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井戸川克隆さん

 福島県双葉町の前町長だった井戸川克隆さんが広島に来られて、2時間くらい話しをしました。双葉町は福島第一原発が存在しているところで、現在町は「帰還困難区域」と「避難指示解除準備区域」の二つに2分されています。

 井戸川さんといえば、漫画「美味しんぼ」で全国に名が行き渡った人です。僕もある雑誌に「ヒロシマの視点から美味しんぼを考える」という一文を書いていたので、ぜひともということで会いました。初対面でした。

 井戸川さんは、体調が悪く広島の病院で検査を受けたいという希望から来られたのですが、広島の人からいろいろな話しをしたい、聞きたいということも大きな目的だったようです。「生きている間に何とか頑張って原発の無い社会を」、をという強い気持ちを持っているのがヒシヒシと伝わってきました。

 双葉町は原発事故後、埼玉県加須市に移転していましたが、去年の8月にいわき市にふたば幼稚園や小学校・中学校を建設・完成させて、そちらに町機能を移したようです。井戸川さんは今も埼玉県加須市に住んで、“脱被ばく”という活動をして、全国を駆け巡っています。

 井戸川さんが双葉町長に初当選したのは、原発事故前の2005年です。2009年に再選を果たしました。「僕は原発推進の町長だったのですよ」と最初のひと言。僕はすかさず「やはりその立場だったら、『良い目』もたくさんあったでしょうね」と、問いかけました。「その気になれば『良い目』もあるでしょうけど、僕はお酒を飲まないし」と。

 僕らが福島を見た時、これまでずいぶん良い目をしてきたのだろうからというように見てしまいますが、双葉町という自治体には、あまりその「恩恵」は無いようです。「たくさん金を得ているのは、県でしょうね」「昭和49年から平成23年までで、福島県には合計2,837億円の3法交付金が下りてるけど、双葉町は33億円だけ。私が町長になった時は、報酬をカットしなければならないほどの財政状況だった」とも話しました。

 話しが“避難計画”になった時、話されたのは興味深いものでした。「自治体の指示で避難が整然とおこなわれるなんて不可能。避難計画よりも避難後の生活計画を作ること」というのは、「流浪の民」となった福島第一原発の時に町長として苦労されている実経験によるものだと実感しました。

 「あの地が元の状態に戻るのは、200年から300年、500年かかるかも知れない。この間にあそこは人が住めない地域になって核のゴミの最終処分場にしようと国は思っているのでしょう」とも。

 広島では3泊されて、病院で検査をされたようですが、その結果については聞いていません。

 僕は広島に住むものの使命として、「福島原発事故被災者援護法」のようなものを作る運動の大切さを思っているのですがと話したら、是非とも一緒にがんばりましょうと固い握手を交わしました。そして、多くの資料を貰いました。肩にグサッと重みのかかる話しでした。


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