Entries

詩人、橋爪文さん

 詩人の橋爪文(はしづめ ぶん)さんという友人がいます。友人と言っても許してくれると思います。僕とは、「文さん」「省ちゃん」という仲です。文さんは14歳の時、広島市千田町の広島貯金局で原爆に遭いました。だから、現在83歳、東京都町田市に住んでいます。

 この文さんが、被爆体験記「ヒロシマからの出発」を出版され、27日にその出版記念のトークの催しがありました。

 僕と文さんとの出会いは、そんなに前からではありませんが、フランスが最初に核実験を行ったアルジェリアに、アルジェリア政府からの招待ということで一緒に行くということになった時のことです。アルジェリアは長い間フランスの植民地だった関係から、この国の広大な砂漠の中で核実験が強行されたのです。まあ、僕は文さんの付き添いというかカバン持ちみたいな感じでしたが、結果的にはアルジェリア政府の対応の悪さで、この旅行は私たち側からお断りにしました。

 アルジェリアという国、政情も混沌としていますし、日本のプラントメーカーの「日揮」の社員が殺されるという事件も起こっています。先日はアルジェリアの首都アルジェに行く飛行機が墜落したという事件も起きています。

 この旅行へ行くという準備の中で、文さんと出会い親しくなりました。83歳ですが、すごく行動力のある方です。単に行動力のあるというよりも、行動力の塊のような方です。

 文さんのニックネームは「フーモギ」です。これだけでは意味が分からないと思いますが、「疑問符」という言葉を下から読んだものです。文さんの著書で「フーモギの105日」というのがありますが、この本の帯文には「還暦すぎてからコスモポリタン。14歳で原爆に被爆した著者が、持ち前のポジティブさでなんと61歳で英語留学。さらにヨーロッパひとり歩き。ギモンフから生まれた、フーモギ流こころで伝えるコミュニケーションとは!?」と書いてあります。

 さてこの度出版された「ヒロシマからの出発」という本ですが、往々に原爆体験記というのは、読むごとに落ち込んで沈むような気持ちになるものですが、文さんのは、あの時の原爆体験とともに現在の文さんに時々戻るところがとても良いと思います。

 この本の表紙は広島に住む保井ちからさんという29歳の美術家が担当しました。文さんの年齢よりも半分以下の若者です。青色を基調にした、とても素晴らしい抽象画です。明日は若い人たちが、この本を題材にしたライブが行われるそうです。このような形でヒロシマの継承が行われるのも素晴らしいと思いました。

 文さんは僕のことを「省ちゃんは広島の息子」と、他の人に紹介してくれます。僕たちはビールを飲みながら語り合いました。文さんはワイン党です。

 文さんの「永遠の青」という詩を紹介しておきます。

日本が戦に破れた日は
狂うような 青い空

原爆の日は
響くような 青い空

大切な友の死んだ日は
震えるような 青い空

空の青は
私の痛みの色
極みの色

「何色が好き?」
と聞かれて
「そらいろ」
と答えた幼い日
「青い服着て 青い顔して」
と詰られた少女の日
叶わぬ恋の炎を
青く燃やした乙女の日

こうして青は
私の色となり
私の悲しみとなる

やがて
私が終わりを告げる日も
多分 青い空
・・・・  ・・・・・
・・・・  ・・・・・


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://gomenda4918.blog.fc2.com/tb.php/219-c2091b99
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Appendix

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

Extra

プロフィール

省ちゃん

Author:省ちゃん
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新トラックバック