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土砂災害から考える

 8月19日の夜、市内中心部で行われた会議に出ていました。午後8時過ぎに終わり車で帰宅の途でした。暗い空に鉛色の雲、鉛色の方が冴えて見えていたように思います。JR電車は新井口から五日市の間で徐行していました。

 そして夜中から雷と強い雨、しかしまさかこの雨で安佐南区や安佐北区で70人を超える人が亡くなり、家屋の全半壊という土砂災害が起こるとは予想もしませんでした。
 この夏、日本列島には台風や大雨の被害が頻発しましたが、広島というところは直撃という事態は無かったです。友人とも、「広島は良いところよねえー。災害が少ないし」と話したのはちょっと数日前のことです。

 マスコミは広島市の避難勧告が遅かったこと、松井一実広島市長が遅かった避難勧告後も市長公館で「寝たり休んだりしていた」と記者会見で喋ったということに非難の声も上がっています。後日、「私が寝たり起きたりしていてはいけないと、マニュアルには書いていない」という開き直りには、この人の品格を疑いますが。まあーこんな人なのでしょう。

 僕の記憶では1999年6月に、広島市内に大雨が降り何人かの死者が出たというのがあります。15年ぶりです。市長の肩を持つわけではありませんが、大雨が降ったからといって四六時中緊張感を持つことなんて不可能だと思います。ましてや、被害は「丑三つ時」の深夜2時過ぎです。住民にしても今となっては避難指示が遅かったとか言ってますが、正確に指示が出ていたとしてもその連絡はきちんと届いただろうか。連絡を聞いたとしても、避難という行動に動けただろうか、はなはだ疑問のあるところです。

 今、原子力発電所の周辺自治体などでは、避難計画の策定が義務付けられ、ペーパー上の避難計画が出始めています。しかし、土砂災害と違って放射能は無色透明であり音も無いです。避難が決断出来るでしょうか、連絡はきちんと届くでしょうか。土砂災害よりも何百倍も放射能の方は性質(たち)が悪いのです。

 策定が義務付けられている自治体を視ていて思うのは、自治体の中にある「事故は起こるかも知れないけど、まあーわが自治体が被害を受けることは無いだろう。もしかして在ったとしても、まあー俺が生きている内には無いだろう」というように考えているとしか思えて仕方がないのです。それも何の根拠も無しでの上です。正直、これが人間の性(さが)だと思います。

 広島の方は、避難指示・避難勧告も8月末にはほとんどの人たちに対して解除になり、不安な中にも前に向う一歩を歩むことになりました。2週間近い避難生活でした。

 考えれば福島原発事故では、事故から3年6か月が過ぎた今でも約13万人もの人たちが仮設住宅による避難生活を送っています。マスコミはこれらの人たちの避難生活について、最近はほとんど触れなくなりました。触れないということで多くのこの国の人たちも、気持ちを馳せることも少なくなったように思います。

 この度の災害について自然の脅威だとか、土砂災害が起こるようなところに宅地開発を許可したことに責任が存在するという声も上がっていますが、これから生活を再建しなければならない人にとっては、慰めになる言葉にはなるまいと思います。

 しかし言っておきたいです。原発事故は自然災害ではありません。原発事故は人工的に行われた災害です。人工的に行われた加害は、当然のこととして加害者の責任が問われるものだと思います。

 福島原発事故では、誰も責任が問われていません。「組織された無責任。組織されたあきらめ」では済まされないのは当たり前だと思います。

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