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大江戸にタイムスリップ

 1994年8月が第一刷ですから20年以上前に出版された本ですが、「大江戸リサイクル事情」「大江戸エネルギー事情」というのがあります。石川英輔さんが書いたものです。出版されてすぐに購入し一度は読んで、面白い本だとは思っていました。

 この2冊を再び読む気になって、いっきに読み終えました。江戸時代は物価の値上がりもほとんど無く、平和な中で約250年続いたとされています。あの頃のエネルギーのほとんどは人間そのものです。主食のほとんどはお米ですから、太陽の恵みが無いと出来ないものです。太陽は水を作り、風を作りますから、全てのエネルギーの源は太陽ということになります。

 野菜を作る肥料も人間そのものの糞尿ですから、農家にとっては堆肥が無いということは死活問題でした。そのことをくどくどと説明する原稿スペースが無いので省略しますが、僕らくらいの世代の人なら子ども時代の記憶の中で少しは思い出になっているでしょう。

 大江戸の良いところは征夷大将軍だろうが天皇だろうが、照明で使う行灯も今では靴と言われている草鞋も、夏の暑さをしのぐ手段もみんな一緒でした。移動手段もほとんど同じで、征夷大将軍はエアコンを使っていたということはないのですから。

 身体がエネルギーの源ですから、現在問題になっているようなメタボも若年者性高血圧症も無かったようです。

 石川さんは、江戸時代は今の考えから視ると不便な事この上ないが、皆が同じ境遇でこれしか無かったのだから、不便とは思わなかったのは当然と書いています。この二つの本の中で何度となく触れられているのが次の言葉です。

 「今、急に変える必要もないし、変えられませんが、いずれ、いやでも私たちの生活様式を変えなくてはならない時代が来るでしょう。その時の基礎になるのが何かというと、人間は、太陽エネルギーで育てた植物の範囲で生きるほかないという常識ではないでしょうか」

 「エネルギー資源をどんどん掘り出して燃やせば、当座は間違いなくいい暮らしができます。でも、いずれは何らかの形で行き詰まりがきます。私たちは、そのツケを払わなければならない時がもう目の前に迫っているのです。行き詰まりが本格的になれば、その時には、ご先祖様による250年以上の経験以外に、われわれ日本人がお手本にできるものがあるでしょうか」

 先日4歳になる孫といっしょにJRの電車に乗りました。吊り広告にNHKの大河ドラマの「花燃ゆ」のポスターがありました。ポスターには出演者が屋根に座って空を見上げているものでした。孫がそれを見て言いました。「じいちゃん、屋根の上に上がったら怖いし落ちるのでは?」と。僕は、「今は2階建がほとんどだけど、昔は2階建なんか無かったよ。だから、気軽に屋根にも上がれたんだ。もちらんマンションなんか無かったし」孫はびっくりしたような顔で「えーマンション無かったん」と。

 平和大通りにある白神社という神社がありますが、その案内版を読むと白神社から広島湾が見えたそうです。あの頃はどんな姿だったのでしょうか。一度戻ってみたいものです。






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