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寺島実郎さんの「論(ろん)」

 寺島実郎さんという人、面識はありませんし講演会などで話しを聴いたこともありません。現在、日本総合研究所の理事長をしています。TBS系列で日曜日の朝に放映されている「サンデーモーニング」のコメンテイター、NHKラジオの「マイ朝ラジオ」の「社会の見方、私の視点」というコーナーで、月に一度くらい話しを聴く程度です。

 僕は気になる論評家は、講演会に行ったりできれば知り合いになるように努めるタイプですが、どうも寺島さんは苦手です。なぜかといえば、ちょっとしたことですが「マイ朝ラジオ」の中で、アナウンサーが最後に「寺島さんどうもありがとうございました」と挨拶をしても、ウンともスンともそれに答えないからです。そういうところに「冷たさ」を感じるのです。

 寺島さん、この人は政府のいわゆる有識者の中で名前を連ねています。原子力発電に関するものにも、いわゆるエネルギー基本計画などの策定にも加わっていました。

 しかし寺島さんの発言が好きという人も多くいます。僕の周りではどうも女性に多いように思います。その寺島さんが、11月6日付けの毎日新聞の「論」「加速する原発回帰」という欄でインタビューに答える形の記事が掲載されていました。

 この「論」では3人が出ていました。一人は原発反対の立場で、作家であり臨済宗のお寺の住職でもある玄侑宗久(げんゆう・そうきゅう)さん、原発賛成の立場では、日本電鍍工業社長の伊藤麻美さん、そして寺島さんです。寺島さんの立ち位置は、よく分かりませんが「仕方なく原発は止められない」というものでした。これは毎日新聞の見出し係が付けたものでしょうが、「脱原発の覚悟はあるのか」となっていました。

 少々前置きが長くなりましたが、冒頭に「脱原発の道を進むには、大きな『覚悟』がいることを理解しなければならない」としています。その理由として、「原子力から手を引くことは、日本が積み重ねてきた原子力分野での国際的な立場や発言力を同時に失うからだ」とも話しています。

 「覚悟の一つは『日米原子力共同体の見直し』だ。=中略=日本企業が世界の原子力産業の中核となった」とし、「一方、日米原子力協定で、日本は軍事としての核を保有しない国として世界で唯一、使用済み核燃料の再処理が認めらており、日米関係は『原子力共同体』と言っても過言ではない」としています。そして「この共同体を解消して日米安保を見直す中で、米国の『核の傘』から離脱する覚悟があるのなら『脱原発』の主張の筋は一貫している」とも言ってます。

 そして「国際社会で原子力発電という平和利用と、核兵器開発という軍事利用の二つの側面は断ち切れないコインの裏表の関係で、一体と考えられている」としています。

 そんな中では、日本の原発技術の確立は「世界の原発の安全性を高める役割を担う」とも言ってます。また今の「国策民営」の仕組みも変えなければならないとしています。しかし、だからといって原発を止めることは不可能だということはないでしょう。

 「だからどうした」、だからこそ原発の無い社会を造るためには、反原発の国際連帯が必要なのではないでしょうか。興味深く何度も読み直しましたが、寺島さんの話しの中には「福島の苦しみ」はありませんでした。

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