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伊藤富美子さん追悼

 祝島に住んでおられた、伊藤富美子さんが3週間くらい前に亡くなられたという連絡がありました。昭和でいえば3年生まれだったそうですから、今年88歳になる年齢でした。

 といっても皆さんには誰だか分からない人の方が多いと思いますが、纐纈(はなぶさ)あや監督の映画、「祝の島(ほうりのしま)」を観られた方なら、「ごけらく、ごけらく」と語りながら、コタツに入って島の人たちと歓談している姿で思い出されるかもしれませんね。

 伊藤さんとは、祝島でも広島でも何度も会うことがありました。上関原発に反対するための行動に加わるために、中国電力本店にも何度も来られました。いつも笑顔で、会うとすぐに僕の手をにぎり挨拶を交わされました。「ありがとう、ありがとう」と声を掛けてくださいました。それは上関に原発建設問題が浮上してからずっと続いていました。

 上関原発建設計画が、公けになったのは1982年のことです。あれから今年で34年ですから、伊藤さんが54歳の時からです。僕は33歳です。とはいえ、54歳の女性の手をずうずうしく握ったものだと思います。

 僕の母親が亡くなった時には丁寧な、悔やみの言葉をいただきました。「広島の人なら原子爆弾のことを知っておられるから、私らが上関原発に反対する気持ちを一番よく解ってもらえるじゃろうねえー」と話されたことは、僕の中の上関原発に反対する気持ちの、大きなバックボーンになっていました。

 原発反対運動の現地では、反対運動の大きな担い手は女性です。おばちゃんパワーとでもいうのでしょうか。中国地方でも、鳥取県の青谷は連合婦人会の女性たちであり、山口県の豊北や萩、田万川も中心的な存在は女性でした。全国的にも僕のよく知っているところでは、三重県の芦浜原発反対運動も女性が頑張りました。

 もちろん女性だけではなく、男も頑張りました。原発を建てさせないためには、その場、その立場での役割りを担うことだと思います。男にも女にも、広島に住む者も、全国の人たちにも、否、世界中の人たちとの連携が大切だと思います。それぞれの人たちに役割りがあると思います。

 3・11から5年、上関原発建設計画は工事中断状況にあります。中国電力の中からも「上関原発の建設計画はもう無いよ」という言葉が聞かれます。しかし無いと言いながら計画撤回が表明されない限り、計画は続いているのです。

 計画が続いている以上、中国電力社員らも建設のための工作を続けています。反対運動も手を緩めることはできません。「どうせ建たないから良いじゃろ」の理屈は都会に住む立場の無責任なものではないでしょうか。

 この無責任のために、地元ではどれだけの人に迷惑を掛けているのか、このことを本気になって考えて欲しいものです。

 伊藤富美子さん、貴方の笑顔は忘れません。一緒にデモをした時のこと、シュプレヒコールを上げたこと、握手をしながら抱き合ったこと、懐かしい思い出は悔しさ、怒り、もどかしさ、そして感謝、本当にありがとうございました。

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「被爆体験者」?

 長崎には「被爆体験者」というのがあります。よく理解できない言葉というか定義でした。被爆を体験しているけど被爆者では無い、じゃあなんだ「被爆体験者」、体験していたら被爆者ではないのか、堂々巡りのような議論です。

 その「被爆体験者」は、被爆者健康手帳がもらえていません。そこで起こされた手帳の交付を求める裁判、昨日長崎地裁で判決が出ました。161人の「被爆体験者」が起こした裁判、すでに9人の方は亡くなられていますが、10人に対して手帳を交付するようにとの判決でした。

 長崎市の場合、そもそもの大きな前提に長崎市が縦に長いというのがあります。爆心地から南北では約12km以内の範囲が、手帳を取得できる地域ですが、東西では約7km以内となっています。行政上の長崎市がそうだからということで線が引かれているのです。

 この度の裁判は、東西方向の7km以上、12km以内の場所で被爆した人が起こしたものです。判決はこの枠の中で被爆した10人について、手帳を交付するようにとの判断でした。

 この判決は、被爆放射線量が25㍉シーベルト以上というのが根拠になっています。25㍉シーベルトという数字はかなり高い線量です。一般人の年間許容被ばく線量は1㍉シーベルトですから、25倍です。

 そしてちょっと難しい言葉を使うかもしれませんが、この放射線量は身体の外部から受けた値です。内部被ばくというのも考えなくてはなりません。食べ物によって、ほこりなどの粉じんを吸い込んで身体の中から被ばくする、内部被ばくも考えなくてはなりません。しかし、25という数字が「高い、低い」を言い合っていても延々と続くと思います。

 ほぼ丸い形の広島市では、この手の問題は起きないのかと思われるかも知れませんが、広島原爆では風向きの関係からだと思いますが、どちらかと言えば爆心地から東側、または南東側の放射線量は少な目で、北西側の放射線量は高いとされています。その北西側の先に「黒い雨地域」というのがあります。もちろん長崎でも「黒い雨地域」というのがありますが、広島では「黒い雨地域」で被ばくした人の裁判が起こされています。

 場所(地域)にするか、放射線量にするか、行政の判断は今でも場所になっています。それが放射線量で判断したというのは、その意味では新たなものです。

7 0年以上も経って今さらという思いを持つ人や、被爆者でない人なら関心が無いかもしれませんが、福島原発事故での汚染廃棄物のことも、行政は画一的に地域で「OK・NG」を判断していますから、その意味ではとても興味深い判決でした。

 この「被爆体験者」の裁判は、第一陣の裁判もあります。第一陣は2012年6月に訴えた人の全面敗訴となりました。今、控訴審が福岡高裁で行われていて、この3月28日に控訴審判決が出されることになっています。福岡高裁もこの度の25㍉シーベルト以上を適用すれば、原告約350人のうち100人に手帳交付という勝訴判決が下されることになると思われます。

 この度の長崎地裁の判決を福岡高裁がどう考えるか、とても関心のあるところです。



政治家、人間が分からなくなった

 もうずいぶん前だと思いますが、テレビ朝日系列の報道ステーションに出ていた丸川珠代さんのファンでした。東京大学経済学部卒の才女だということで、「頭が良いんだろうなあー」と、それだけで思ったものでした。それが、あの1ミリシーベルト発言でがっくりです。「言葉足らず」の言いわけは出来ないでしょう、だってニュース番組のキャスターだったのですから。

 「行列のできる法律相談…」というテレビ番組だったと思いますが、丸山和也さんのテレビの中で話すコメントは、歯切れがあって小気味よく感じたものでした。大阪のヤンチャ坊主よりも教養が在りそうでした。その丸山議員のオバマ米大統領を念頭にした「黒人の血を引く。奴隷ですよ」などの発言、発言後も開き直るあの態度、「私はマーチン・ルーサー・キングを尊敬している」には、「だから奴隷との発言がどうなるのか」と言いたくなります。今の時代、一国の政治家の発言はすぐに世界中に拡散する時代、オバマ大統領はどう思うでしょうかね。まあー米国にもトランプのような男もいますから。

 政治家の考えられないような発言、数えきれないという感じですね。そして参議院選挙の候補者となりそうな音楽タレント、京都の補欠選挙に名前が挙がっている水泳選手。先日上京することがあり、参議院議員会館に行ったのですが、議員会館の議員名簿一覧を見ていたら、元タレントやスポーツ選手といった有名人の名が連なっていました。

 国家公安委員長などになった河野太郎さん、一昨年広島で会うことがあり話しを交わしました。自民党内に所属しながら反原発を主張する議員として、憧れとともに尊敬の気持ちさえ持っていたものです。その河野さんが大臣になったら「これまでの発言などは封印する」という意味のことを言ったと思います。 

 解らなくもないではありませんが、これも政治家不信、人間不信になる理由です。そこまでして大臣になりたいのかと思います。

 2016年になって株価が大きく下がり、まさに乱高下という状況ですが、僕たちの年金積立金を株式購入に使うという、大博打を行った安倍晋三くん。株価が下がったら年金を下げるという意味の発言、アホノミクスの結果ですが、自分がやった博打のツケを年金生活者に負わすということはないでしょう。

 多くの市民は年金基金を株式購入に充てることに反対していました。本末転倒という思いで危険性を指摘していたと思います。

 そして、最近嫌な気持ちになることに奨学金制度があります。お金の無い学生が、大学で勉強するために頼りになるのが奨学金だったと思います。社会人になったら、借りた奨学金はゆっくりと返済していけば良いものだと思っていました。しかし僕の知識不足でしたが、今は奨学金というより教育ローンだそうです。借りたお金に金利がかかり、社会人になった若者を苦しめているのです。払わないと裁判を起こされることもあるそうです。もちろん借りたお金を返済しなくて良いとは言いません。でも払える範囲で返済していけば良いのではないでしょうか。こんなことで意地悪になることはないと思います。

 僕は高校を卒業した時、自転車で山口県田布施町の八海(やかい)事件現場へ行き、一晩キャンプをしたことがあります。大した距離は無いのですが、今でも強い思い出です。大げさですが、それからの僕の人生に強い影響を与えました。

 若い人が貧乏旅行をしたり、自分の将来を決めるために回り道をするのは当然のことでしょうし大切なことだと思います。それが、迫られる奨学金返済のためにブラックで働いたりすることは、社会のためにも損失だと思います。

 最後に、皆さんにご心配を掛けていましたが、上関町祝島が昨年12月末から無医地区になっていた問題、この度40歳代の医者が週2回ですが診療してくださることになりました。常勤してくださるのが希望でしたが、とりあえずヤレヤレほっとしています。

島根原発が全国ニュース

 土曜日のNHK昼ニュース、なんとなくという感じで観ていると島根原発のことを取り上げていました。瞬間的に「何が起こったのか!」とドキッとしましたが、もうみんな知っているはずの、島根原発の南側にある宍道断層の長さをこれまでの22キロメートルから25キロメートルとし、中国電力が原子力規制委員会に報告したというものでした。

 それにともない耐震基準値がこれまでの600ガルから800ガルに引き上げられ、それに伴いこれまで4000億円を使っていた耐震工事が増え、そして再稼働も大きく遅れるだろうという内容でした。

 新聞はこの「22から25」の問題は、既に2~3か月くらい前から報じていますから、新鮮味のないものでした。報道に慎重な姿勢を持っているNHKですから、正式な発表を待ってかなとも思いましたが今日は土曜、会見があるはずもありません。すぐに中国電力のホームページも観ましたが、この情報のアップもありませんでした。

 まあーそんなことはどちらでも良いのですが、この島根原発2号機の再稼働を進めるために中国電力はいくらのお金を使おうとしているのでしょうか。3年前の株主総会だと思いますが、僕は島根原発2号機の再稼働のための対策工事費を質問しました。その時には1000億円程度というのが回答でした。そして一昨年の総会でも同じ質問をしたら、約2000億円としました。そして昨年は2000億円を超えたという答弁でした。そしたら昨年の中間決算発表の記者会見では、なんと4000億円と発言していました。

 そしてこのたびの22から25に伴う工事で、少なく見積もっても5000億円にはなるでしょうね。僕はいつも比較するのですが、東京五輪の新国立競技場の立て替え工事費の概算が2150億円になるとされ、大ブーイングが起こり白紙見直しになったのは、まだまだ記憶に新しいところです。

 国立競技場では大きな批判が起こったのに、一地方の田舎電力の原発再稼働のための費用が4000億円を超えることが確実になったのに、マスコミも世間も静かです。

 島根原発2号機の営業運転開始は1989年2月10日、電気出力は今の基準では少な目の82万キロワットです。運転開始から先日で27年が経ちました。中国電力は再稼働を進めようとしていますが、何時からという目途も経っていません。そして原発が廃炉になる目途は40年とされています。まさに「たかだが82万の原発で、そしてすでに中高年に仲間入り」をしているものです。

 それに4000億円以上のお金を注ぎ込むという感覚は全く理解ができません。まさに引くに引けない、戻るに戻れない蟻地獄に入り込んでいるようなものだと思います。

 新品の原発も130万キロワット級で、おおよその建設費は4000億円です。自分のお金でないからやれることでしょうが、この4月1日に新しく社長に就任する清水希茂(しみず まれしげ)さん、もっと真面(まとも)なことにお金は使いましょうよ。

政治家・政党雑感

 「歯舞」が読めなかった島尻安伊子沖縄北方担当大臣、川内原発のことを「かわうち げんぱつ」と言った宮沢洋一前経済産業大臣、いくら担当大臣とはいえ人間ですから、読み間違いはあるでしょう。僕は大らかですから、「解る、解る」と同情してあげます。

 でもこれらの大臣を「馬鹿な奴」と、心の底から思い軽蔑し軽く見ているのは、所管官庁の官僚らでしょうね。もちろん口に出してこういうことを喋るやからは居ないでしょう。そんな大物がいるはずがありません。まあー気の置けない職員同士の飲み会では酒の肴になるかも知れませんが。

 大臣は不祥事を起こしたり政策の失敗などで、責任を取って辞任するとか次回は任用されないことはたくさんありますし、次の選挙では落選ということも当然あります。しかし所管官庁の役人や職員はほとんど責任を取らずに、のほほんと高給を貰っていることには、本当に腹が立ちます。

 その象徴的なことは、福島原発事故の汚染水処理問題や原発事故被災者の補償問題などに思っています。

 僕たちが何とも思わずに使っている、伊方原発を「いかたげんぱつ」と言うことや、上関原発を「かみのせきげんぱつ」と言うこと。以前勤めていた職場の人と飲んだ時、「これどう言うの」と訊ねられたことがありました。何気なく使っている伊方や上関という言葉、どう読むのか解らない人も当然居るのだという思いで書いたりしなければと思っています。

 それにしても、民主党のあのキャッチフレーズ「民主党は嫌いだけど民主主義は守りたい」というもの、情けないやら嘆かわしいやらの思いは痛烈です。他人が言うのならまだしもですが、自らが自らのことを言うのは最悪です。世界中に在る政党の内、こういう言葉で国民の気持ちを「キャッチ」しようとする政党は絶対に無いと思います。こういう言葉を「正々堂々」と使う政党を、誰が応援するでしょうか。自分から「応援しない方が良いですよ」と宣言しているようなものです。

 民主党については次の新聞記事の文を見つけました。「うちの会社は近く破産するが、車は良いので買ってくださいと言う自動車ディーラーはあり得ない」と。

 2008年の選挙で民主党に政権交代した時は、本当に喜んだものです。極端ですが「生きていて良かった」とさえ思ったものです。それが完全に裏切られたという気持ちは、今でも強くあります。こんな状況の中で、少しは反省し自らを変えようという意識が働けばと思うのですが、「のほほん」としている議員どもを見ていると、まさに「ずっこけ」です。

 選挙が行われる時に、「頑張ってこの候補者を応援するぞー」という候補者が居ないほど悲しく哀れなことはありません。

 まあー円高・株価安は凄まじいものですね。アベノミクスは本当にアホノミクスです。これで衆参同日選挙はしないだろうと思っていますし、来年春からの消費税上げも難しくなったのではと思っています。

 でもしかし安倍政権の支持率の高さ、これが理解できないようで、理解できるのです。アメリカ共和党のトランプの人気、これに共通点があるのか。それと日本の場合、今でも民主党政権の時に裏切りが、有権者の中に在るようにも思えます。もう参議院選挙の投票日まで5か月を切ったのですよ。

電力・水道水

 日本の電力と水道水は、世界でもまれなほど「質」が高いといわれてます。この質の高さは「芸術的…」とまで形容されるものですから。「電力供給信頼度」といいますが、「停電しない」のも有名です。

 しかし、このことが日本の電力を「高コスト構造」しています。特に周波数の安定性は、まさにスゴイものがあります。以前、職場の中で電力に関する仕事をしていましたが、電気の変動は最初に周波数に表れてきます。電圧計では変動が見えないのに、周波数がみるみる間に落ちてくる状況を見ていると、本当に慌てます。西日本の周波数が60ヘルツというのはご存知ですよね。ヘルツのことを以前はサイクルと言ってましたね。

 高い費用を投じて、「質」を維持しているのです。しかし、仮に電力の質を多少落としたとしたらモーターはどうなるだろうか、電灯の明るさは?コタツは?電気ストーブは?と、考えてみました。「質」の変動は、モーターでは回転が落ちるかも知れませんし、電灯の明るさもまちまちになるかもしれません。でもコタツや電気ストーブでは、たぶん気が付かないと思います。

 家の中を見渡してみて、いちばん影響すると思われるのはコンピューターくらいでしょう。他に見当たりません。電力は冷蔵庫にしても掃除機にしても、元はモーターです。この回転数が変動したとしても、冷蔵庫の役割りが目に見えて変化が起きるとは考えられません。ましてや熱などで気が付くわけがありません。

 それでも「どうして変動は嫌だ」という人は、インバーターやバッテリーで補強すればよいと思います。アジア地域に旅行すると、家や会社の中に「整流器」を付けているところを見ます。水道でいう「浄水器」ならぬ「浄電器」とでもいえば良いでしょうか。パソコンもノート型では、バッテリーが内臓されていますから、入力電気の変動もコンピューターには直接的な影響は無いと思います。

 「芸術的」とも表現される質を維持するために、莫大な設備投資をしているのなら、この「浄電器」をただで配ったとしても損はないと思うのですが。

 そしてもう一つ思うのは水道の水です。水は風呂、洗濯、水洗トイレ、洗いもの、飲むことなどに使っていますが、飲むこと以外に水道局で「高度処理」された水が必要なのでしょうか。最近では飲み水もミネラルウオーターを購入する人がほとんどですから、こちらの方も高い費用をかけて「処理」する必要が果たしてあるでしょうか。

 ミネラルウオーターの水を、水洗トイレに流している家はいくら何でもおられないと思います。「そうならお前は臭う水で洗濯するか、顔を洗うか」と言われるかもしれませんが、水の浄化など少しの活性炭を使えば可能なことです。

 上関原発反対運動の拠点をいわれる祝島へ行った時、島の裏側で雨水を上手に使っているのを見つけました。雨水の取り込む手段は「雨ドヒ」です。雨の水はほとんど、このトヒを伝って流されます。この水を上手に水かめに蓄えて、田や畑での水に使っていました。感心したものです。


種子島を貸してあげたら

 「北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射通告を受け」という枕言葉が必ず付く、北朝鮮のミサイルニュース。純粋な「衛星打ち上げ」なのか、軍事用のミサイルなのか、どちらが正解か僕には解りません。しかし、日本では弾道ミサイルと言わないと「非国民」のレッテルを貼られる感じですね。

 広島県呉市の呉港からも4日午後、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が、沖縄県に向かって出港しました。衛星で追尾するシステムとコンビを組んで、迎撃して撃ち落とすということですが、大空の中を高速で飛ぶ、まるで蚊のようなものを、PAC3で撃ち落とせるのでしょうか。僕には考えられませんが、出来るんでしょうかね。それも落とすとしても、領土・領海・領空の範囲に被害が及ぶ場合に限定されるのでしょうから、実際に使われるなんて信じられないという気持ちです。

 国際的雰囲気も庶民の感覚も、「北はけしからん。止めろ」というものですね。安倍晋三首相の国会での発言を聞いていたら、景気後退、株価暴落などアベノミクスの失政とともに甘利問題もある中で、この際とばかりに北攻撃でホコ先を交わそうとテンションを上げて答弁している姿には、気持ち悪ささえ思わせます。野党も静観の構えですね。ここで、今から僕が言うような提案をしたら、参議院選挙での敗北が間違い無し。しかし、あえて僕は一つ提案をしたいと思っています。

 気象観測などのために衛星というのは、必要なものです。北朝鮮自体、この打ち上げは衛星が軌道に乗り、衛星からの電波を正しく受信した段階を成功としていますから。それだとしてこの際、北に対して「鹿児島県の種子島打ち上げセンターをお貸ししますから、ここから上げられたらたら」提案したいと思うのです。

 種子島がそうであるように、衛星の打ち上げは出来るだけ南側が良いと言われています。東倉里(トンチャンリ)より燃料代も節約できますし、まずもって成功の確率も高いと思います。

 この提案を北が受け入れるかどうかは分かりませんが、しかしこれぞ平和的な提案だと思い、ダメ元覚悟で如何でしょうか。

 それにしても衛星の通過ルートを見て、思いました。一番被害を被るであろうと思われる、台湾やフィリピンからの静観ぶりは興味深いという感じです。

 ニュースなどを観て、「そうだ、そうだ北はけしからん」という雰囲気が出来てしまうこと。そしてこの事態に対し、撃ち落とすしか能の無い多数意見、やっぱり変だなと思うのですが。戦時中の、「鬼畜米兵」「天皇陛下のため」にダブってしかたありません。やっぱり僕って「変」なのでしょうか。

 14日に用事のため上京します。会議の場所は防衛省のある市ヶ谷のすぐ近く、どんな雰囲気なのか興味深く見物してきたいと思っています。

熊取6人衆

 「熊取6人衆」の現役最後の研究者である今中哲二さんが、この3月末で定年退職を迎えられます。このブログを読んでいる方なら、ほとんどの人が今中さんは知っていると思いますが、新聞記事に載っていたものを書いておきます。

 熊取6人衆:大阪府熊取町にある京都大原子炉実験所の研究者で、原発に批判的な立場からさまざまな活動をしてきた海老澤徹、小林圭二、瀬尾健、川野眞治、小出裕章、今中哲二各氏のグループ。実験所の所在地にちなみ「熊取6人組(衆)」などと呼ばれる。各地の反原発訴訟で住民側に立ち、東日本大震災で東京電力福島第一原発の事故が起きる以前から、原発の危険性を指摘し続けていた。瀬尾氏は1994年に死去。他の4人は退職しており、今中氏も今年3月に定年を迎える(愛媛新聞2月2日付け)

 昨年は今中さんより1歳年上の小出裕章さんが定年になり、最後の一人になっていました。先日、八幡浜市で開かれた会合には、小林圭二さんが来ておられて、きちんとした挨拶もしておられました。

 川野眞治さんは最後には助教授になっておられましたが、後の方は皆さん助教という立場で、最後まで「平社員」で退職となりました。実験所内で定例的に開かれていた「原発批判ゼミ」の最後が、来週開かれることになっており、僕にも案内が来ておりました。今中さんが「福島原発事故から5年」と題して講演されることになっています。行ってみたい方もおられるかも知れませんが、既に「満員札止め」になったそうです。

 6人衆の中でも、今中さんとは特に親しくしていました。今中さんは広島生まれという関係からも、よく広島に来られることもあります。一緒に上関町へ行ったり、広島大学で開催されていた研究会に参加したり、なんといっても飲んで話してということがたくさんあります。今中さんは、原子爆弾による「黒い雨」問題に関連しても、広島を訪れることが多かったように思います。

 飲みの場には広島大学名誉教授で、原子爆弾が人間に浴びせた放射線量の推定方式の「DS02」を被爆試料から確かめたことで知られる、核物理学者の葉佐井博巳さんも加わることもあり、話しも大きく盛り上がりました。葉佐井さんは被爆者で、今中さんは被爆二世です。葉佐井さんは修学旅行生などに被爆証言もしているとのことです。

 今中さんに「新6人衆は出来んかねえー」と訊ねたことがありますが、「若い人たちも原発に批判的な考えを持っている人はあるけど、表だってやるのは難しいようだ」とのことでした。

 それにしても京都大学の研究機関で、国の方針に反対する原発反対を言い続けてきた研究者を、首(解雇)にすることもなく、講演会などでも「京大原子炉実験所の今中です」として、活躍してこられたことには感謝しています。

 僕のことと比較はできませんが、僕もよく「仕事首にならんかったの」とか「嫌がらせもあるだろう」と聞かれることがありましたが、その点では「脳天気」なところがあり、最後まで「平」でしたが仕事をしていました。考えてみれば、反原発の方が中途半端だったのかも知れませんね。


ユニバーサルサービスを維持させること

 電力小売り自由化問題を訊ねられることが多くなりました。この4月1日からですし、既存の電力会社も、新たに参入しようとしている新電力も大きく宣伝をし始めました。主なというかほとんどの「売り」が、「安い」になっていることに多少の違和感を持ちます。

 これだけ安くできるのなら、なんでこれまで値下げしなかったのかと言いたくもあります。ことこの時点では、「安い」「ポイント」「セット割引」ということが主なステージになっていますが、僕が心配しているのは2020年に撤廃されるといわれている規制料金のことです。

 「ユニバーサルサービス」という言葉はご存知だと思います。これは「誰もが等しく受益できる公共的なサービス」のことです。電気・ガス・水道・放送・郵便・通信とか、公共的な福祉や介護サービスなどは、①どこでも②誰でも③均一な料金でサービスを維持していくのだという考えです。

 だから不便なところでも、これらのサービスは保たれてきました。電気については、電気事業法によってユニバーサルサービスは維持されてきました。電力小売り自由化が開始されても、2020年までは規制料金で保たれることになっています。しかし2020年になると、この規制料金は廃止されます。

 もちろん不便なところでは、電気が使えなくなるということはありませんが、割増料金というものが請求されるようになるのではないかと危惧しています。

 2020年とは、電力システム改革の総仕上げといわれている「発送配電の分離」が行われる年です。僕は配電については、公社事業の形で行われるべきだと思います。その形でユニバーサルサービスを保たなくてはならないと思っています。

 来年の春には都市ガス事業も自由化されることになっています。そうなると、公益事業は水道事業だけになります。広島県では先日の冷え込みで水道管の破裂が多く発生し、昨日の夜まで断水の地域もあったようです。

 全水道(全日本水道労働組合)にいる友人が、不眠不休で仕事をしているんだと話していました。僕にまで「ご迷惑をかけています」と自然体で声が出てきましたから、たぶん多くのところでこの言葉を使っているのでしょうね。

 話しは大きく変わりますが、年賀状のお年玉抽選、約200枚の年賀状が届きましたが、切手シートが2枚しか当たっていませんでした。当たりは3等しかありませんし、切手シートも当たり番号は二つしかないです。何年か前は、三つの番号が当たりでした。そして何よりも1等から5等まであったと思います。ケチになったものです。子どもの頃、野球のグローブが当たって大喜びをしたことがありました。今でも忘れません。

 最近の郵便局で働いている人、笑顔での応対で「よく冷えますねえー」とか「雨が続きますねえー」という言葉を掛けてくれます。そして毎年10月頃になると、「年賀状の購入をお願いします」を言われるのには、皆さんはたいへんなんだと同情さえします。

 言っておきますが、働いている人が悪いのではありません。それだけ厳しくなったんだとの気持ちです。

 お客が喜ぶサービスは、預金金利が少しでも高いこと・お年玉抽選がたくさん当たることなどです。しかし日銀の「マイナス金利」で、庶民の定額預金も1000万円預けたとしても80円しか利息はつかないようになるだろうとラジオが報じていました。電力事業のユニバーサルサービスの話しから、大きく道がそれてしまいました。失礼…。

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