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上関原発、スラップ訴訟最終局面へ(その2)

 この日の被告本人尋問は、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の代表で上関町会議員の清水敏保さんと、シーカヤックガイドの原康司さんです。僕の傍聴券はハズレでしたが、清水敏保さんへの尋問は傍聴させてもらいました。

 予定より7分遅れで開廷、桑原直子裁判長は裁判所の構成が替わったことを告げた後、清水さんと原さんが二人で「宣誓書」を読み上げました。

 清水さんは生まれも育ちも上関。1982年に上関原発建設計画が公けになった時から一貫して反対運動に関わってきて、現在6期目を務める町会議員でもあります。清水さんのモットーは「原発の無い安心して心豊かに暮らせる上関町づくり」です。

 弁護士の質問に答える形で、計画浮上から34年間の上関原発に反対する気持ちを語りました。毎週月曜日に行われている反原発島内デモは1223回になったことも話しました。

 上関原発の建設に反対する理由について、①建設計画地から祝島まで、海を隔てて4キロメートル②建設予定地の海域は祝島の漁師にとって、大切な漁場であること③祝島には、原発で下請け労働者として働いた経験者が何人も居て、原発の危険性について身を持って知って居ること④広島の原子爆弾を経験した人が居ること⑤原発が建設されて事故が起きたら避難が出来ないこと、等を淡々と語りました。
 また、この埋め立てには海の生態系について研究している、多くの学会が反対していることなども話し、埋め立ての不当性も主張しました。

 「事件」の日とされている2009年11月6日から清水さんの行動について、中国電力側の代理人は「阻止」行動だというようにしたいために、ネチネチと問いただしました。それに対し清水さんは「抗議」行動だと毅然として反論していました。

 中国電力は工事海域に清水さんが船を入れたこと自体を「阻止」だと主張していましたが、工事前の中国電力が出した「お知らせ」には、「船舶は十分注意して走行してください」だったので、これは尋問の途中で言わなくなってきました。

 ついには工事現場海域に来たこと自体について、「近づかなければ危なくない。だから近づいたのが悪いのだ」には、笑ってしまいました。この理屈でいけば「道を歩けば交通事故に遭うのだから、道を歩いてはいけない」という屁理屈に通じます。
 
 清水さんの尋問の後は、シーカヤックガイドの原康司さんの尋問となりましたが、原さんは世界の自然に詳しい環境問題の専門家です。毅然として答え、逆に中国電力側弁護士に逆質問して、慌てさせたそうです。

 次回は7月1日に残りの二人の尋問が行われ、通常ではその後双方から最終準備書面が提出され、結審・判決と流れます。

 僕はこのスラップ訴訟について、次のように思っています。①には、被告とされている人たちの行動は、上関原発を止めたいという強い意志に基づいた行動であり、正当防衛的な行動であること。②現実に埋め立て工事は「3・11」によって工事は凍結され、行われていないのだから中国電力は被告に感謝こそすれ、訴えるようなものではない。③普通このような「事件」を起こしたのなら、まず刑事事件として扱うのが常識である。例えば「威力業務妨害」といった事件として告訴をするのがパターンである。これを行わないでいきなり「損害賠償請求」はまさにスラップ訴訟である。このように思っています。

 今、沖縄でも経済産業省前でも数件のスラップ訴訟が起こされています。正当な発言や抗議行動が力づくで抑え込まれる時代にさせてはなりません。

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