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中尾英俊先生

 いつでも履歴書が書けるようにと、パソコンの中には僕のプロフィールを書いたものが入っています。その中に「趣味」とか「健康法」というものと並んで「尊敬する人」というのがあります。その尊敬する人のお一人だった弁護士の中尾英俊先生が、12月21日に亡くなられたという連絡が昨日の朝方にありました。満90歳でした。博多市にお住まいでした。

 尊敬する人というのは、僕の生き方の見本にしたい人だと思います。よく弁護士だとか議員には「先生」というのを付けるものですが、生来が生意気な僕が「先生」と呼んだ唯一の人が中尾先生だったと思います。

 先生は入会権については、国内で最高の権威者だったと思います。僕とのつながりのキッカケになったのは、上関原発建設予定地内にある神社名義地になっている入会権地をめぐる裁判でした。入会権については簡単な説明だけでも少しスペースを必要としますのでここでは省略させていただきますが、ぜひとも自らで調べて欲しいと思います。

 先生には多くの著書がありますが、ずばり「入会権 その本質と現代的課題」という物、「平成日本歩き録 入会と環境保全」、最近では自らの体験を書かれた「海軍予備生徒・特攻隊長 -散らなかった同期の桜-」を先生はサイン入りで贈ってくださいました。

 先生の魅力は何といっても、その気骨だったと思います。85歳を過ぎてからは足を少し悪くしておられましたので、公判が終了した後の報告集会の会場にエレベーターが無かったので「手を持ちましょうか」と言っても、「ありがとうございます」と言われながらも「自分で歩きますから構いませんよ」と優しく答えて自分で階段を歩いておられました。

 また上関原発建設予定地の現地視察に行った時、道路に立っていたガードマンが「名前を教えてください」と声を掛けてきたら「この道路は一般道ですよ。なぜ貴方に名前を言わなければならないのですか」と注意されました。この時自動車の中には4人が乗っていたのですが、ガードマンの越権行為を問題視することすら出来なかった僕たちは恥ずかしい思いをしたものです。

 神社名義地裁判は最高裁に上がっていたので、公判や打合せで話しをすることは最近少なくなっていましたが、先生は大相撲が好きで九州場所は観に行ったことがあると聞いていたので「この九州場所の見物に行くのですが、ご一緒しませんか」とたぶん10月中ごろに電話をしました。先生は「行きたいですねえー。でも足が悪いので階段を上がるのが難しいから。ごめんなさい」と話されたのを思いだします。

 皆さんに是非とも読んで頂きたい著書は「平成日本歩き録」です。先生の人柄がよく表現されています。「人を愛し、自然を愛した」中で日本全国を旅された中での様ざまな人との出会いがとても楽しく表現されているものです。

 中尾先生の死去で、プロフィールの中にある3人の尊敬する人は全て亡くなられたことになりました。あーメチャ寂しい!

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