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島根原発の防災訓練

 今月26日と30日に開催される、島根原発防災訓練の内容が決まりました。興味深く、事故想定を読んでいました。

 「事故」のスタートは、26日前日の25日12時に、松江市内で震度6強の地震が発生するというもので、地震発生から約2時間後の13時55分に、送電線事故による外部電源の喪失が発生するのです。地震が原因で原発事故が発生するとの想定ではありません。

 福島第一原発の事故も、国はその原因を地震であると明言していないという理由で、地震が原因としていないのです。「複合」という言葉を使っているようですが、「複合=たまたま重なった」ということです。これも国への強い忖度が働いたのでしょうかね。

 しかし外部電源喪失で、それからの動きは原子炉給水ポンプが停止、予備機の起動も不能となり、逃がし安全弁の作動などを行い、14時に警戒事態該当事象発生ということで、県などへ連絡となります。ここまでで、25日は終わりとなります。

 そして翌日26日の5時55分から、事故が再開するのです。まあ―訓練ですから、地震の発生翌日に再開しても「ダメ」ということを言おうとは思いませんが、笑ってしまいました。

 26日、訓練としては8時30分に緊急時通信連絡、災害対策本部設置など、オフサイトセンターとの情報伝達などを行うとともに、緊急時モニタリング訓練、病院避難措置訓練や社会福祉施設通信連絡、避難誘導訓練を行い、だいたい午後2時に終了となります。

 そして3日間空けて30日に、広域避難訓練が行われるのです。広域避難訓練は、この度が初めてのことで大いに注目しています。松江市では、竹矢地区と忌部(いんべ)地区の約120名が参加するようです。

 忌部地区では小学校が参加するということです。その忌部地区の人は、朝9時に一時終結所となる忌部公民館に集合、そしてたぶんバスになるのかなと思いますが、雲南市木次町の、「さくらおろち湖」に着いてスクリーニングを実施することになります。地震の影響で計画上のスクリーニング会場は使えないということになり、会場が変更されるのです。

 そして12時に、広島県側の広域避難所となる「帝釈峡スコラ高原神石コスモドーム駐車場」に到着し、それから避難所である「総合交流センターじんせきの里」に到着して訓練は終了となります。

 30日には、「さくらおろち湖」に出向いてみようと思います。スクリーニングとは放射線量の測定と被災者の区分けですが、到着したバスがどのように洗浄や放射線量測定が行われ、スクリーニングの状況、たぶん小学生だと思いますが、スクリーニングされる時の表情などなどが興味深々です。

 スクリーニングするための機器や測定者は、どこからどうやって運ぶのしょうかね。30日は興味深い1日となりそうです。

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ピークシフト

 ピークシフトという言葉、聞いたことはあると思います。ホームページで検索してみると「電力を消費する時間帯をずらして、電力需要ピーク時における電力消費を抑えることである」と書いてあります。

 街中を歩いていると、「ピークシフト自販機」と記してあるコカコーラの自販機を見つけました。「夜の電気で冷やす(温め)」と説明文も書いてありました。

 パソコンでは、夜の間に充電を行い、昼間は自動的にバッテリー駆動へ切り替える機能が付いた物が販売されています。まあーこういうのは、積極的というか能動的なピークシフトでしょう。

 それとは逆に時の流れの変化の中で、電気の使い方が変化しピークシフトが生じていることが多くなっているように思われます。

 僕の記憶の中では、夏場のウイークディの例ですが、電気の使用量は夜明け前がグッと下がり、人間や企業の活動が始まることによって、午前10時頃に午前中のピークを迎え、昼休みはちょっと下がり、午後2時~3時頃に1日の内の最大を迎え、夕方とともに下がり始め食事の準備や家族が集まる夜の時間に昼間程ではないにしても、少しなだらかな山を向かえるという傾向だったように思います。

 しかし、最近は昼間の山が極端に大きくならないで、逆に夜が下がらないという傾向のように思います。

 そして、1年中で電力需要が一番多いのは夏場の暑い日で、1年で一番低い日は1月2日の夜明け前というのが通例でした。1月2日の朝というのは、元旦はそれなりに人間が動いているのですが、正月も2日目になると疲れてみんな眠っているというのが、その理由だったように思います。しかし、最近は1月2日の朝は極端に下がらなくなりました。百貨店やスーパーなどが、1月2日には開店するようになったからでしょうね。

 最近は電力使用が下がるのは、4月末から5月初めのいわゆるゴールデンウイークのようです。気候的に、寒くも暑くもないこの時期が1年で一番電力使用量の少ない時といわれます。

 また日本列島では北海道を除く地域は、電力使用量の多いのは夏場というのが相場でしたが、最近は冬場の使用量が増えています。昨年の場合、中国電力の場合、冬場のピークが夏を超えました。今年は猛暑とも酷暑ともいわれましたが、この夏の最大電力は、7月23日の午後2時~3時の間に1108万kWを記録しています。

 今年1月25日の午前10時には、1103万kWを記録します。ほぼこの夏のピーク電力を同じです。

 その理由には、たくさんの要素があると思います。簡単に箇条書きにしてみます。
①太陽光発電の普及により夏場は日照時間が長いので、太陽光発電の発電時間は量も多い。
②暖房を電気によって賄うところが増えた。その理由は高齢化社会の中で「安全」ということや、マンションなどでは電気しか認めないのが多い。
③部屋などを暖める電気と、冷やすための電気では、温める方が電気を多く使う。

 電気の使い方も、時代の変化を思わざるをえません。当然、電気の作り方も変わるべきです。原発など「時代遅れ」も甚だしい。


電力連系線利用の新ルール

 9月6日の未明に発生した北海道の大地震によるブラックアウト、本州側から北海道に電気を送る「北本(きたほん)連系線」という送電線が正しく機能されていれば、ブラックアウトにはならなかったと云われてます。

 逆にブラックアウトが先か、北本連系線から送電出来なかったのが先かという微妙な状況でした。電力会社は自分の管轄エリアの電力は、自前でどうにか都合をつけるという根性(考え)が強いようで、電力会社間の連系線を拡充させることへの努力は、本気に考えないという傾向が強いように思っていました。

 本州側から北海道には60万kWの連系線があり、それを30万kW増やして90万kWにする工事が行われていました。今回のブラックアウトは、本州側からの送電が直流で送電されていて、直流から交流50ヘルツに変換する周波数変換所の装置が、まさに停電で動作しなかったことが大きな原因だと思います。

 北海道は日本列島の北の端、もしロシアのサハリンからでも送電してもらっていれば、ブラックアウトにはならなかったでしょう。ヨーロッパなどでは、ドイツで使われる電気をフランスから送電してもらうなどと云った、国と国との協力が行われています。安倍政権も北方領土問題や平和条約締結問題もさることながら、電気利用の相互協力も考えてみれば如何でしょうかね。

 10月1日から送電線網をつなぐ連系線を有効利用するための新しいルールが始まりました。これまでは申し込みの先着順に利用が認められていましたが、今後は原則、市場で価格の安い電気が優先的に連系線を利用できるようにするというものです。太陽光や風力などの、再生可能エネルギーの普及を後押しする効果が期待されると思います。

 そのためには、日本卸電力取引所(JEPX)と、福島原発事故後の2014年4月に発足した電力広域的運営推進機関(OCCTO・オクト)が、もっと公正・平等な立場で、大手電力会社への「エコひいき」をしないことが大切ではないでしょうか。

 「再生可能エネルギー電気を売り」にして、新しく参入した新電力会社も、卸電力取引所を有効に利用し、また電力広域的運営推進機関も積極的に協力、後押しすることが重要ではないでしょうか。そして「広域的運営推進」ではなく、狭域的にも運営する機関になってほしいものです。

 10月1日の受け渡し分のスポット市場の取引成立量は、先週末の9月28日の約1・5倍になったそうです。

 2020年には発送電の分離が始まります。Jパワー(電源開発)も、大間原発などは諦めて、送電網などのインフラ整備に方向転換し、Jパワー・JEPX・OCCTOの「JJOコンビ」でスタートして欲しいものです。

 そういう意味では、この度の北電ブラックアウトの教訓を活かしてもらわないとなりません。しかしこういう考えをメディアは書いてくれない。


鳥取へのバスの旅

 この7月末に亡くなった知人の偲ぶ会が、9月29日鳥取市で開かれ、行ってきました。知人は僕と同年齢で、すい臓がんで亡くなりました。20人以上の人たちが集まりました。松江や米子というのは、それなりに行くことが多いのですが、鳥取市は本当に久しぶりです。

 バスの中では、ゆっくりと本でも読もうと思っていましたが、岡山県の新見市辺りからは、車窓からの景色をキョロキョロと観ながら、たくさんの思い出に慕っていました。

 岡山県の人形峠で旧動燃、現在の「日本原子力研究開発機構」がウランを採掘していて、その時に大量に出された「ウラン残土」という放射性廃棄物を、岡山県か鳥取県かどちらで処分すべきかということで、両県の市民団体が大論争を行いました。私たちは「岡山・鳥取のゴミ戦争」と名づけて、大議論を交わしました。行政を担う立場でも無い者が、こんな議論をすることに意味があるだろうかと思われるかも知れませんが、原発の廃炉が具体的になっている今、使用済み核燃料や廃炉から出る放射性廃棄物は、自分のところから出ていけば良いわという議論と同様に、これからの私たちに課せられた、大事な問題です。

 鳥取県の青谷町、今は鳥取市に合併していますが当時は気高郡青谷町といいました。ここの長尾鼻という岬に、原発建設計画が浮上したことがあります。

 この計画を止めることが、鳥取県の反原発運動の大きな課題になりました。当時の気高郡連合婦人会を中心に、運動が取り組まれ計画を撤回することができました。青谷町の海岸沿いにある「よなごや」という民宿で、中国地方の合宿をしたことがあります。1986年5月の連休、雨が降り持参した放射線測定器が高い値を示しました。4月26日の旧ソ連での、チェルノブイリ原発事故の影響だと分かりました。僕は今でも、この長尾鼻のいわゆる一坪地主になっています。

 鳥取には、とても個性的というかユニークな活動家がたくさんおられました。「原子力神話の崩壊」とか「原子力マフィア」「人形峠ウラン鉱害裁判」など、多くの著書がある元共同通信記者の方は健在で、この年末には新しい本が出ると話していました。

 倉吉も大好きな街で、静かな田園と古い街並みはホッとさせられますが、雨降りだったということもあるでしょうが、歩いている人をほとんど見かけません。しかし、大きなスーパーマーケットやドラッグストアの駐車場は、いっぱいの車が止まっていました。

 1泊して、翌30日に開催される反原発イベントに参加する予定にしていましたが、台風の関係で中止になりました。イベントだけでなく、30日は帰りのバスも、JRも運転中止になるということで、その日の内に智頭急行と新幹線に乗って戻りました。


電気の周波数

 以前、山の上にある無線中継所などでの電力担当の仕事をしていたことがあります。山上ですから、いつもは無人です。しかし無線中継の設備が在るので、1秒たりとも停電にさせることはできません。

 どういう原理で停電させないで、出力200ボルトを維持するかということを簡単に説明しますと、中国電力からの電力でモーターを回し、このモーターにはフライホイールという物がついていて、モーターと一緒に回転しています。そして、モーター、フライホイールの先にディーゼルエンジンが在り、このディーゼルエンジンは常時は停止しています。

 この三つの物が、同じ軸のもとに繋がっているのです。この装置の名前は「スリーエンジン(3EG)」と呼びました。停電の無い時は、発電機とフライホイールが回転し、無線中継所の装置に電力を提供しています。しかし停電になると、フライホイールの先にある電磁石に強い磁界が掛かり、電磁クラッチの相手側に在るディーゼルエンジンが回転を始めるという原理です。常時はモーターで、停電になるとフライホイールとディーゼルエンジンの三つの装置で、電力を供給するからスリーエンジンなのです。長さは約13メートルくらいでした。

 停電になったと当時に、モーターは急速に回転を落とし始めます。負荷が掛かっていない状態、無負荷状態と言いますが、それならモーターですから止まるまでに時間が掛かるかもしれませんが、しかし負荷が掛かっているとすぐに電気出力は落ちます。モーターからの電力供給と、エンジンに始動が掛かるまでの間を、このフライホイールで電力を供給し、エンジンの回転開始、規定の電力になるまでの間を待つのです。このフライホイールは、たぶん1トンはある大きな円形の物です。停電の発生からデーゼルエンジンが始動し、規定電力になるまでの間は、おおよそ数秒間です。

 停電になると、まず最初に現れる状況は周波数の低下です。この周波数の低下は凄まじいものです。周波数が下がると無線中継所の設備に、大きな影響を与え故障が発生します。そんな設備の保守を担当していたのです。

 このスリーエンジン、当然ですが定期点検やオーバーホール(分解掃除)を行ないます。その時は、日ごろは停止している別のディーゼルエンジンを起動させて、そちらに負荷を移します。

 この作業を「同期切り替え」と呼びました。これがなかなか大変な作業でした。スリーエンジンと予備のエンジンを起動させ電圧を合わせ、そしてなによりも気を使うのが周波数です。プラス、マイナスの周波数の山を合わせるのですが、それを監視するメーターをSYNC計と呼びました。

 くるくると回転しているSYNC計を監視しながら、ガバナと呼んでいたエンジンの回転を変えるものを動かしながら、電圧と周波数を合わせて、まずは二つの発電機を並列に運転をさせて、徐々に負荷を移して、負荷が完全に移った時に、切り離すのです。この負荷を移すという作業も、エンジンの回転を少しずつ上げるのです。回転を上げるというのは、やはり周波数を上げるということになります。

 ちょっと難しいことを書きましたが、要は電気を考える時に周波数が如何に大切かということです。電圧が下がるだけなら、電灯が少し暗くなったですみますが、周波数は1~2ヘルツでも下がれば、たいへんな事故につながるということです。

 この度の北海道でのブラックアウトを考える時、周波数ということを考えて欲しいと思い、難しい文章を書いてしまいました。

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