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小さなお好み焼屋さん

 比治山下という市内電車駅から少し歩いたところに、「KAJIsan(かじさん)」というお好み焼屋があります。平和公園側から行くと、東方向に歩いて15分くらいの鶴見橋を渡ってすぐのところです。
 小さな店です。小さな丸テーブルが、7つくらいあるでしょうか。それくらいしか入れません。原爆孤児だった夫婦が経営しています。梶山さんという方です。

 その店に、詩人の橋爪文さんに連れていってもらいました。橋爪さんは、広島で原子爆弾にあった被爆者です。現在は東京都に住んでいますが、新しい本を出版するということで、広島に5日間滞在しておられました。詩も書いておられますが、本も書いています。84歳という年齢で、さまざまな病気を持っていますが、精力的に動いておられます。僕とは、大の親友としてお付き合いしています。
 橋爪さんと梶山さんの奥さんは、ピースボートに乗った関係から、友人になったということでした。

 店に入って、白いホワイトボードに書かれた値段表を見てびっくりしました。広島風お好み焼の定番である、『肉玉ソバ入り』が500円でした。普通630円くらいです。平和公園近くの観光客が多く入る店では800円以上するかもしれません。
 今、庶民を苦しめている消費税も掛かっていないというか、込み込みの値段です。多少ひねくれている僕ですから、キャベツが少ないとか、肉(ぶた肉)が少ないとかを想像しましたが、そんなことはありませんでした。お任せスペシャルが1000円でした。

 僕は思わず「安いー」という声が出ました。お好み焼を焼く手を止めないで、梶山さんの奥さんは、「そうでしょうー。この値段で頑張っているのよー」と話しました。お客さんは同年齢と思われる方たち、黙って出来上がるのを待っていました。

 僕が、子どもの頃にも原爆孤児の同級生が何人かいました。僕の場合は原子爆弾投下から4年後に生まれたのですから、当然原爆投下の時には両親は生きていたのですが、その後亡くなったのでしょう。同じ町の中にあった、原爆孤児育成園から学校に通っていました。あの時の同級生たちは、今何をしているのでしょうか。

 もちろん、現代でも親を亡くした子どもというのは、たくさんもいるのでしょうけどね。

 「二十四の瞳」の著者として有名な壺井栄さんの著書に、「母のない子と子のない母と」というのがあります。戦争で子どもを亡くした母親と、孤児になった子どものことを書いた本です。この本を探していたら、本通りの古本屋で見つけました。読みながら泣けています。

 この梶山さんのことを扱ったテレビ放送が、25日にNHKのBSで放送されるそうです。「新日本探訪」という題名だと聞きました。ぜひ、ご覧になってください。
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