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新たな祝日

 再来年から、8月に「山の日」という新たな祝日が出来ることが決まりましたね。僕自身は、この4月から年金生活者になったのですから余り関係の無いことですが、こじ付けのような祝日には、何の想いも湧いてきません。

 非正規雇用者が、全就労者の4割になろうとしている現在、これらの人にとっては、祝日増を心から喜ばれるのかについて疑問があるところです。非正規の人はほとんどが時給・日給の人だと思います。休んだ分だけは週休日だろうが祝日だろうが、収入は減ってきます。

 当然ですが収入の多さ少なさには関係無く、その月の生活に要する費用は変わりませんからね。休日は冬眠している訳でもありませんし。

 この3月末まで働いていた職場でも、年末年始の休みなどを過ごした、特に1月、2月の収入は減っているからたいへんなのだという話しを、非正規の人から聞いたのを思い出しました。

 休日増とともに、やはり非正規雇用の人たちを減らし、減らせられなくても、賃金を月給制にすることを、まず考えるべきだと思います。その上でないと、本当に「お祝い」する祝日にはならないと思います。

 この度の「祝日法」の改正について、どの政党が反対したのか、賛成したのかは知りませんが、時給・日給制には関係の無い国会議員や公務員にとっては、もしかしたら思いも寄らないことだったかも分かりませんね。

 同じく新聞は、経団連が発表した大手企業の夏の賞与・一時金(ボーナス)が、バブル期の90年を上回って過去最高になったと報じていました。これを見て、非正規の人たちはどう思うでしょうか。羨ましく思う人はあったとしても、「良かった、良かった」と言ってる人はいないと思います。

 自分の夫や妻が非正規で、ボーナスの無い、あっても寸志程度の人だったら、この新聞記事が夫婦ケンカの引き金になるかも知れないと思います。

 新聞なども、ここまで突っ込んで書いて欲しい。そう言えば、マスコミ関係者というのは、結構良い収入を得ていますからね。でも、最近はマスコミの世界にも非正規が増えてますね。

 一つの新聞記事を読んでも、こういう意見を持てるようになったことについては、3月末まで働いていた職場に感謝というか学ばさせてもらったという気持ちです。

 そう言えば、職場を完全退職して今日で満2か月が経過しました。いつまでも、弱い立場の視点から、さまざまなニュースを観ていきたいと思っています。
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懸念していた通りの原子力規制委人事案

 安倍晋三政権が原発再稼動に向けての作戦として、僕は、電力会社には原発再稼動を言わせ続ける。原子力規制委員会の委員を任期終了とともに、原発推進派に入れ替えていくということを予想し懸念していました。

 この9月で任期終了を迎える、大島賢三、島崎邦彦の2人の委員の交代人事案が発表されました。その一人、田中知(たなか さとる)さんは、3・11後の2011年6月に日本原子力学会の会長に就任しています。また東大教授という肩書も持っています。3・11後も原発推進を言ってる人で、この年には東京電力の関連財団である東京電力記念財団から50万円を受け取りました。また原発メーカーである、日立GEニュークリア・エナジーから60万円、太平洋コンサルタントという原発の放射性廃棄物の処理・処分事業の研究を行っている会社から50万円を研究費として貰っている人物です。
 まあーここまでの原発推進派の人物をと、呆れるばかりです。

 原子力規制委員会設置法の第7条の7の三と四には、委員になれない人物として、原子力に関する事業者で働いている者、原子力に関する団体の者を言っております。この度の人事案は、この法律の条文にも違反していると思います。

 1979年のスリーマイル島原発事故を受けて、原発の新規発注が止まっていたアメリカは、3・11後にジョージア州のボーグル原発3・4号機の増設などを決めました。これを許可した米原子力規制委員会は、当時のヤツコ委員長は福島原発事故を理由に反対しましたが、他の4人の委員が賛成したために「増設許可」に押し込まれました。

 最終的には、ヤツコ委員長は辞任に追い込まれています。日本でも、アメリカと同様の事態が起こることが予想されます。

 安倍晋三という人物、今一つ本当の「悪」というか、策士かということには、これまで疑問を持っていましたが、やはり戦争戦犯の岸信介の血を引き継いでいるのでしょうか。それにしても、ある程度の支持率を維持していることがどうしても理解できません。

 どうも、安倍晋三を利用して、この国をファッショ時代に戻そうかと考えている人物がいるように思えて仕方がありません。例えば、官房長官をやっている菅義偉とか。

 昨日は、友人3人を上関町に案内しました。その内の一人が語った感想です。「話しには聞いていたけど、ここまで巧妙に分断工作が行われているとは知らなかった」と。

 日本がかつて、あの戦争への道に進んだのも、人心に対する巧妙な世論戦術が行われたと思います。

再び「美味しんぼ」問題を考える

 「洪水のように」とまでは表現しませんが、「美味しんぼ」に関するメールが届いていました。それが、5月21日の福井地裁での大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じる判決で、潮が引くように無くなりました。目先の感じですが、少しホッとしています。

 5月24日付けの中国新聞の「今を読む」というコーナーに、内科医で元岩手県宮古市長の熊坂義裕さんが、“「美味しんぼ」が示す現実という”を書いていました。熊坂さんという方の名前は初めての方でしたが、僕はこれを読んで涙が出そうなほどの、気持ちのつながりを感じました。

 熊坂さんは、冒頭に次のように書いておられます。
今回の漫画「美味しんぼ」騒ぎでまず感じたのは、「悲しかった」ということだ。と。

 熊坂さんは福島で生まれ育ちました。そして、岩手県宮古市で被災しました。この文章をいちいち紹介しようとは思いません。なぜならば、僕がその部分を要約することによって、変な誤解を受けるということが嫌だからです。全文はぜひとも新聞を探して読んでもらいたいと思います。

 でも、それだけではまた変なので、この文の中で僕がジーンときた言葉を修正せずに紹介したいと思います。
1、 1編の漫画から、日本社会が被災地を忘れている現実を突き付けられたことが「悲しかった」のだ。
2、 人気漫画で描写された「証言」はたやすく「事実」として人々に届いてしまう。
3、 作者はなぜ「広汎な健康調査を継続的に実施し、因果関係を早期に突き止めるべきだ」と言わせなかったのだろうか。
4、 自主避難先で「放射能がうつる」「福島に帰れ」といういじめに遭った、子どもに半袖の服を着せられない、
5、 曖昧な根拠で被災した人々の生きる力を奪うようなことはあってはならない。
6、 閣僚や政治家の反応も納得できなかった。例えば「福島に行くたびに元気になる」という発言には、一体どんな意味があるのだろうか。
7、 「科学的に証明されていない」などと漫画の描写を批判するのではなく、科学的に証明を急ぎ、
8、 健康被害がないという証明もできない現実では、「被曝を避けて暮らす権利」を認め、自主的に他の地域に移住する被災者を法的に支援する具体策も喫緊の課題だ。
9、 福島に今を「わがこと」として全国の皆さんが考えてくれる日が来ることを願っている。

 被爆二世として育った僕としては、これまで69年の歴史の中に置かれていた被爆者に対して行われていた偏見や差別の現実が、少しも改まっていないことが「悲しい」限りです。

  「美味しんぼ」を発刊している「週刊ビッグコミックスピリッツ」が、先日「寄せられたご批判とご意見」というのを掲載していました。多くの人が意見を寄せていましたが、「美味しんぼ」を経験してきたヒロシマ・ナガサキの人の意見が無かったことは、とても残念に思いました。

 そういえば、この問題でヒロシマ・ナガサキの人がインタビューされていたというニュースを観たことのないように思うのですが。



はじめて行うことの、勇気、不安、快感

 大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じる判決、朝JR駅に向かい全国紙の各新聞を買ってきたところです。

 福島原発事故後、初めての判決と報道されていますが、この判決を下した樋口英明裁判長らの、初めて行うことの不安も多くあったことと感じています。にも関わらず、勇気を持って判決を決め、書き、今はたぶん世論の反響を観て、大きな快感的な気持ちを持っておられることと想像しています。

 それにしても、菅義偉官房長官の何とも言えないふてぶてしい態度。原子力規制委員会の田中俊一委員長の、裸の王様的な動揺したコメント、やはり「原子力ムラ」住民だということを、あの目線、あの声、あのマイクを持つ腕から感じました。

 福島原発事故後、全国で行われている運転差し止めを求める裁判や、東京電力役員の福島原発事故の責任を問っている株主代表訴訟、上関原発の埋め立て免許失効確認訴訟などにも、良い影響を与えることを願っています。これらの裁判に与える良い影響にも、この度の判決は大きな意味を持っていると思います。
こういった裁判を担当している裁判官にも、この度の判決に対する世論の反響を観ると、不安は解消され、逆に勇気を与えたと思います。そして快感も感じて欲しいものです。

 関西電力は控訴するようですが、あの判決文にどう反論をかけてくるかというのも興味が在るところです。

特に、判決文で次のように記したところです。
① 住民の生命や生活を守る人格権が憲法上最高の価値を持つ。
② 大災害や戦争以外で人格権を広範に奪う可能性は原発事故のほか想定しがたい。
③ 福島第一原発で、250キロ圏内の住民に対する避難勧告が検討されたことから、大飯原発でもその圏内の住民に人格権侵害の恐れがあり。
④ 原発の地震の際の冷却機能と放射性物質を閉じ込める構造に欠陥がある。
⑤ 運転停止で多額の貿易赤字が出たとしても国富の流出や喪失というべきではない。豊かな国土とそこに根を下ろした国民の生活を取り戻せなくなることが国富の喪失だ。

 「福島原発事故など無かった」かのように進む再稼動の動き。今なお避難生活をしている人たち。故郷を失くした人たち。子どものことを心配しているお母さんお父さんたち。外でおもいきって遊べない子どもたち。全国各地で原発の不安を思いながら生きている人たち。

 これらの人に、少しは希望と元気を与えてくれた判決文だと思っています。


大飯原発運転差し止め判決

 福井地裁での、大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じる判決、何度も原発をめぐる裁判を視てきましたが、「負ける」のが普通だという経験者からは、やはり画期的で素晴らしい判決だと思います。

 僕自身も今現在、島根原発の差し止めを求める訴訟や、福島原発事故による東京電力役員への株主代表訴訟、そして四国電力伊方原発の運転差し止めを求める第四次訴訟の原告になりますから、大きな関心があったことでした。

 今回の判決、この裁判の原告代理人をやっている弁護士さんから、「5月に、原発を止める素晴らしい判決が福井地裁で出るかも?」ということを聞かされていましたから、まさに朝からソワソワと午後3時を待っていました。

 思い出すのは1978年春、松山地裁で下された四国電力伊方原発の判決です。伊方町の人たちが起こされた裁判で、僕は傍聴席に座っていました。判決は負けでした。その時、裁判所は原告に訴える資格が在るという、「原告適格」については、それを認めました。原告が地元の人ですから、今的感覚からは当然のことでしょうけど、原告適格が認められたということは、完敗ではないという気持ちにさせられたものです。

 今、全国各地で行われている原発裁判でも、この原告適格については争点にはなっていますが、島根原発の裁判で広島市に住んでいる僕に原告適格が無いということを言えないのが、今の電力会社です。

 この度の判決では、大飯原発から250キロ内の原告には原告適格を認めました。この判断を僕はとても興味深く読んでいます。福島原発事故の影響範囲を考えると、いつの日かアメリカやヨーロッパ、アフリカの人たちにも「原告適格」が認められる時代が近いうちにやって来るような気もしています。

 この度の判決、マスコミはあまり言ってませんが、原子力規制委員会の新規制基準についても、興味深いことを指摘しています。世界最大の規制基準と自画自賛している電力会社や政府に対して、一言で言えば原発本体の規制を厳しくしても、使用済み核燃料の施設など、他の基準が甘ければ事故の可能性は高いですよという指摘です。

 電力会社や政府は、「どうせ最高裁では我が方を勝たせてくれるわ」という気持ちが丸出しという感じです。全く謙虚さ無しだと思います。

 長い間という意味では当たっている僕の反原発運動ですが、この判決、やはり伊方原発訴訟を闘われた伊方の広野房一さんと、その時の代理人をしておられた、藤田一良弁護士の墓前に報告したいものです。

フクシマで感じたこと

 原爆で家が崩れ、下敷きになっている親を助け出すことが出来ず、迫ってくる火の中で見殺しにしてしまった」という話しを被爆者の人から聞いたことがあります。自らも原爆で大やけどをした中では、助けられなかったという後悔と自責の気持ちは一生無くすることは出来ないと思います。

 地震で家が崩れ落ちたということは知りながらも、救助に行かれなかったという事。救助に行かれなかったのは、原発事故で放射線量が高いので行かれなかったのです。そのために、崩れ落ちた家の下敷きになった人は少なくとも何時間、嫌、何日かは生き延びておられたと思います。
 何時になったら助けにくるだろうかという思いを持ちながらも。数か月後、その人の死はDNA鑑定によって確認されたそうです。

 フクシマに行ってこの話しを聞かされた時、改めて「原発さえ無かったら」という気持ちを強くしました。
 大きく壊れた家、駅舎、見かけは全く綺麗な家、高台にあったから被害を受けずに済んだのでしょう。でも、その家に戻るのは限られています。そこで宿泊することは出来ません。まだ、限られた時間でも帰られるのは幸せかもしれません。  「帰還困難区域」では、行くこともできないのでしょう。とても悲痛な気持ちでマイクロバスの中から、そんな光景を見ていました。壊れた美容院の入口に掲げられていた大きな時計は、あの時刻「2時46分」を示したままでした。

 そこで、放射線量を測定したら最高5.4μシーベルト/時間を示していました。年間放射線量に換算したら、47ミリシーベルトです。この値は、放射線管理区域の倍以上です。平均的にも、1.529μシーベルト/時間という値でした。これは年間に換算すると13.39ミリシーベルトという値になります。

 「被災者」の人たちは、近くのいわき市などへ新しく家を新築されるのも多いようです。そのために、いわき市の土地の値段は大きく上昇しました。そうなると、もともとのいわき市民の人で家を建てようとする人たちも、その上昇した土地に家を建てることになります。口に出して言われるかどうかは知りませんが、「あの人たちのために、土地の値段が上がった。あの人たちは、月に補償料を貰っているのに」という感情を持ちます。「あの人たち」とは、帰られない場所に家を持っている人です。

 まさに、住民の中が分断させられています。そして「原発事故など無かったかのように」、国は原発の再稼動に向けて動き出そうとしています。

 原発関連死は3000人が明らかにされ、その内1699人が認定されていると聴きました。福島原発事故により、福島のいたるところに置かれている廃棄物を横に並べると、地球1周になるそうです。

 帰宅すると、テレビは馬鹿みたいな「お笑い」をしていました。何ごとも無かったかのように。


いわき市に来ています

 昨日から福島県いわき市に来ています。17日午後から~18日の午前中にかけて、反原発新聞の総会と原発事故現地の視察という日程です。17日の朝に広島を出発すると、どうしても開催時間に間に合わないので、16日にいわき市に来てビジネスホテルに宿泊しました。

 上野から常磐線の特急で、いわき市まで約2時間と少し、駅を降りると駅の前で20人くらいの人たちが、プラカードを持って原発再稼働反対の街頭での訴えをしていました。遠くから見て何人かの見たことのある方がおられましたが、あえてその人たちの前を避けてホテルに向かいました。何故ならば、上野駅の売店で缶ビールを3本買い、つまみと弁当を食べていたので、赤い顔であいさつをするのが恥ずかしかったからです。

 ホテルについてフロントで、チェックインをしていたら「ただ今の放射線量」というのが表示されていました。フクシマをガツーンと実感しました。数日間の忙しさによる疲れで、夜は外出しないで部屋でゆっくり休むことにしました。もちろん、メールやブログを書いたりはしていましたが。夕方のテレビニュースを見ていると、福島原発事故のニュースが最初でした。金曜日なので、7時30分から、NHKは東北管内だけの番組でしたが、それは「中間廃棄物」の処分場に関する特集でした。

 翌朝、バイキングの朝食を昼食分くらいまで食べて、常磐線で二駅上る「いわき湯本駅」に向かいました。いわき駅の観光案内所で湯本まで歩いて行く時間を訊ねました。優しい女性の案内所の方は、呆れたような顔で「2時間は掛かりますよ」と言われ、ゆっくり出来るのなら湯本駅の近くにある「足湯」を勧められました。駅のすぐ前にあるのは温め、500メートルくらい歩いたところのは、熱めと教えてくれました。最初に温めのところに入ると、3~4人の人が足をつけていました。

 「向こうのは熱いそうですよ」と語り掛けると、そちらに行こうということになりました。そこは、確かに熱くとても刺激的でした。この年齢になると、やはり少々の刺激が在る方が嬉しいものです。こちらの方が、設備も整っていました。ペットの足湯というのもありましたから。

 20歳代の女性とそのお母さんという方も入っていました。これぞ「男女混浴」です。同年齢の男性3人と、親子と思われる女性2人で世間話しが始まりました。僕が、「ペットの足湯と言っても、犬や猫だけじゃあなくて、ヘビやトカゲ、ワニをペットにしている人もおられますからねえー」と言うと、みんな大笑いとなりました。言っておきますが、これはナンパではありません。

 そしたら、若い女性から「どちらから来られたのですか」と聞かれました。
 「広島からですよ」と言うと、後2人の男性が「僕は九州からです。あんな事故が無ければ、ここに来ることは無かったでしょうが」と話されました。あんな事故とは、福島原発事故です。九州は熊本からだそうです 。

 僕は「ご苦労さんです。今日は土曜日だからお休みなのですか」と訊ねると、「ローテーションで働いているから、土日が休みというようにはならないのだけど、たまたま今日が休みになって、ラッキーだ」と言われました。

 その人、足湯に浸かりながら目をズッーとつむいで、しばしのゆとりの時間を楽しんでいるようでした。

 若い女性、「広島は高校生の時に大会で行ったことがあるのです。原爆ドームや宮島にも行った。市内電車が懐かしい」とも、多くを話してきました。

 最後は、広島カープやサンフレッチェ広島のことにも話題が移り、本当に楽しい時間を過ごせました。長い間足湯に浸かっていたので、足先から30センチくらいが赤くなりました。
 
 このブログを書いている今も、まだ足先が熱い感じです。


「美味しんぼ」

 メーリングリストなどで、「美味しんぼ」に関するものが、数多く送られてきています。まさに過剰という感じです。政府内でも取り上げられ、「遺憾である」とい発言が現職大臣からも行われ、この時とばかりに総攻撃を受けているという感じがしています。私たちの仲間からのメールや、政府の「風評被害を起こさせる。けしからん」というのを見ていると、そこまで問題にすることは無かろうというのが率直な感想です。

 僕は、メーリングリストに流れているメールは、あえて見ていません。見ていないということを前提に、僕の気持ちを書いてみたいと思います。

 被爆二世として、広島で生活してきた者として、これほど難しい問題はありません。被爆二世には、健康的な影響があると言うと批判され、無いと言うとそうではないと言われた歴史です。

 思い出すのは、ある教科書会社から発刊された、社会科の公民的分野の教科書に、次のような記述がありました。もちろん、「検定」に合格しています。

  「原爆被爆者を親に持ち、自らも原爆症に苦しんでいる人のことを被爆二世という」という冒頭の言葉から始まるものでした。僕はこのことを、あるマスコミ関係者から教えてもらって、その教科書会社に行きました。教科書会社の人と、いろいろなやり取りをした中で、その教科書会社の人が次のように言われたのです。「すみません、この記述のどこが問題なのでしょうか。どうすれば良いのでしょうか」と。
 教科書会社の人に罪は無いと思います。あえて責任の所在をいえば、この教科書を執筆した人、そしてそれを良しとした文部省の検定者です。

 また韓国に行った友人が、韓国で書店にも出ている、被爆二世の写真集を買ってきてくれました。その写真集は、「その日以後」というタイトルだったと思います。その写真集を見て、まさに吐き気さえ感じました。半身が大量の毛に覆われた人、片足を無くした人、乳房を失った女性の写真などなどが、被爆二世として載っていました。

 もちろん、広島・長崎の被爆二世です。こういう写真が日本国内でおおやけになると、大問題になると思います。二世問題を政治的に利用して、日本に金銭的な要求をすることを考えた作戦ではないかと、僕はひねくれた気持ちも持ちました。

 「美味しんぼ」問題、1ミリシーベルトの放射線でも鼻血が出る人は出るかも知れません。鼻血が出るのは、放射線だけが原因だとはいえません。被爆二世といえば、ガンや白血病などセンセーショナルな病気が言われるかも知れませんが、ガンや白血病は二世でない人でも当然かかる病気です。

 放射線の影響は免疫力の低下といった問題も含め、極めて多くの症状になると思います。そして、何も問題の無い人もたくさんいます。

 きっちりとした調査を行い、その中で統計的に「その傾向」をキチンと報告されるべきでしょう。この問題は極めて、慎重に対応されるべきです。感情的なと思われるメーリングリストの発言は、そんな理由から見ないことにしているのです。

歌舞伎「中電・山口県の上関勧進帳」

 予想はされていましたが、上関原発の建設に伴う埋め立て免許の延長問題について、村岡嗣政山口県知事が中国電力に対して6度目の補足説明を要求し、判断を1年間先送りするということになりました。
 41歳、「若さ」を売り物にしていた知事です。
 本来的に若さのシンボルとは、決断力であり実行力だと思うのですが、優柔不断で「イエスマン」の現代の若者を象徴しているのでしょうか。

 改めて、2012年10月5日に中国電力が山口県に提出した、埋め立て延長申請書を読んでみました。
それによると、延長申請書と最初の申請との違いは大きくはただ一つです。護岸と荷揚げ岸壁の埋め立て高さを5メートル高くしたこと、発電所の主要建物用地の高さを10メートル高くしたことです。
 申請書では、その理由を福島原発事故の津波にしています。
 当然ですが、この工事を行うことで、工事費が上がっています。当初は約170億円だったのが、約186億円になりました。
 延長申請をした理由は、それもひと言、福島原発事故を受けて「地元の皆さまに対する理解活動に取り組むとともに、福島第一原子力発電所の事故の事実関係の把握・情報収集に努めてきた。その中で、より安全・安心な発電所建設を目指して・・」と書いているだけです。

 後の申請書は、図面と写真などのだらけです。これだけの事について、6回も補足説明を要求するということは、いくらなんでもあり得ないと思います。いっそのこと、「棚上げ」か「たなざらし」「判断力無しによる無責任」とでも表現するのが正解ではないでしょうか。

 補足説明の中味についても、これまでの中国電力からの回答についても、明らかに出来ないとしていますが、ある意味当然でしょうね。たぶん、何も無いのですから。
 僕は、歌舞伎の「勧進帳」を思い出しました。補足説明には、何も書いていないのです。何も書いていないから、それを明らかにできない。馬鹿げた話です。新しい歌舞伎の題名が浮かびました。「中電・山口県の上関勧進帳」これ絶対受けると思いますよ。だれか作りませんか。

 それにしても罪作りな「エネルギー基本計画」です。原発推進派は、「エネルギー基本計画は新設に触れていないから、新設はあるのだ」と言っています。

 まあ、上関町の原発推進派も中国電力も山口県も、自分たちが生きている間に上関原発が建っているとは思っていないでしょう。嫌、原発は建たないと思っているでしょう。でも「建てたい」という姿勢が維持されている限り、お金は入ってくるし、好い思いが出来るのですから。

 改めて言います。村岡嗣政山口県知事さん、貴方が「上関原発の埋め立ては認めません。上関原発建設計画は白紙撤回して下さい」と言えば、原発推進派にも山口県にも、1日~2日の動揺はあるかも知れませんが、全てが旨く収まるのですよ。


便乗値上げと自分勝手な政策

 文房具をいつも頼んでいる店に、封筒を買いに行きました。スティク糊の付いている封筒で、これまでは200枚で1000円でした。それが、この度は1080円になっていました。消費税が8%になったということで、80円アップさせたのでしょうけど、これは完全な便乗値上げだと思います。
 消費税はあくまでも、これまでより3%アップしたのですから、1030円になるはずです。これまで5%を内税としていたのなら、封筒の本体値段は952円で、5%の消費税が48円だったことです。
 それであって消費税が8%になったのなら、消費税込の封筒の値段は1028円になると思います。952円×1.08ですから。1080円から1028円を引いた52円は、間違いない便乗値上げだと思います。それともこの店、これまで消費税を払っていなかったのでしょうか。払ってなかったのなら、税務署が動かなければならないでしょう。

 小さな文房具屋ですけけど、便乗値上げを許そうという気にはなりません。この店のご主人がおられたら、「理屈にあわんよねー」と言って、あわよくばこれまで通りの1000円で話しをつけたいところでしたけど、店主の奥さんは怖そうな人なので気の弱い僕は黙っていました。
 僕は店に入って値段を聞いて、すぐに訊ねたのは「今日ご主人は?」という言葉でした。奥さんは「今日は仕事」と。「ここが仕事じゃあないのですか」と言うと、「商店街の会合」と冷たく回答。そこでやり取りは終わりました。

 東日本大震災があった翌年の2012年から2年間、国家公務員の給料は「復興」ということで平均7.8%減額されていました。2年が経過し、この4月から復活するそうです。公務員といえども労働者ですから、賃下げには同情し、法律の規定によりそれが復活したことに文句は言いませんが、羨ましいという気にもなります。
 それと何よりもムカつくのは、国会議員の歳費です。これも震災があって20%カットされていました。復興財源として分が13%で、議員定数の削減までという7%を足して20%とされていました。それも、来月から復活するそうです。議員の歳費は月額129万4千円でしたが、2年間は103万円になっていました。それが129万4千円に戻るのです。

 しかし、しかしです。僕たちは復興税という名目で税金を取られています。これは25年間続く予定です。震災の復興は大切なことですから、それなりの税金を払うのは「良し」としたとしても、なぜ国家公務員の給料は復活し、なによりも国会議員の歳費まで復活させるのでしょうか。

 それもこれも、消費税が8%になったからというのが影の理由のようですけど、やはり不愉快です。

 「賃金上げろ」「年金上げろ」「非正規止めろ」「賃金格差を止めろ」黙っていたら、ますます格差が起きるでしょうね。消費税アップの便乗値上げ、知らない間に自分勝手な政策が実施される腹立たしさです。ホント黙っていたら、来年10月には、消費税は10%になりますよ。

 なぜこういうことをマスコミは、取り上げないのかあー。あー腹立つ!!今夜は飲むしかないー。これも後向き。解っちゃいるけどー。

サバンナリバーを護るために

 サウスカロライナ州とジョージア州の州境を流れるサバンナリバーは、核の川です。サバンナ・リバー・サイト核施設と言われるように、ここには世界最大規模と言われる、高レベル放射性廃液をガラス固化体に変換する施設が在ります。
また、核兵器の解体によるプルトニウムを焼却するためのMOXを製造するための工場が建設されています。

 日本ではガラス固化体と言えば、原発からの使用済み核燃料の高レベル放射性廃棄物を「処分」するためのガラス固化体となりますが、アメリカでは核兵器からの製造から生まれる高レベル放射性廃棄物です。だからこの国では、この廃棄物を「防衛廃棄物」と言ってるそうです。核兵器国の所以でしょう。

 日本時間の5月9日午前、アメリカ時間では、8日午後7時からサウスカロライナ州オウガスタで、ボーグル原発3・4号機のサバンナリバーからの取水問題に関する公聴会が開かれます。

 日本で原発といえば、海沿いに建設されるのが必須ですが、大国アメリカで、内陸部に建設される原発には川が必須です。その役割は、日本同様に原子炉を冷やすためです。ただし、内陸部に造られる原発では、クーリングタワーというもので原子炉を冷やします。

 ボーグル原発を建設しているジョージアパワーは、まだサバンナリバーから水を引き込むことの許可を得ていません。8日は、そのための公聴会です。ジョージア州でボーグル原発建設の反対運動を熱心に取り組んでいる「ジョージアWAND」の資料を見ると、ボーグル原発では、1日に74ミリオン・ガロンの水を必要とするとありました。

 74ミリオンは7400万ですから、それに1ガロンの約3.8リットルを×と約2億8千万リットルとなると思います。1日にこれだけの量の水をサバンナリバーから取水することになります。1分間で約20万リットル、1秒間にすると約3240リットル、約3.2トンです。

 日本では100万kw級の原発で、1秒間に70トンの水を引き込みと言われていますから、それに比べると少ない数字ですが、取水する相手が河川ですから、大きな影響を与えると思います。

 これだけの水を、サバンナリバーから引き込むことの問題を聴くための公聴会です。

 冷却水は、放射能汚染や水温上昇による生態系への影響、水量減による環境破壊、地震による取水系統の事故などの問題を抱えていると思います。この公聴会を地元の市民は強い関心を持って見ています。

 日本から、この公聴会の行方を注視しています。

 そういえば明日9日は、午後2時から大阪高裁で大飯原発3・4号運転差し止め裁判の判決が行われます。アメリカでも日本でも、注目すべき一日となりそうです。

いつの世も若者には夢を語って欲しい

 「子どもの日」を終えて思うのは、いつの時代でも若者には夢を語って欲しい、そして付け加えるなら、その夢が実現できる道筋を考えられるような環境になって欲しいと思っています。

 興味を持っていることに原始時代の頃、若者たちどうしがどんな会話をしていたかということがあります。やはり「あの女の人が好きなんだけど」という会話はあったと思いますが、この国の将来についてどんな会話がしていただろうかいうことです。

 歴史上の人物、近くで言えば高杉晋作とか吉田松陰らという、特別な有名人の思いというのは、書物などで知ることができますが、一般庶民というかそういった人たちのことです。一般庶民が何を語っていたかについては、今となっては知ることができません。

 「子どもの日」の新聞は、子どもの数の減少を心配し子どもたちにもその親世代の貧富の差により、勉強したくてもできない、目指したい道を断念しなければならない現実について心配する社説などが目につきました。
 教育の機会均等を守り、経済的理由ということで優秀な人材を失うことは、まさに国家の大損失だと思います。望む人には、それを実現する方向に向かわせるために政治は保障すべきと思います。奨学金というのも、サラ金の請求のように「返せ、返せ」と言うのではなく、もっと柔軟に対応して欲しいものです。
 若者自身も、貧しいから希望が持てないというように決めつけてしまうのは、後ろ向きな姿勢だと思いますが、夢と現実に悩んでいる若者たちの姿が見えてきます。

 僕も裕福ではありませんでした。しかし近くに住む同級生の友人と、ある時は銭湯で少し大人になってからは喫茶店などで、長い時間夢や希望を話あったものです。銭湯では、あまりにも長い時間語ったので、のぼせてしまったのを思い出します。

 世の権力者は、市民を諦めさせること。「言っても無駄だよー」、「自分一人が頑張っても変わるもんじゃあないよー」というように市民を諦めさせることが、権力を維持し、黙らせることの最大の政策だと言われています。ドイツでも戦時中の日本でも見られたことですし、今でも世界中の国々であります。

 大人の立場から見れば、幼稚で出来るはず無いと決めつけてしまうようなことかも知れませんが、僕たちの子どもの頃を思いだして欲しいものです。

 プライド(誇り、自尊心、自負心)と、アイデンティティ(主体性)を持ち続けながら、若者が生きていける社会をどうして作りあげるかが、僕たち世代の多きな課題だと思います。

 もちろん、若者に限らず老人にも障害者にも言えることだと思います。そんなことを思いながら、「子どもの日」を過ごしていました。



純粋な気持ちで憲法を読む

 純粋なというか単純な気持ちから憲法を読んでみて、どうしても解釈に苦しむのが現状と憲法9条の精神です。

 改めて9条を読み、そして書いてみました。もうみなさん知っているものでしょうけど。
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
とあります。

 この条文を読んでみて、「個別的自衛権」はもとより、今問題になっている「集団的自衛権」など認められる筈も無いと思います。「永久に放棄し」、「戦力は持たない」というものですから、現在実質的に世界で第3番目という戦力を持っている理屈を生み出せません。

 「個別的自衛権」というのは、国会の中では「問題無し」というのが「常識」となっているようですが、僕は「個別的自衛権」を認めた時に「ボタンの掛け違い」が起こったと思っています。

 20歳代の頃、毎月1度「広島白門会」という集まりを喫茶店の2階にある貸し会議室で、憲法や法律問題で議論を交わしたのを思い出します。その時も「やはり自衛隊は憲法9条違反だ」というのが結論でした。

 そして憲法の改正問題など、10年くらい前までは自民党に中でも、思いは在っても口には出せないタブーだったと思います。それが今や正々堂々と語られるのを見ていると、国民も馬鹿にされたというか軽く見られていると感じます。
5月3日の憲法記念日、広島市内で軍事評論家の前田哲男さんの講演会が開催され聴きに行きました。前田さんは「戦後最大の危機的5・3を向かえている」と話されました。

 前田さんとは、20年以上からの友人としてつき合わさせて頂いているので、講演会が終わった後に二人で食事をしました。昼食からビールで再会を祝い、共通の友人の話題になりました。

 前田さんは75歳ですが、東京国際大学で国際関係学部教授を終えた後、今は沖縄大学の客員教授として、国際政治関係の授業を持っているそうです。最近は女子大学生の中に国際政治に関心を持つ人が増えたとのこと。とても興味深い良い状況だと思います。沖縄という地域的な特性もあるとは思いますが。

 二人で2本のビンビールを飲んで、またこの夏での再会を約束しました。握手をして別れ際の前田さんの言葉「夏の原水禁大会には、少しでも良い報告が出来れば」と。焦る安倍政権、そうはさせないとする世論の力、連休明けの国会議論やニュースが注目です。

 「裸の王様」ではありませんが、どう読んでも憲法9条は戦力である自衛隊を認めていません。
 災害復旧に活躍している自衛隊ですが、それならば災害復旧隊のような名前に改組するべきです。そしたら、みんなから愛される組織になると思うのですが。

ゴールデンウィークの定例行事

 毎年、ゴールデンウィークを前にした4月中旬頃「今年は何時にするー」という電話が間違いなく掛かってきます。もう25年にはなるでしょうか。今は岩国市になりましたが、以前は山口県周東町と言われていたところからの、友人の電話です。

 「何時にする」というのは、竹の子堀りの約束です。僕の方もゴールデンウィークと言っても、3日は憲法記念日の集会が在りますし、5日は米軍岩国基地で「基地解放ディ」があり道路が混雑するので、その合間の4日で決まります。

 友人とは同じ職場でした。その頃、宿直、勤務明けというローテーションで仕事をしていたペアーでした。朝9時15分で終了した勤務を終えて、バスセンターの食堂へ行ってビールを飲むのは、最高に幸せ気分になる時間でした。これから出勤という人たちの姿を横目で見ながら飲むビール、これは最高でしたねえー。僕の好物は竹の子の木の芽和えです。「僕は竹の子が好きでねえー」と言ったら、友人が「田舎の山では竹の子がたくさん獲れるのだよ」と言って、そこへ誘われたのが初めでした。

 あれから約4分の1世紀。母が生きていた頃は、母を連れて行ったこともあります。養子としてその家に入った友人は、本当に働き者です。ゴールデンウィークは、4月の終わりから子どもの日明けまで有給休暇を取って、田舎に帰っています。たぶん毎週土日も帰っていると思います。

 以前はビニールハウスで苺の栽培もしていました。苺は高級品なので、あまりたくさん持って帰るのは、いくら僕でも気が引けたので遠慮はしていましたが。

 農業の後継者不足が言われていますが、ウィークディはサラリーマンをしながら、週末に農業をするという現実。「でもそうしないと、農業だけでは食べていけないのだと」と、日頃は無口な友人も、農業論になると雄弁に語り始めます。

 もちろん友人も、自分の子どもを専業農家にする考えは無いようですし、現実に子ども達はサラリーマンとして働いているようです。名実ともに意気揚々と農業や漁業といった第一次産業で働ける社会を作ることが、とても大切な時が来たと思います。

 明日4日は、子ども達夫婦とその子ども、僕からいえば孫ですが8人乗りのワゴン車で行ってきます。日頃からシャベルや鍬を使う経験の無い僕ですから、友人宅に行っても、たぶん缶ビールを片手に見ているだけかも知れませんが、これもゴールデンウィークの定例行事です。

日本を原発復活させないためにボーグルを止めたい

 先週の金曜日、25日に帰国して翌日の26日はチェルノブイリディ行動、28日は中国電力前の街宣行動など頑張りと責任感??から予定をこなしていましたが、なんとなく体調が良くない状況が続いていました。症状としては不眠、腹痛という感じでしたが、昨夜は一錠の睡眠導入剤を飲んで眠ったら、今朝まで充分に睡眠ができて、やっと体調が戻ったような感じです。

 不良を原因は、いわゆる時差ボケというのも無いことはないと思いますが、やはりジョージア州アトランタ近くで建設中のボーグル原発3、4号機。原発近くのシェール・ブラッフという場所での事、この土地を強制的に追いやられたアニー・ローラさんとの会話、トーマス教会で話をした時に集まって来られた住民(ほとんど黒人の方)の不安そうな顔、ボーグル原発の取水元となるサバンナリバーでの放射線量の高さなどのことを思い出していると、真夜中に目が覚めて長い時間、考えごとをしていたからでしょうか。昨日は仲の良い僕の息子くらいの年齢の新聞記者が取材に来て、ボーグル原発のことを話していたらやっと気分が良くなる方向になり始めたようでした。

 1979年に発生したスリーマイルアイランド原発事故以来、初めての原発建設となったボーグル原発は、オバマ政権が強い意欲を見せているものとされています。スリーマイルアイランド原発事故後も、「原発ルネサンス」という言葉が出てきたように、原発建設を復活させる動きも何度か持ち上がりましたが、何とかそれは止められてきました。
 僕は、福島原発事故の翌年の2012年にもボーグル原発近くで行われた行動に参加していますが、その時は建設工事をしている感じはありませんでした。この度旅行では何台かのクレーンが立って、アメリカ原発に見られるあのクーリングタワーが建設されていました。夕方5時過ぎには働いている人たちの自動車が長い列を作って帰宅をしていました。福島原発事故後の原発復活の象徴的な動きです。

 福島原発事故を経験しながらも、日本が脱原発の方向に向かわれない理由の一つにアメリカとの関係ということが言われますが、その現実を見せつけられた思いでした。「日本を原発復活させないためにボーグルを止めたい」というのが、とても強い僕の思いです。

 5月8日には、ボーグル原発に取水するための川となるサバンナリバーの問題で公聴会が行われるようです。日本の原発は、全てが海沿いに作られますが、内陸部に作らざるを得ないアメリカの原発は、川の水を引き込んでクーリングタワーで原子炉の冷却をすることになります。日本のように一秒に何十トンもの水は必要としませんが、やはり水は必要です。スリーマイルアイランド原発がサスケハナ川沿いに作られているのと同じです。

 川から水を引き込むと水量の減少、汚染、水温など生態系の問題を含めて問題を起こします。それは、取水するところだけでなく、その下流部分にまで深刻な問題を起こすと考えられます。ボーグル原発近くの人だけでなく、下流部分の住民にも多くの問題を引き起こすのですから、下流部分に住んでいるいわゆるお金持ち層の人たちも含めて声を上げて欲しいものです。

 できるものなら、5月8日の公聴会にも現地を訪ねたいという思いですが、現実は無理なことです。ボーグルだけの問題として考えるのではなく、日本のこととして考えたい僕の課題です。

 ボーグル近くの教会で話をした時に、参加された人たちの心配そうな顔が、また頭の中を流れます。

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