結論では負けたが、内容では負けていないという気持ちでした。

 あれから1年4か月、原子力規制委員会は「いたずらに」再稼働を認め、空論の避難対策で再稼働が行われたことへと続きました。14年11月の裁判長の「期待」に反して。

 仮処分というのは、急迫不正な侵害が押し迫っていた時に下すという性格のものだとされていますから、14年11月の決定から今回の決定、物語のような流れだと思っています。今朝から3紙の新聞を念入りに読みながら、切り取りをしていました。少々疲れましたが、これって「気持ちの良い疲れ」というのでしょうね。


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