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核実験抗議の座り込み

 北朝鮮が水爆実験を行ったということで、実験翌日の1月7日に広島平和公園の原爆慰霊碑前で、抗議の座り込みが行われました。僕にも要請のファックスが届いていました。

 もちろん北朝鮮の政治指導者の行為は「けしからん」ことですが、前回のブログでも書きましたが、住民の被害を考えたら、ただ単に「けしからん」だけでは済まないような気がして、参加しませんでした。

 30分の座り込みでしたが、事が事だけに、この座り込みニュースは日本国内はもとより、世界中に報道されました。

 その原爆慰霊碑前での座り込みニュースを観ていて、慰霊碑へ向かって右側に原水禁・平和フォーラム系の人たちが座り込み、左側に原水協系の人たちが座り込んでいました。右側と左側との距離は、約15メートルくらいです。時間も昼の12時15分から12時45分で、どちら側の人たちも同じ時間でした。「たまたま重なった」ということでした。

 このニュース映像を観て、「参加しなくて良かったなあー」という気持ちになりました。というのは、この両方の人を「よーく」知っているし、それどころではなく、いろいろな活動の場で話しをしたり、たまにはお酒を飲んだりする関係だからです。特に福島原発事故後は親しいことになりました。

 もし僕がこの場所に来ていたら、どちら側に座ればよかったかでしょうか。両方の間の約15メートルの場所に座るのが最適だったのでしょうか。「お前、えーかっこするな」という声が掛けられるような気もしますが、「普通」の市民が抗議の気持ちを表すために、座り込みへ参加しようとしたいと思った時、どうすれば良いのでしょうか。

 たまたま田口ランディさんのという作家の「ゾーンにて」という福島原発事故を題材にした、小説を読んでいました。この本の中で、主人公に「早くゾーンから出たいような、出たくないような妙な気持ちだった。ここは、あの世との中間みたい。宙づりになった場所で、なんだか懐かしい」と語らせていましたが、その文のくだりを思い出しました。

 どちらの団体も本気で抗議の気持ちが在り、一緒の方が「1プラス1は2以上の効果がある」と思えば、その場ででも「こっちに来ませんか」「そちらでご一緒に」ということが実現できたのではないでしょうか。この交渉は可能だったと思います。まさか本気では、抗議の気持ちを持っていないということは無いでしょうから。

 さまざまな形で市民が行動するということ、多様な活動を否定する気持ちはまったくありません。むしろ多様なパターンの方が良いと思います。しかし慰霊碑前で、「右と左に」「同じ時間に」「同じ課題で」というのは、やはり異様だと思うのです。

 広島での原爆投下から70年が過ぎ被爆者の数は減少し、それだけではなく、組織された被爆者の数はますます少ないという状況の中です。「俺が、私が」大将でいたいという時でもないと思いますが。

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