Entries

再び「美味しんぼ」問題を考える

 「洪水のように」とまでは表現しませんが、「美味しんぼ」に関するメールが届いていました。それが、5月21日の福井地裁での大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じる判決で、潮が引くように無くなりました。目先の感じですが、少しホッとしています。

 5月24日付けの中国新聞の「今を読む」というコーナーに、内科医で元岩手県宮古市長の熊坂義裕さんが、“「美味しんぼ」が示す現実という”を書いていました。熊坂さんという方の名前は初めての方でしたが、僕はこれを読んで涙が出そうなほどの、気持ちのつながりを感じました。

 熊坂さんは、冒頭に次のように書いておられます。
今回の漫画「美味しんぼ」騒ぎでまず感じたのは、「悲しかった」ということだ。と。

 熊坂さんは福島で生まれ育ちました。そして、岩手県宮古市で被災しました。この文章をいちいち紹介しようとは思いません。なぜならば、僕がその部分を要約することによって、変な誤解を受けるということが嫌だからです。全文はぜひとも新聞を探して読んでもらいたいと思います。

 でも、それだけではまた変なので、この文の中で僕がジーンときた言葉を修正せずに紹介したいと思います。
1、 1編の漫画から、日本社会が被災地を忘れている現実を突き付けられたことが「悲しかった」のだ。
2、 人気漫画で描写された「証言」はたやすく「事実」として人々に届いてしまう。
3、 作者はなぜ「広汎な健康調査を継続的に実施し、因果関係を早期に突き止めるべきだ」と言わせなかったのだろうか。
4、 自主避難先で「放射能がうつる」「福島に帰れ」といういじめに遭った、子どもに半袖の服を着せられない、
5、 曖昧な根拠で被災した人々の生きる力を奪うようなことはあってはならない。
6、 閣僚や政治家の反応も納得できなかった。例えば「福島に行くたびに元気になる」という発言には、一体どんな意味があるのだろうか。
7、 「科学的に証明されていない」などと漫画の描写を批判するのではなく、科学的に証明を急ぎ、
8、 健康被害がないという証明もできない現実では、「被曝を避けて暮らす権利」を認め、自主的に他の地域に移住する被災者を法的に支援する具体策も喫緊の課題だ。
9、 福島に今を「わがこと」として全国の皆さんが考えてくれる日が来ることを願っている。

 被爆二世として育った僕としては、これまで69年の歴史の中に置かれていた被爆者に対して行われていた偏見や差別の現実が、少しも改まっていないことが「悲しい」限りです。

  「美味しんぼ」を発刊している「週刊ビッグコミックスピリッツ」が、先日「寄せられたご批判とご意見」というのを掲載していました。多くの人が意見を寄せていましたが、「美味しんぼ」を経験してきたヒロシマ・ナガサキの人の意見が無かったことは、とても残念に思いました。

 そういえば、この問題でヒロシマ・ナガサキの人がインタビューされていたというニュースを観たことのないように思うのですが。



スポンサーサイト

コメント

[C16] お世話になりました

24,25日の2日間、もやい塾の祝い島の旅で、ガイド頂きましてありがとうございました。
夜の部も含めて、省ちゃん のおかげで、随分とためになる楽しい旅となりました。

記事の熊坂さんの想い…全く同感ですね。
私も被曝2世の一人として、軽々しい対応、反応には怒りと、悲しさを覚えます。

今後も省ちゃんのブログ…時々訪問いたします。

[C17] 僕こそ楽しかったですよ

 やあー、無事にお帰りになられたようで、安心しました。僕も本当に楽しい2日間でした。また、どこかでお会いすることを楽しみにしています。
 あの栗焼酎は本当に美味しかったです。飲みすぎちゃったですね。
  • 2014-05-26 20:33
  • 省ちゃん
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://gomenda4918.blog.fc2.com/tb.php/189-940f8d20
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Appendix

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR