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250㍉シーベルト

 昨年7月30日、田中俊一原子力規制委員長は「現行の緊急時作業の被ばく限度100㍉シーベルトを上回る原発の重大事故は避けられない」と語り、被ばく限度の引き上げを提案していました。

 その後、原子力規制委員会、放射線審議会、厚生労働省において、被ばく限度の引き上げをはじめ緊急時作業に関する「見直し」が進められています。特に労働安全衛生法の電離則で原発被ばく労働者を所管する厚生労働省では急ピッチで検討が進められました。そして緊急時の被ばく限度を、250㍉シーベルトに引き上げる等の検討委員会報告書案が4月17日にまとめられました。新聞にも取り上げられていました。

 この案は政府内での手続きが進められ、この秋にも法令が改定されて施行されるとされています。もちろんパブリックコメントは行われることになっていますが。

 250という数字、よく分からない方もいるかと思いますが、私たちのように一般人は年間の被ばく限度は1㍉シーベルトとされています。しかし職業として放射線に従事している人は年間50㍉シーベルト、緊急時の限度は5年間で100㍉シーベルトとされています。1回で100㍉シーベルトの被ばくをすると、5年間は放射線作業が出来なくなるというものです。

 この100を250に上げようとするのが、この度のたくらみです。限度の引き上げは、仕事をしている人たちの安全の健康をこれまで以上に危険にさらすことになります。この引き上げは、国策として原発を推進し福島原発事故を起こしたにもかかわらず、重大事故を前提にして原発をこれまで通り維持し保っていこうとすることに、その本質があるように思われます。

 福島原発事故に関連した作業をしてきた友人に、このことを話したら「100になったら仕事をクビになるところが、250まで働けるというのは喜ぶ人もいるのでは…」というのが返ってきました。この理屈も分からないではありません。

 この話しを聞いて、情けなくもなりました。身分が不安定な立場にある労働者の人たちが自分の健康を犠牲にしてまでも働くことを選択しなければならないことです。

 先日、福島第一原発で原子炉内の状況を調べるためにロボットを入れて、その中の状況を調べたというニュースがありましたが、なんと放射線量が毎時9.7シーベルトとなっていました。9.7シーベルトとは9700㍉シーベルトです。9.7シーベルトを被ばくすると人間は1時間以内に必ず死亡するとされています。

 「なぜ、なぜ」こんなに危険なものを作ってしまったのか、そして今でもそこから逃れられないのか、単純に考えても、どうしても、どうしても理解が出来ないところです。

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