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小が中に食われて、中が大に食われる

 小学生頃だったと思います。近所に小さなスーパーマーケットが出来たのを思い出します。最近のと比べると小規模だったと思います。「LIFE」という名前でした。駐車場はありませんでした。

 それまで買い物といえば、個人商店しかありませんでした。スーパーマーケットでは自分で欲しい物をカゴに入れて、それをレジで計算してもらう、このことにすごい新鮮味を感じたものです。個人商店では買ったものは、新聞紙にクルクルと包んでもらってお金を払って持ち帰ったものです。自分が探してレジまで持って行くということで、定価より少し安くなっているんだというように理解していました。

 今、僕が住んでいる広島市佐伯区も隣り街の廿日市市にも、超大型のスーパーが軒並み開店しようとしています。新聞を読んでいたら従業員2千人くらいで応募したら、現時点で千六百人くらいが集まったと書いてありましたから、その規模は百貨店並みだと思います。

 子どもの頃、楽々園遊園地というのがありました。ゴーカートのような遊具、大きなブランコ、少し高い場所から池のようなところにザブーンと行く船のようなもの、そしてそこは海に面していましたから、夏は桟敷のある海水浴場になっていました。お化け屋敷もあり、怖くて固まったことも思いだします。この遊園地がスーパーマーケットに変身した時は、スーパーマーケット自体が新鮮な店だったので、別に遊園地が無くなることには想いはありませんでした。しかし今となっては、スーパーより遊園地であって欲しかったと思っています。

 このスーパーを経営しているのは、広島市内を中心にバスや電車を運行している会社ですが、この会社の3月期決算の新聞記事を見たら、スーパーが赤字になっているとありました。ここより大きなスーパーに押されて赤字になったようです。超大型のスーパーを開店させる会社に、自らが持っていた土地を売却してとりあえず増益にはなっていましたが、自らが経営している中型スーパーが赤字になるというのは何とも皮肉なことではあります。

 子どもの頃、母親に連れられて買い物籠を持って、中央連鎖街というところに食材を買いに行ったのを思いだします。魚屋さんで魚を買い、八百屋で野菜を買いました。みんな顔見知りでした。今でも中央連鎖街は残ってはいますが、魚屋も八百屋さんも閉めています。残っているのは商売の中味を替えたクリーニング屋さんと、理髪屋さんくらいです。

 買い物といえば、近くの商店にはキッコーマンの醤油ビンを持って醤油を量り売りで買ったのを思いだします。豆腐は小さな鍋を持参して、水に浸かった中から、これまたフヤケタような指の店のおじさんが豆腐を取り出してくれたのを思いだします。

 小さな個人商店は無くなり、その次にできたスーパーも商売が困難な時代だそうです。やがて超大型のスーパーで買い物ゾーンは占拠されてしまうように思えて、少し悲しい気持ちにもなります。それと生き残られるのはコンビニかもしれません。

 同じ作り方で同じようなサイズの野菜が並び、ちょっと傷が付いているというだけで廃棄される、弁当は賞味期限を1時間でも超えるとこれまた廃棄される。この廃棄にかかる費用は、かろうじて金になった商品の値段に含まれる、こんな時代、やはり少し変だと思うのですが。僕が変なのでしょうかねえー。




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