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東芝

 東芝といえば「TOSHIBA」と書いてあった炊飯器をわが家が購入したのは、僕が小学生頃だったと思います。それまではカマドでご飯を炊いていたのですが、ご飯炊きを電気製品がやってくれるのだと、強く感動したものでした。古い家の中に、電気炊飯器は威張ったように存在していたのをアリアリと思い出します。

 僕は東芝の株を1単位1000株ほど持っています。先の見通しも考えないバカな奴だと思われるかも知れませんが、それを承知で昨年春に購入したのです。

 ある意味、今のような状況になるであろうということは想定していました。東芝が米国のウェスティングハウス社を買収し、原発建設をメインにしている会社だからです。そこの株主なって、株主だからこそ得られる情報を得たいということと、機会があれば株主代表訴訟も出来るし、「もの言う株主」となりたかったからです。

 そして福島原発事故の翌年、米国の女性平和団体から米国に呼ばれました。3・11に合わせて米国のジョージア州アトランタ近くにある、ボーグル原発の建設に反対する集会に参加しました。このボーグル原発はウェスティングハウス社が建設をしているものです。この地での3・11集会だけでなく、前後に行われたミーティングや交流会などへも参加しました。もちろん建設地には東芝という字を何度も見かけました。

 東芝は2015年にも不正会計事件が発覚しています。マスコミは「不公正な会計処理」というように書いていましたが、比べるのはあのライブドア事件の時、東芝の「不公正な…」事件よりも、その額は小さかったのですが「粉飾決算」とされ、ホリエモンこと堀江貴文社長は逮捕され収監されていたのです。東芝は「不公正」で処理され、ライブドアは「粉飾決算」でやられたことに強い違和感を持っていました。

 それから今回の出来事、これは事件とは言えないでしょうが会計処理よりももっと大きな影響を及ぼすことだと思います。

 購入した時の株価は、1株280円くらいだったと思います。それが先週末の17日の終り値は184円となっています。会社再建中という位置づけにあり、もちろん配当がある訳がありません。損失は1株約100円ですから、1000株で10万円となりますが、まあ売らなければ損にはなりません。

 ただし東芝株は東京証券取引所から「特設注意市場銘柄」に指定され、3月以降に指定の解除か上場廃止の判断が出る見通しで、これからの展開に強い関心を持っています。東芝さん、原発建設にはきっちりと見切りを付けて廃炉産業に舵を切りましょう。

 それにしても今回の問題で、政府が表向き「知らんふり」をしていることが異様です。そして東芝から株主に対し、なんの説明も送られないのです。「それどころじゃやない」と開き直られるかも知れませんが、そんなものではないでしょう。

 株主としては、東芝が廃炉産業でこれから大きく成長して株価も上昇して欲しいのですが。
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中国地方の集まり

 明日から2日間、中国地方連絡会議の交流総会を岡山県津山市阿波で開催するため、その準備でブログも書けない状況にありました。この連絡会議交流総会は毎年1回開催しているもので、今年で34回となります。僕は取りまとめ役の事務局長をやっています。

 「連絡会議、連絡会議」と呼んでいますが、正式には「中国地方反原発反火電等住民運動市民運動連絡会議」という、とても長ったらしい名前です。中国地方の主に反原発関係の住民・市民運動団体と、火電に反対している団体が加盟しています。

 「原発に反対して、火電にも反対してエネルギーはどうするんやあー」という声もありますが、この連絡会議に加入している火電反対組織は、島根県浜田市の三隅火電に反対するところと、広島県の芸南火電に反対しているところです。どちらも大型石炭火力で、三隅では必要無いのに2号機目の建設が地元の圧力で決まっています。

 交流総会の初日は記念講演、その後に各地報告、夕食交流会と続き、2日目は連絡会議の総会行事を行い、その後はフィールドワークを行います。

 わが連絡会議には「オタク」と言ってよいほどの物知りがいて、この度の記念講演は「芸南火電阻止連絡協議会」の松田宏明さんが「連載・シリーズ『エネルギー講座』の作成の中で見えたもの」と題して問題提起と討論も行うことになっています。

 2日目のフィールドワークは、まず「津山市低炭素都市推進室」の担当者の方から話しを伺い、「木質チップボイラー マイクロ水力発電」を視察することにしています。たいへん楽しみにしているところです。

 もちろん初日夜の交流会は、盛り上がります。以前は朝方までやっている強者もいましたが、最近は我われ世代の人間が高齢化したのと、若い人がムチャをしないということもあり、それなりの時間で終わっているようです。

 記念講演をしてくれる松田さんのこれまでの連載シリーズと、この度の講演を纏めて、「(仮称)エネルギー・パンフ」を作成することにしています。皆さん、是非ともご期待をいただきたいと思います。

 時同じく、今日地球温暖化防止のパリ協定が発効しました。こういう問題を余り本気で取り組もうとしない日本ですから、このパンフを大いに普及させたいと思っています。

 この連絡会議交流総会は、中国地方を時計回りで開催しています。今年は岡山県ですから昨年は鳥取県でした。そして来年は広島県です。5年に一度回ってきます。なかなか悩むのがフィールドワークの企画です。

 広島県ではこれまで芸南火電の見学や、この度の戦争中に中国人の人たちが強制連行されて働かされた広島・安野発電所を見学したりすることをやりました。来年はいっそのこと、被爆者の方の話しをじっくり聞いて、平和公園や広島城周辺を見て、「広島の被害と加害の問題」を学ぶのもよろしいのではと思っています。

総合防災訓練

 9月1日の「防災の日」に合わせて、全国各地で総合防災訓練が行われましたね。全国36都道府県で約100万人が参加したそうですから、相当に大規模です。

 僕も現役で働いていた頃は、「広島市総合防災訓練」というようなものに何度か参加した経験があります。サイレンを鳴らして工事車を出動させて、ストーリィ、予定通りの時間に復旧措置作業を終わらせたものです。まあー前日に準備をしていて、恰好だけ「○○ヨーシ!」というような声を出しておればよいものですから。

 この度の訓練で、安倍晋三首相も参加したというものは、1日午前7時10分ごろ、和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード9.1の巨大地震が発生し、九州から東海の太平洋側を中心に最大震度7を観測したという想定で行われました。

 そこで疑問に思うというか、おかしいなあーと思うのは、この時に原発事故は起こらなかったのか?というものです。「総合」というのなら、あらゆる事態が総合的・複合的・重層的に発生したということを想定しなければならないのではと思うのです。

 九州から東海の太平洋側に震度7が発生すれば、一番心配なのは浜岡であり、川内、伊方も大きな被害を受けるのではないでしょうか。原発事故を想定した訓練は、先日の関西電力高浜原発や大飯原発の訓練のように別箇にやっているからと言われるかもしれませんが、巨大地震が発生すれば津波も起こるでしょうし、原発事故で逃げようとする場所への道が寸断しているというような事態は十分に想定されます。

 先日の高浜原発の訓練の日、たまたま福井県に行ってたのですが、今日は高浜、明日は大飯というように行われていました。高浜と大飯の間はとても近い距離です。高浜で事故が起きた時、大飯はまったく無傷というようなことってあるのでしょうか。

 長崎県佐世保市では、米海兵隊のオスプレイを飛ばしたそうですが、大金と多くの人たちを動員しての年に1回の総合防災訓練なら、震度7のあらゆる事態を想定すべきではないでしょうか。

 原発特有の事態というのは在るのですから、それだけの訓練を否定するものではありません。しかし繰り返しになりますが、年に一度の「総合」の訓練ですから、この日くらいは名実ともに総合でやるべきだと思います。

 先日、また熊本地方で強い地震がありましたが、テレビのニュースでは「川内原発は。玄海原発は」を繰り返していました。なぜ伊方原発を言わないのでしょうかねえー。伊方は熊本からとても近いのですよ。

電力・水道水

 日本の電力と水道水は、世界でもまれなほど「質」が高いといわれてます。この質の高さは「芸術的…」とまで形容されるものですから。「電力供給信頼度」といいますが、「停電しない」のも有名です。

 しかし、このことが日本の電力を「高コスト構造」しています。特に周波数の安定性は、まさにスゴイものがあります。以前、職場の中で電力に関する仕事をしていましたが、電気の変動は最初に周波数に表れてきます。電圧計では変動が見えないのに、周波数がみるみる間に落ちてくる状況を見ていると、本当に慌てます。西日本の周波数が60ヘルツというのはご存知ですよね。ヘルツのことを以前はサイクルと言ってましたね。

 高い費用を投じて、「質」を維持しているのです。しかし、仮に電力の質を多少落としたとしたらモーターはどうなるだろうか、電灯の明るさは?コタツは?電気ストーブは?と、考えてみました。「質」の変動は、モーターでは回転が落ちるかも知れませんし、電灯の明るさもまちまちになるかもしれません。でもコタツや電気ストーブでは、たぶん気が付かないと思います。

 家の中を見渡してみて、いちばん影響すると思われるのはコンピューターくらいでしょう。他に見当たりません。電力は冷蔵庫にしても掃除機にしても、元はモーターです。この回転数が変動したとしても、冷蔵庫の役割りが目に見えて変化が起きるとは考えられません。ましてや熱などで気が付くわけがありません。

 それでも「どうして変動は嫌だ」という人は、インバーターやバッテリーで補強すればよいと思います。アジア地域に旅行すると、家や会社の中に「整流器」を付けているところを見ます。水道でいう「浄水器」ならぬ「浄電器」とでもいえば良いでしょうか。パソコンもノート型では、バッテリーが内臓されていますから、入力電気の変動もコンピューターには直接的な影響は無いと思います。

 「芸術的」とも表現される質を維持するために、莫大な設備投資をしているのなら、この「浄電器」をただで配ったとしても損はないと思うのですが。

 そしてもう一つ思うのは水道の水です。水は風呂、洗濯、水洗トイレ、洗いもの、飲むことなどに使っていますが、飲むこと以外に水道局で「高度処理」された水が必要なのでしょうか。最近では飲み水もミネラルウオーターを購入する人がほとんどですから、こちらの方も高い費用をかけて「処理」する必要が果たしてあるでしょうか。

 ミネラルウオーターの水を、水洗トイレに流している家はいくら何でもおられないと思います。「そうならお前は臭う水で洗濯するか、顔を洗うか」と言われるかもしれませんが、水の浄化など少しの活性炭を使えば可能なことです。

 上関原発反対運動の拠点をいわれる祝島へ行った時、島の裏側で雨水を上手に使っているのを見つけました。雨水の取り込む手段は「雨ドヒ」です。雨の水はほとんど、このトヒを伝って流されます。この水を上手に水かめに蓄えて、田や畑での水に使っていました。感心したものです。


地球温暖化防止と経済成長

 COP21(国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議)が始まりましたね。安倍晋三くんも開催地のパリに到着したようです。テロ事件の直後ですから大厳戒態勢です。パリでは環境保護団体が「地球を救え」と連呼しながら約2㌔にわたる「人間の鎖」をつくったそうです。

 どうも好きになれない安倍くん、安保法を成立するためにこの法律の「意義」について、「国民の命と平和な暮らしを守る」と話していました。しかしこれを強行採決した直後からは、国民の目をそらせるためにか「経済政策を最優先する」と言明しています。

 政治家や経済界の中には、「地球温暖化防止も大切だけど、それは経済成長の妨げになる」という意識が強いですね。そして温暖化防止は地球全体の課題ですから、「自分ひとりくらい抜け駆けをしても…」という気持ちになるのでしょう。

 しかし日本はこの小さな島国で2012年の数字ですが、中国・米国・インド・ロシアについで5番目の二酸化炭素排出国です。一人当たりの排出量では、米国・カナダ・韓国・ロシアについで5番目の排出量です。そして日本が、2030年度までに削減するとした目標値は、2013年度に比較して26%を減らすという数字を出しているようです。

 僕は削減の基準というか元になる年は、1990年にすべきだと思います。もうたくさん出すことが定着している、2013年ではいけないと思います。90年比で40%を減らすことが目標にされるべきです。世界中から、日本のことを、温暖化対策交渉の足を引っ張る国だと強い批判が出ていることを忘れてはなりません。日本の政策に本気度が感じられないのです。

 広い地球で、二酸化炭素排出量の半分以上をたった6か国が出しているということを肝に銘じるべきだと思います。そして地球温暖化の被害の多くが発展途上国に及んでいることも本気で考える必要があります。

 エコロジカル・フットプリントというのが在りました。今の生活を維持するためには、地球が何個いるかを国ごとに示したものです。環境省が作成したもので2006年という少し古いデータですが、食料や燃料などを維持するために必要とする地球の数です。日本人では地球が2.5個必要となっています。米国は5.4個とダントツですが、世界平均では1.25個だそうです。
 このエコロジカル・フットプリントには生態系負荷度という数字も出ていました。国ごとの資源消費量とその国の自然生産能力を面積で換算したものです。日本の資源消費量は4.3/人で、自然生産能力は0.8/人というものです。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、グラフで見るとよく分かります。「身の程知らず」を戒めるデータだと思います。

 要するに、私たちは地球に負担をさせないで生活をしていくことを考えなければならないという忠告です。国連の潘基文事務総長が「COP21に期待すること」というものを新聞に寄稿していました。
 その中で「全てのおじいちゃんと同じように、私は自分の孫たちに美しく健全な地球が与えてくれる恩恵を享受してほしいと願うからだ。また、全ての人と同じように洪水、干ばつ、山火事が激しさを増し、島国が消え無数の種の生物が絶滅していくのを目にするのは心が痛む」と書いています。


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