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フクシマで感じたこと

 原爆で家が崩れ、下敷きになっている親を助け出すことが出来ず、迫ってくる火の中で見殺しにしてしまった」という話しを被爆者の人から聞いたことがあります。自らも原爆で大やけどをした中では、助けられなかったという後悔と自責の気持ちは一生無くすることは出来ないと思います。

 地震で家が崩れ落ちたということは知りながらも、救助に行かれなかったという事。救助に行かれなかったのは、原発事故で放射線量が高いので行かれなかったのです。そのために、崩れ落ちた家の下敷きになった人は少なくとも何時間、嫌、何日かは生き延びておられたと思います。
 何時になったら助けにくるだろうかという思いを持ちながらも。数か月後、その人の死はDNA鑑定によって確認されたそうです。

 フクシマに行ってこの話しを聞かされた時、改めて「原発さえ無かったら」という気持ちを強くしました。
 大きく壊れた家、駅舎、見かけは全く綺麗な家、高台にあったから被害を受けずに済んだのでしょう。でも、その家に戻るのは限られています。そこで宿泊することは出来ません。まだ、限られた時間でも帰られるのは幸せかもしれません。  「帰還困難区域」では、行くこともできないのでしょう。とても悲痛な気持ちでマイクロバスの中から、そんな光景を見ていました。壊れた美容院の入口に掲げられていた大きな時計は、あの時刻「2時46分」を示したままでした。

 そこで、放射線量を測定したら最高5.4μシーベルト/時間を示していました。年間放射線量に換算したら、47ミリシーベルトです。この値は、放射線管理区域の倍以上です。平均的にも、1.529μシーベルト/時間という値でした。これは年間に換算すると13.39ミリシーベルトという値になります。

 「被災者」の人たちは、近くのいわき市などへ新しく家を新築されるのも多いようです。そのために、いわき市の土地の値段は大きく上昇しました。そうなると、もともとのいわき市民の人で家を建てようとする人たちも、その上昇した土地に家を建てることになります。口に出して言われるかどうかは知りませんが、「あの人たちのために、土地の値段が上がった。あの人たちは、月に補償料を貰っているのに」という感情を持ちます。「あの人たち」とは、帰られない場所に家を持っている人です。

 まさに、住民の中が分断させられています。そして「原発事故など無かったかのように」、国は原発の再稼動に向けて動き出そうとしています。

 原発関連死は3000人が明らかにされ、その内1699人が認定されていると聴きました。福島原発事故により、福島のいたるところに置かれている廃棄物を横に並べると、地球1周になるそうです。

 帰宅すると、テレビは馬鹿みたいな「お笑い」をしていました。何ごとも無かったかのように。


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