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株主運動交流会

 27日に名古屋市で「脱原発全国株主運動交流会」が開かれ、参加してきました。

 今、北海道から九州までの9電力会社では、6月の株主総会に株主からの議案を提出するという行動を行っています。この運動はもともと九州で火が付き、全国に広がっていきました。

 株主から総会に提出する議案を株主提案議案と言いますが、これは会社法の決まりに添って行えるものですが、とても面倒な手続きがあります。最近は嫌がらせとまで言いたいほどの制約があります。僕たちの提案する議案、そのほとんどは「原発を止めるように」という内容ですが、この提案議案に賛同してくれる株主の人から、3万株の協力が必要になるのです。電力会社の株は、100株が単位株と言われるものですから、一人で3万株を持っている人がいれば一人でも出来るものですが、僕たちの場合は3万株になるように株主の方に協力してもらう必要があります。

 「原発を止めたい」という考えを持っている人は、大勢おられるのですが株を持っていること、そして事前に証券会社などで「株主としての権利を行使する」という手続きが要りますし、それをやる時には手数料を取る証券会社もあります。

 それでも株主提案議案を提出するということは、面倒なことではありますが、中国電力では20年くらい前からやっています。顔も見ていない株主さんから、協力をしてもらうのです。ちなみに今年は96人、7万2千300株の協力を得ました。

 協力しようとする方はもっとおられたのですが、6か月以上株を持っていないとか、手続きが遅れたとかいうことで、少し減りました。

 この株主提案議案を提出するという行動が、3年くらい前から9電力全部で行えるようになったのです。この運動は、6月の株主総会が終わった直後から来年に向けての準備が始まると言っても良いような行動です。

 交流会をやるのなら11月が良いだろう、日本の真ん中といって良いだろう、名古屋で開催したのです。それぞれの電力会社での状況を報告しながら、これからの事についても話し合いました。

 会議終了後は、近くの居酒屋のようなところで飲み交流会となりました。これは盛り上がりましたね。参加者の半分が女性というのも、僕はとても良かったです。

 僕たちのことを「総会屋」というように悪口をいう人もいますが、あくまでも「紳士・淑女」の活動です。よく「どこから金が出とるんだ」と聞かれる人もいますが、ほとんどが自前か一般株主の方からのカンパでやっています。

 以前からやっている仲間、そして3・11以降に株主になったという若い人も集まりました。飲み会に参加した人で、終わりに記念写真を撮りましたが、みんな笑顔でした。

 


 

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言葉探しの時期

 この時期になると、言葉探しが始まります。歩いていても、電車に乗っていても、車を運転していても、キョロキョロと探しています。

 理由は簡単、来年の年賀状に書くというか印刷する文章を探しているのです。定形の文章だけでは嫌だし、さりとて過激な言葉だと思想信条や門地の違う人にも出すものですから、でも省ちゃんらしいものと思っています。今年か去年の文章にとても元気付けられたという方からの反応が戻ってきて、ますます変に意識するようになりました。

若くして学べば壮にして為すなり。
壮にして学べば老いて衰えず。
老いて学べば死して朽ちず。

 これは、小島直記さんの著書、「まかり通る」という、電力の鬼と言われている松永安左ェ門の一生を書いた690ページもの伝記小説で、その中に書いてある佐藤一斎の言志録にある言葉です。

 10日くらい前に市内を車で走っていたら、ある寺院の掲示板に次のようなのがありました。運転していたので、口の中で何度も言い直し、信号で停車したところでノートに書き写したのですが、その数分の間に確実な文章が出てこなくなります。こういうところに、老いを感じます。

何をしに この世に来たか この命

 というものです。ちょっと過激かなあー、短いなあーとも思いながら、ほぼこの二つから選ぼうかなと思っています。

 自分で言葉を作れば良いのでしょうけど、そこまでの能力はありません。新聞切り抜きで「一般社会問題」というファイルがあるのですが、その中をペラペラとめくりながら、良い記事だなと思ったのは次のものです。

 山口大の中尾央(なかお ひさし)さんたちの研究グループが人骨の分析から明らかにしたもので「狩猟採集生活だった縄文期の日本列島で、暴力や戦争による死者の割合は1・8%にとどまる」と発表した記事です。

 記事では、「世界的に議論となっている『戦争は人間の本能』とする学説に、再考を迫る内容」と書いていました。そして中尾さんは「戦争は人間の本能に根差したものではなく、環境や文化などさまざまな要因によって起きると考えられ、防ぐことはできるはずだ」とコメントしていました。

 中尾さんは科学哲学の研究者ですが、考古学の研究者らとともに縄文期の人骨から戦争・暴力に反対するメッセージを発表されています。

 服装などに安全ピンを付ける運動が、米国から世界中に普及しているということを聞いて、僕も始めました。トランプが大統領になることが決まり、米国では黒人やマイノリティの人などへの暴力事件が頻発している中で、「私は安全です。安全な社会を目指します」ということを主張するために安全ピンを付ける運動です。安全ピンは英語で「セフティ ピン」です。この運動がSNSを通じて大きく拡がっているそうです。皆さんも付けてみませんか。

 言葉探しの話しから、大きく飛躍してしまいました。失礼!!
 
        

原発避難いじめ

 福島原発事故で福島県から横浜市に自主避難している男子中学生がいじめを受けていて不登校になった事件、新聞で報じられた生徒の手記を読んで、本当に悲しくなり、また怒ってしまいました。そして、いじめをした生徒の言葉の背後に大人たちの姿が見えるのです。

 「ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった」。金銭を繰り返し要求した同級生らに対しては、「ばいしょう金あるだろと言われ、ていこうできなかった」この言葉、大人の会話の中からも往々に発せられるものです。

 「放射能が感染する」という話しは、昨年ノーベル文学賞を受賞したベラルーシの作家、スベトラーナ・アレクシエービッチさんが書いた「チェルノブイリの祈り」にも同様のことが書いてあります。被災地から子どもが同じ教室で学ぶことを拒まれ、連れてきたペットを処分するように言われたということなどなどが、この本の随所にあります。

 確かに広島・長崎の原爆被爆者では、被爆者定義の中では、被爆地に入っていなくても、被爆者を看護、介護した人というのは「3号被爆者」として定義されています。これはまさに被爆者した人からの放射能による感染被爆とされるものですが、自主避難者とはまったく異なります。いじめをした生徒がここまで知っていたということはあり得ませんから、まさに大のつく偏見です。

 最近よく聞く言葉に「原爆被爆者の人はええノー。病院に罹っても金はいらんし…」というのがあります。確かに僕ら年代の3割負担というのは、結構な金額です。しかし、その不満を自分より弱い立場にいる人への、「羨ましい、腹が立つ」というのは、前向きな態度ではないと思います。

 政治の貧困や福祉・援護政策の後退を、そういう方向へ向けることは結果として、自主避難者援助を切り捨てることに通じると思うのです。

 それにしても学校や教育委員会は、本人や家族が訴えても警察からの情報を得てさえも、重大事態だとは捉えなかったということには、「なんで、どうして」とまさに理解が出来ません。

 学校や教育委員会も「大人社会の偏見」が感染していたのではないかと、思ってしまいます。

 「いままでいろんなはなしをしてきたけどしんようしてくれなかった」、この言葉の中に、大人・先生への絶望と彼の中にあった孤独感が、ひしひしと伝わってきて改めて涙が出ました。

 それでも手記の後半では、「いままでなんかいも死のうとおもった」としながらも、「でも、しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」の言葉に助けられました。

 ブログの前号で原発事故避難のことを書きましたが、避難計画についてもこの中学生が受けた体験も、考えながら計画を立てるべきではないでしょうか。

 しかし最大計画は、原発を止めることではないでしょうか。すでに1986年のチェルノブイリで学んだことだったと思うのですが。




原発防災訓練について要望書を提出

 先日、四国電力伊方原発と中国電力島根原発が事故を起こした時を想定した防災訓練が行われました。この訓練に関連して「原発はごめんだヒロシマ市民の会」として広島県知事に対し質問および要請書を提出し、約1時間の話し合いを持ちました。広島県の担当部署は危機管理監というところです。
 以下が、要請書の全文です。

伊方・島根の原子力発電所防災訓練に対する質問および要請書

 平素から、県政発展と県民の安全や公共の福祉向上のために尽力されておられることに対し、心より敬意を表します。

 さて去る11月11日、四国電力伊方原子力発電所の過酷事故を想定した愛媛県主催による原子力防災訓練が、国や愛媛県以外の他県も参加して実施されました。また14日には、中国電力島根原子力発電所の事故を想定した島根・鳥取両県主催による原子力防災訓練が始まり、この19日と合わせて2日間の日程で行われます。

 広島県は、昨年6月10日に松山市で開催された「伊方原子力発電所防災広域連携推進会議」において、①情報交換会の開催②連絡情報体制の整備③愛媛県原子力防災訓練での連携④愛媛県オフサイトセンター又は愛媛県庁への各県職員の受入れ⑤原子力災害時の避難者の受入れについて、関係県において合意をしています。

 島根県との間においては、平成24年11月に作成された「原子力災害に備えた島根県広域避難計画(以下、本計画とする)」に基づいて、2014年5月28日付けで溝口善兵衛島根県知事との間で「原子力災害時等における広域避難に関する協定」を締結しております。本計画によると、広島県は島根原発事故に想定される避難者約47万人の内、大崎上島町を除く全市町において約16万9千人の避難者を受け入れることになっています。

 本計画によりますと、その6ページの「島根県の情報連絡系統図(以下、本系統図とする)」において、広域避難を実施する時に際しては島根県(災害対策本部)から広島県(危機管理監)に連絡があり、危機管理監より関係機関・関係市町村等への連絡を行うことが記されています。そこで、下記の事項の質問と要請をさせていただきます。


【質問事項】
1、11月11日に開催された愛媛県主催による防災訓練において、広島県は如何なる形での関与を行ったのかについて、明らかにしてください。
2、11月14日に開催された島根・鳥取両県主催による防災訓練について、広島県は如何なる形の関与を行ったのかを明らかにするとともに、19日に開催される訓練には如何なる関与を行うのかについて、明らかにしてください。
3、平成29年度の国の予算編成の最中でありますが、原子力事故における防災・避難に関してはどのような要求を国に行っているのかについて、明らかにしてください。

【要請事項】
1、本系統図において、広島県から関係機関・関係市町村等への連絡は「必要と認めた時」となっていますが、19日の島根・鳥取両県主催の訓練においては、訓練をより充実するために本連絡を含め実施されること。
2、昨年2月市民団体による、広島・岡山両県の避難者受入れ自治体へのアンケートが実地されていますが、原子力災害という特殊性を考慮した避難体制という視点においては不十分さが指摘されています。避難者受入れ県となることを広く県民に周知するとともに、十分な体制が確立しない以上、
島根原子力発電所の「再稼働」については慎重に対応するように、島根県に求めること。



近所の方が亡くなった

  「むこう3軒両隣」という言葉がありますが、2軒先の83歳の女性の方が亡くなられました。18年前に夫と死別され、大豪邸に一人で住んでおられましたが、いつも庭の手入れもきちんとされて、上品で丁寧な方でした。

 井戸端会議というものが無くなって、その代わりに最近は「ゴミ置き場会議」とでも言いますか、ゴミ置き場でその女性の方と雑談をするのが楽しみでした。自慢しておきますが、僕は自称「ゴミ博士」と言ってます。

 家族から「壊れた傘は何時?」と訊ねられても、「それは第1・第3金曜日」と即座に答えられます。知人で自分の名刺に「万年草刈り・ゴミだし当番」と書いているのがいますけど、そこまで書こうとは思いませんが、僕も草刈りは大好きです。

 少し話しが脱線しましたが、その女性の方から1か月くらい前に「最近、会いませんでしたねえー」と訊ねられました。ちょうど僕が入院している時のことを言われました。「少し入院していましたので」というと、「どうしてか?」としつこく問われました。「肺炎になって、その菌が腸にも影響して…」と答えたら、「肺炎の予防接種をしなければダメですよ。私なんか、いつもやっている」と言われたのです。

 そう言われたのに、それから2週間もしない内に、その方は肺炎で亡くなられました。もちろん葬儀に参列し、帳場の手伝いもしました。

 葬儀に参列された方で近所の人を見ると、ほんの5軒くらいの人でした。それも、昔からここに住んでいる方だけです。いわゆる近所というだけでも20軒は在るのですが、それらの家からは参列は有りませんでした。結構、長く住んでいる方が多いし、マンションのたぐいは在りませんから、「隣りは何をする人ぞ」という環境ではないのです。

 近所の参列者が少ないというのが、大きなショックでした。いつも思うことですが、どうも最近は人に頼まない、協力を得ようとしないという傾向が若い人だけでなく、多いように思えてなりません。

 人間、一人では生きていけないし、死ぬことだって難しいのではないでしょういか。ちょっと頼めば、協力してもらえれば解決するのに、一人で抱え込もうとする人や家族が多いようでなりません。頼まれるのも嫌なことではありません。

 葬式も葬儀会社でやるのが多いので、その家で誰かが亡くなったということも分からないようです。最近は特に都会はでは、「忌中」というものを玄関に出さない家も多いようです。その理由を訊ねてみると、それを見た進物屋とかがすぐに営業活動をしてくるからだそうです。

 話しがまたまたそれますが、自分の自転車に名前を書く人も少なくなったそうです。後でつまらないトラブルが起こるのでと知り合いは教えてくれました。表札も出さない、電話帳に電話番号を載せない、もちろんしつこい電話勧誘や「おれおれ詐欺」に遭遇することもあるでしょうけど、それでも「何かヘン」という気持ちで仕方がないのです。

トランプ衝撃から4日

 トランプがアメリカ大統領に当選したという衝撃が、世界中に流れたのは日本時間の11月9日ですから、まだたったの4日だというのに、すごく時間が経ったように思えてなりません。

 ある評論家は、「9・11」の同時多発テロでアメリカ人に衝撃を与え、9・11の逆の「11・9」で再び衝撃を与えたと話していました。興味深い数字合わせだと思いますが、日本では「3・11」という衝撃の日が在りますね。

 9日の株式市場は大暴落したと思えば10日は急上昇、その後は落ち着いた状況になっているようです。トランプはなぜ当選したのか、アメリカ社会に在る歪んだ部分に関する報道は、新聞などで大きく行われています。

 思うのですが、民主党の候補者がサンダーズだったら、トランプは当選しなかったのではないだろうか、ここ数日間ずっと思っていました。暮らしに対する不満など、この問題を解決してくれるための処方には、トランプのような荒療法でやってくれるかも分からない?という選択と、サンダーズのような民主的な方法をあくまでも選択しようとする人では、どちらを選ぶかということになると、やはりサンダーズだと思うのですが。

 事実、日本に住んでいるアメリカ人は、民主党の候補者は圧倒的にサンダーズだったということです。クリントンはどうしても本気で庶民に目をやる政治が出来るかということに、疑問を感じていました。

 トランプが現実に大統領になった時にどんな政策を出すかということが、大きな関心になっていますが、僕が一番心配なのは、地球温暖化防止のための「パリ協定」の参加を撤回するのではないかということです。

 京都議定書の時には加わらなかったアメリカが、オバマによって「パリ協定」については早々に批准し、世界の先頭に立っている状況です。一人あたりの二酸化炭素排出量では世界一のアメリカですから、どうしてもリーダーシップを取って欲しいのです。

 トランプの日本に対する防衛負担を撤回する発言や、核兵器保有を容認するという発言が出てくると、これに悪乗りしたように政治家たちが軍事力の増強を訴え、核兵器が日本でも持てるという勢力が、まさに「悪乗り」して本音をむき出しにするという事態は許せません。

 トランプの出現は、真に日本の在り方を考えさせ、どんな国を目指すのかということを考える大きなキッカケにしなければと思っています。アメリカの方ばかり向いていたこの国の姿を、アジア重視、日本の在り方がアジアの人たちに脅威を与えないという、選択だと思います。これを本気で考えないと、軍事大国に、民主主義の無い国になる心配です。

 「アメリカに頼らない真に独立を」と言うと、戦争好き勢力を喜ばすような言葉になりますが、そうではない選択です。アメリカの一つの州のような日本だと馬鹿にされない、教養・気骨・繊細さを持ったこの国の出発点にしなければと思います。

 4年後はトランプでないかも分かりません。しかしトランプ以上の排外主義者になる可能性も在りだと思います。フィリピンの大統領にしても、プーチンにしても、わが日本のアベシンにしても、いつでもトランプ以上になる可能性は十分にあると思っています。

アメリカ人の選択

 日本時間の午後4時37分、AP通信がドナルド・トランプの大統領当選確実を報じました。選挙権があるわけでもないのですし、クリントンもトランプにも、大統領になって欲しいという強い希望はありませんでした。しかしトランプにはなって欲しくなかったし、たぶんトランプはならないだろうと思っていましたが、この結果に「うーん」と唸ったままの状態です。

 アメリカ人の友人は投票日前、「トランプが大統領になったら、日本へ移住するからその時は頼む」と言ってきていました。日本人でアメリカに住んで仕事をしている友人は、「まあーいざとなれば日本へ帰るから」と話していましたが、それぞれみんなアメリカに生活の基盤があるから、日本へ難民のように押しかけてくるということはないでしょうね。

 しかし選挙に不正があった訳でもありませんし、正当なアメリカの手続きによって選ばれた結果ですから、この選択結果をどう見るべきなのでしょうか。友人のほとんどは、アメリカを脱出すると話していましたので、友人の考えというのは、アメリカ社会の中では少数派ということなのでしょう。

 アメリカ生まれですが、現在広島市に住んでいる詩人のアーサー・ビナードさんは、たぶん今年の夏ごろだったと思いますが、「トランプが当選する」と断言していました。

 それにしても、おおかたの見かたはクリントンの当選だったと思いますし、世論調査でもそういう方向だったと思います。トランプを支持していると話すと、「変な人」と思われる節があるので、表向きはクリントンと言いながらも、人の気持ちは分からないものだとも、アメリカ人の友人と話したものです。

 自営業をやっている友人は、オバマケアの医療保険で助かっていたのだが、トランプになると、また振りだしに戻るのではと心配をしていました。

 これまで政治家としての経験のないトランプに、ここらでガーンと変革してもらった方が良いのではとも思っている人も多いようです。一生懸命頑張っているのに、苦労している多くの中間層、しかしアメリカは格差が大きく中間層は存在しなくなったような感じですが、それらの気持ちがトランプ票になったのでしょうか。

 僕が初めてアメリカに行ったのは、1978年です。今から38年前のことです。薄い印象ですが、アメリカ人は今よりも大らかで寛容だったように思います。まだ日本人に対する差別の大きい時代でしたが、そんな思いを持ったものです。

 トランプになって一番気になったのは、再来年の「日米原子力協力協定」改定に対してどう臨むのかということです。「日本が核兵器を持つことを認める」と公言している人ですから、そう言ってもらったことを喜んで、日本が核兵器所有の道に行くことは想像したくありませんが。

 繰り返しになりますが、アメリカ人はトランプを選んだのです。これから大きく変化するのでしょうか、その期待もあるのではないでしょうか。そこで思い出したのは民主党に政権交代した時、僕は期待しました。しかし、その期待はもろくも崩れ去りました。これと同じことが、トランプ政権の4年後に現れるのではと思いもします。

 もう少ししたらニューヨークが朝8時になるので、ニューヨークに住んでいる友人に電話をしてみようかと思っています。

小さなものが集まること

 5日~6日は連絡会議の交流総会で、岡山県津山市阿波へ行っておりました。以前は苫田郡阿波村でしたが、2005年2月に津山市に合併しました。中国山地の真っ只中にある地域で、山地からのオゾン酸素と阿波温泉を楽しみました。

 岡山県でもこの地域には、多くの水力発電所が存在しているところです。厳密な定義はないそうですが、水力発電所も10万kw以上の大水力から中・小・ミニ・マイクロまで在り、一般的に1万kwから3万kwまでを「中小水力発電」と呼ぶそうです。

 その中でも「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法(新エネ法)」の対象になっている出力1000kw以下を「小水力発電」と呼ぶこともあるそうです。1kw未満という極小規模発電は「ピコ水力」として分けられることがあり、「ピコ水力」という言葉、聞いただけでも「カワイイー!」という感じですね。

 岡山県は県全体をほぼ均等に縦に4等分するように、西から高梁川、真ん中に旭川、東に吉井川が流れています。この阿波地区は吉井川の上流になるところです。岡山県の中でも、この吉井川流域が水力発電所の一番多いところです。

 その中の阿波発電所を見学しました。最大出力360kwですから、一般家庭用で100戸分くらいの電力を産みだしているといって良い値でしょうか。昭和61年に運転開始をしたもので、普通の家よりも狭いくらいの建物の中からゴーと唸るような音が微かに聞えてきました。建物は木造でその屋根の部分には苔のようなものに覆われ、これぞ環境にマッチしているという感じでした。

 この度もらった水力発電所設備一覧パンフは、岡山県企業局が持っている発電所一覧でしたが、合計6万1430kwの最大出力という規模です。企業局が持っている発電から得る収入は、岡山県の収入になるものです。その他、小水力はJA(農協)とか、土地改良組合などが持っているのもあります。これらからの収入は、農協組合員らの臨時収入に分配されていると思います。

 発電所は発電設備のメンテナンスの他、秋になって落葉の葉っぱなどが送水管に詰まらないようにするとか、積雪地帯では雪が詰まることがないようにする対策が必要だと思います。

 これらの電気出力は小さなものですが、小さなものほど小回りが効くし故障しても360kwくらいなら、代替えはすぐに可能だと思います。100万kwのような原子力発電が故障すれば、その代替え発電を持ってくるだけでも、たいへんなことですから。

 今は発電した電力は、すべて中国電力に売っているのですが、今年4月から電力の自由化も本格化しました。新電力にも売れるようになれば、ますます興味深い展開になるのではと思いました。

 宿泊した阿波温泉は、中国山地からの木材を木質チップにして、これを使ったボイラーで温めていました。その設備も見せていただきましたが、木質チップを貯蔵しているところからは、とても良い木の香りがしてきました。



中国地方の集まり

 明日から2日間、中国地方連絡会議の交流総会を岡山県津山市阿波で開催するため、その準備でブログも書けない状況にありました。この連絡会議交流総会は毎年1回開催しているもので、今年で34回となります。僕は取りまとめ役の事務局長をやっています。

 「連絡会議、連絡会議」と呼んでいますが、正式には「中国地方反原発反火電等住民運動市民運動連絡会議」という、とても長ったらしい名前です。中国地方の主に反原発関係の住民・市民運動団体と、火電に反対している団体が加盟しています。

 「原発に反対して、火電にも反対してエネルギーはどうするんやあー」という声もありますが、この連絡会議に加入している火電反対組織は、島根県浜田市の三隅火電に反対するところと、広島県の芸南火電に反対しているところです。どちらも大型石炭火力で、三隅では必要無いのに2号機目の建設が地元の圧力で決まっています。

 交流総会の初日は記念講演、その後に各地報告、夕食交流会と続き、2日目は連絡会議の総会行事を行い、その後はフィールドワークを行います。

 わが連絡会議には「オタク」と言ってよいほどの物知りがいて、この度の記念講演は「芸南火電阻止連絡協議会」の松田宏明さんが「連載・シリーズ『エネルギー講座』の作成の中で見えたもの」と題して問題提起と討論も行うことになっています。

 2日目のフィールドワークは、まず「津山市低炭素都市推進室」の担当者の方から話しを伺い、「木質チップボイラー マイクロ水力発電」を視察することにしています。たいへん楽しみにしているところです。

 もちろん初日夜の交流会は、盛り上がります。以前は朝方までやっている強者もいましたが、最近は我われ世代の人間が高齢化したのと、若い人がムチャをしないということもあり、それなりの時間で終わっているようです。

 記念講演をしてくれる松田さんのこれまでの連載シリーズと、この度の講演を纏めて、「(仮称)エネルギー・パンフ」を作成することにしています。皆さん、是非ともご期待をいただきたいと思います。

 時同じく、今日地球温暖化防止のパリ協定が発効しました。こういう問題を余り本気で取り組もうとしない日本ですから、このパンフを大いに普及させたいと思っています。

 この連絡会議交流総会は、中国地方を時計回りで開催しています。今年は岡山県ですから昨年は鳥取県でした。そして来年は広島県です。5年に一度回ってきます。なかなか悩むのがフィールドワークの企画です。

 広島県ではこれまで芸南火電の見学や、この度の戦争中に中国人の人たちが強制連行されて働かされた広島・安野発電所を見学したりすることをやりました。来年はいっそのこと、被爆者の方の話しをじっくり聞いて、平和公園や広島城周辺を見て、「広島の被害と加害の問題」を学ぶのもよろしいのではと思っています。

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