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現在の課題を議論してこそ教育ではなかろうか

 山口県柳井市の高校の授業で、安全保障関連法案を取り上げたとして、7月3日、山口県議会で自民党議員が一般質問の中で「政治的中立性があるのか疑問」と問いただし、教育長が「配慮が不足していた」「学校への指導が不十分だった」と謝罪したことが問題になっています。

 この質問が行われた前に、僕の知り合いの議員がこの問題を取り上げた時には全く問題にされなかったのです。にも関わらず、ここに至って教育長が謝罪するというのは、やはりアベシンの足下を証明する出来事だと思います。これで、ますます教員が萎縮し現在の課題を取り上げることなく授業をせざるを得ないと思うと、やりきれない気持ちです。

 来年の参議院選挙から選挙権が18歳以上に引き下げられるので、という理由からではありません。僕も以前(20年以上前)には、小学校・中学校で原発反対の話しをしたことがあります。そして中国電力からもやってきて、賛成の話しをしました。両方の意見を聞いて、生徒たちが議論しあうというのは面白いし、現在の課題に合う授業だと思いました。

 安全保障関連法案について高校生が議論しあうということは、素晴らしいことではないでしょうか。この法律を高校生が考え、議論しあうというのは当たり前の話しではないでしょうか。

 選挙権年齢が引き下げられることに関連して、自民党が主権者教育についての提言を安倍首相に出しました。教員の政治的中立性を徹底させ、その政治的行為の制限違反に罰則を科す法改正を求めるのには、あきれ果てました。提言では「教育公務員の政治行為の制限違反に罰則を科すための法改正を行い、偏向を防ぐ具体的手当てを確立すべきだ」と書き、高校生には「高校生の政治的活動は学校内外において基本的に抑制的であるべきだ」としています。

 日本の歴史授業問題点は、戦後を教えないということが言われています。聖徳太子や戦国時代は教えるけど、肝心な現在は教えない、だから歴史が「むかし、むかしあるところに…」の物語り授業になるのではないでしょうか。

 僕はアメリカの高校生に原爆に関する授業をしたことがありますが、「戦争終結のために必要だった」「日本は真珠湾攻撃をした」とか、「一般人を殺す兵器は許せない」ということで生徒たちは授業時間が終わっても、議論していました。

 「原発反対」は偏向教育だとしながら、中国電力の社員らは高校や大学などで、「原発必要」の話しをしているそうです。これこそ偏向ではないでしょうか。


 もう何年も前のことですが、広島に修学旅行に来た大阪府の中学生をフィールドワークとして、上関町祝島を案内したことがあります。祝島に住んでおられた原発で下請け労働をした人から体験談を聞き、その後名物の枇杷狩りを楽しみました。このことに対して、上関町教育委員会や町会議員から修学旅行を行った学校やその地の教育委員会に対し、「偏向」だという抗議の声が寄せられたのを思いだします。

 この修学旅行、生徒たちから人気があってその翌年も実施されました。当時の朝日新聞は天声人語でも取り上げてくれました。忘れられない出来事でした。天声人語の内容については、字数の関係で次号に譲ります。

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