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どうして幕引きを急ぐのか

 島根原発での不正なデータ改ざん事件、中国電力は11日に、原因や対策をまとめた報告書を原子力規制庁と原発から30㌔圏にある6市に提出し、実質的な幕引きを行いました。

 5日に松江市で「有識者会議」をたった2時間20分ほど開き、6日後には125ページにおよぶ報告書が完成です。5日の「有識者会議」に出された「案」がホームページに掲載されたのは9月7日、これを公開と言えるのかどうかは極めて疑問ですが、そうだとしてもこれでは市民無視も甚だしいものです。

 この不正事件で、もっとも被害を被ったのは松江市民や、原発から30㌔圏自治体の住民だと思います。せめてこれらの人たちに、原因や対策を説明したでしょうか、意見を聞いたでしょうか、理解を得たでしょうか。松浦正敬松江市長も中国電力に「まだ抽象的なところがある。具体的な取り組みを」「また、社員に安全意識を徹底させますではなく、もっと掘り下げる必要がある」と、説明にやってきた副社長に注文したと報道されていました。

 僕も「有識者会議」に出された資料をじっくりと読んで、ここはどうなっているのか、この対策では甘いのでは、こうした施策の方が良いのでは、というようなことをまとめていたところでした。それがあっという間の幕引きです。

 原子力規制委員会の田中俊一委員長が、この不正事件について「比較的軽微、重要な問題を起こすような案件ではない」と発言をしたことが、幕引きのお墨付きになったものと思います。

 それで思い出したのは、ある男がやった万引き(窃盗)事件のことでした。この男、何回もの万引き事件を起こしました。最初は10万円近い、それなりに高価な物を電器店から盗みました。その時は強いお咎めで終わりました。しかし懲りないこの男、何度も同様の事件を起こしました。たぶん、何回かはばれないで済んだと思います。しかし、ある大きなスーパーマーケットで、から揚げ弁当だと思いますが、被害額1300円くらいで逮捕されました。

 何日間も勾留されて、保釈されないまま起訴され普通の公判廷で裁判を受けました。僕はその裁判を傍聴しました。手錠をかけられ腰縄姿で、2人の刑務官に付き添われて法廷に入ってきました。このスーパーから来たと思われる保安係の人たちが多く傍聴していました。被害額1300円の公判でした。

 中国電力のこの度の事件を視て、この男のことを思いだしていました。軽微かそうでないかは、関係ありません。たまたま「軽微」と田中俊一委員長は思ったのかも知れませんが、1300円のから揚げ弁当と同じです。体質と意識の改革が行われない限り、また繰り返すでしょうね。

 松浦松江市長も述べたそうです。「今回は極めて悪質。後がないという気持ちでやってもらいたい」、その通りです。しかし報告書を読む限り、緊迫感は受け取れませんでした。

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