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森滝市郎・本島等

 原爆投下・戦争終了から70年の今年8月、皆さんにお薦めしたい2冊の本が出版されました。一つは「核と人類は共存できない-核絶対否定への歩み-」(森滝市郎著 七つ森書館発行)と、もう一つは「回想 本島等」(編・監修 平野伸人 長崎新聞社発行)です。

 森滝さんの本は8月6日が発行日で、本島さんのは8月9日となっています。森滝さんのは、出版に向けての手伝いを少しした関係から出来上がった時はとても嬉しく思いました。本島さんのは、編・監修を行った平野さんから謹呈されました。平野さんとは被爆二世を行っていた関係から、30年以上前からの友人です。

 お二人とも既に亡くなられています。森滝さんは広島の被爆者で、原水禁運動・被爆者運動の先頭に立ち活動された方です。森滝さんがこれまで書かれたり話されたことの本何冊かを集大成して、現在の人にも分かるように編集し直して出版されました。

 僕の家と森滝さんの家は、歩いて5分くらいの距離でしたので、近所付き合いを含めて交流がありました。原水禁の会議などで一緒になった時は、二人で帰ったこともあります。

 その森滝さんの本、原発も含め核絶対否定の考えになった時の経過、それをみんなに理解をしてもらうために苦労されたこと。「森滝・草野合意」と呼ばれる、原水禁・原水協の統一に向けての話しをしたことで、内部から強い非難が起こり森滝さんも強く落ち込み、体調を崩して静養をされたことなどをたいへん興味深く読みました。

 「力の文明から、愛の文明へ」の考えの部分も、これまた興味深い部分です。
 そして1981年2月だと思いますが、ヨハネ・パウロ二世が広島市にやってきて読み上げた、広島『平和アピール』にはたいへん感動されたようでした。あの長いアピールをほぼ暗記されたというのには、森滝さんは「スゴイ」と改めて感じました。
「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です」で始まるものです。僕もここまでくらいは記憶にありますが、それから先はまったく記憶にもありません。

 このような素晴らしい方と、親しく話しが出来る関係になっていたことを、改めて幸せだったと思いました。

 本島さんは1988年12月7日、長崎市議会で「天皇の戦争責任はあると思います」という答弁を行ったため、1990年1月18日長崎市役所前で右翼・正気塾の暴漢によって銃撃され、瀕死の重傷を負われた方です。それでも考えを変えられなかったのです。本島さんは、昨年11月31日にその生涯の幕を閉じられています。

 僕は本島さんと直接話したことは、たぶん一度くらいしか在りません。この本を読んでいて、森滝さんも本島さんもとても人間味があり、ユーモアもあった方だとも思いました。

 読書の秋です。ぜひじっくりと、かみ締めながら読まれることをお薦めします。

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