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若者はなぜ祝島にIターンするのか

 10月25日、上関町室津の埋立て地で開催された「いのちの海を守れ!さよなら上関原発!10.25反原発デー県民集会」の内容を報告してくれた方からのメールには、「祝島では最近Iターン、Uターンが増えているが、今回の集会やデモでは最前列で横断幕を持ち、元気よく大きな声を出している祝島の若者が多く、勇気づけられた。Iターン、Uターンの人たちが本物の祝島住民になり始めているように感じ、感動した」と書いてありました。

 人口約450人ばかりの祝島、高齢化率は山口県内でもトップと言われてます。そんな祝島には、都会にあるような若者が遊ぶところも在りませんし、大会社はもちろんのこと、「きちんとした」就職先もありません。決して暮らしも「便利」とはいえません。これはあくまでも比較の問題であり、価値観の問題でもありますが。こんな島ですが、若者は島が好きになってIターンをしてくるのです。

 どこかにこの島の魅力があるのだろうかと考えています。無理して学校を卒業して就職しても「ブラック企業」であったり、搾りとられるばかりに使われて精神的に参ってしまい、うつ病といったような「こころの病気」になる人が多い都会生活です。自分のプライド(誇り)やアイデンティティ(人間性)を持つことが困難と言われてる若者に、祝島では失われたプライドやアイデンティティを持つことが出来る魅力があるのではないかと考えていました。

 祝島へ行くと、若者が笑顔で明るい声であいさつをしてくれます。そして、今どんな仕事をしているのかということを意気揚々と話してくれます。仕事といっても、それはヒジキを採ることを手伝ったり、自家製のパンを作って販売しています。ある若者は、都会暮らしをしている時に知り合ったという恋人とともに島に来て、彼女は「もう少ししたら産まれるのよ」と大きなお腹を抱えて笑っていました。

 話しは変わりますが本質的な部分では変わらないとも思うのですが、30日の朝日新聞の「あすを探る」という欄に、濱野智史さんが「イスラム国へ追い込む絶望」と題して文を載せていました。濱野さんは1980年生まれですから、34歳くらいだと思います。日曜日の朝、TBS系列で放送しているサンデーモーニングに時たま出演している人です。その濱野さんの文章の最後の部分です。

 むしろ私たちが向き合うべきは「内なるイスラム国」であろう。つまり、イスラム国のような「ここではない、どこか」に一抹の希望を見てしまう若者を、いかにして「いま・ここ」の日本社会が受け入れることができるのか。すべてはそこにかかっている。と。

 「イスラム国」行きを希望した大学生を決して擁護する気はありませんし、ましてや祝島と「イスラム国」を一緒にする気など毛頭ありませんが、現在の若者の中に在ると思われる暮らしにくさというか、「何かを求める」気持ちの共通点を少しばかり感じたのです。



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